goo blog サービス終了のお知らせ 

歳月の記録

主にライブなど、忘備録も兼ねた記事

根本要&佐橋佳幸 本日のおすすめ仙台(セトリ有)

2015-11-18 09:00:10 | 音楽


久々に来ました、仙台。学生時代を過ごした街ゆえに思い入れもひとしおです。









本日は、本日のおすすめというライブでした。スタレビの根本要さんと、日本を代表するギタリスト佐橋佳幸さんに加え、サポートにスタレビのパーカッション担当のVOH林さんという編成。会場にはスタレビファンの知人や、佐橋さんが長年サポートしてます山下達郎さんのファンの知人も沢山来てくれまして、会場はほぼ満員。期待は高まるばかりでした。

以下、ネタバレあり。






オープニングに日テレの全日本プロレス中継のテーマを流しながら、楽天イーグルスのユニフォームを来た三人が登場。厳かな雰囲気のままスタレビの「夢伝説」からスタート。佐橋さんのストラトが印象的でした。要さんの声は実に調子良く、前回要さんを見たのが絶不調だった1月の宇都宮以来でしたので安心しました。

一曲目が終わり要さんのMC。音楽業界のざ・たっちこと、本日のおすすめというユニットですという説明から、要「私が本日です」、佐橋「私がおすすめです」、要「こいつが、の、です」と言ってVOH林さんを紹介(^^;;キマグレンが主催した音霊SEA STUDIOの企画から生まれたユニットである事、あの会場は砂浜の上で蒸し風呂状態の暑さで佐橋さん曰く小籠包になってしまうとか、キマグレンが解散してくれたおかげでようやく全国ツアーに回れますとか、本日が5公演目で脂が乗り切ったステージになりますと言った後に「じゃあ今までは脂が乗り切って無かったかと言えばそんなことも無いんですけどね~」など適当な発言も含めトークは歌以上に絶好調でした\(^o^)/


元々この企画は、要さんと佐橋さんが多感な時期に好んで聴いてきた素晴らしい音楽を紹介したいという所から始まっていて、要さん曰く「五分の曲を20分かけて説明します。それから、それらの名曲をギター2本とパーカッションだけで演奏するので、無い音を想像する皆様のイマジネーションが求められます」ということで(^^;;曲毎に沢山の解説が始まりました。

最初はボストンの「モア・ザン・フィーリング」。ギタリストでリーダーのトム・シュルツさん(手術に聴こえたと佐橋さん微妙にボケる)、マサチューセッツ工科大学を首席で卒業してる頭良い人なのにバンドやってるおかしな人と解説。東大首席で卒業して普通の人はバンドやらないよね~と要さん(^^;;12弦ギターのイントロが特徴的だと説明したところで佐橋さんがデモンストレーションでThe BirdsのMr.タンブリンマンを触りだけ披露。バーズも解説しなきゃならないじゃんかよ~と要さん言いながらトークは余計に脱線していきました。で、この曲。原曲通りのハイトーンをきっちりこなす要さんと、12弦ギターを表現豊かに弾く佐橋さんが素晴らしかったです。

続いてはオーリンズ。(日本ではオーリアンズと言われる事多いですが、ニューオーリンズから語源が来てることからネイティブな発音に拘ると要さん以前言ってましたね)の代表曲「ダンス・ウィズ・ミー」。佐橋さん曰く要さんの歌声はオーリンズのヴォーカルのジョン・ホールさんに声がそっくりだそうで、今回の選曲を強く勧めたそうです。そんな話から佐橋さんの21年前に出したソロアルバムにジョン・ホールさんを無理やり招いてレコーディングした話などに。数年前にリマスター再発をした際にエグゼクティブ・プロデューサーを務めた山下達郎さんから「ただのリマスターだけじゃつまらない。あのレコーディングの模様をこっそ8mmのカメラで撮影したテープが残っているからそれを入れよう」と提案があったそうで、自分ちの子供でも無いのにそんな撮影していただなんて~と言ってました。この曲のエンディングのギター演奏は日テレ系のNEWS ZEROに使用されていて、自分たちと同世代の方が番組のプロデューサーとかの立場になり、そういう方が多感な時期に聴いてきた音楽を使ったりすることが多いとか。本番でもエンディングはバッチリ決まり、5公演やってきて今日が一番良く決まったと喜んでいました。

続いてはTHE BANDの曲。ややこしいバンド名前にややこしい音楽性であることを説明。元々ボブ・ディラン&ヒズ・バンド名義で活動していたのが独立した際にヒズだけ取れてTHE BANDになったけど、八百屋が店名を八百屋にしたようなもんだよと解説(^^;;アメリカの古き良きルーツ・ミュージックをやってる割りにメンバーの大半がカナダ人なのもややこしいと(^^;;演奏されたのはアルバム南十字星から「オフィリア」。演奏後に要さんがTHE BANDのギタリストであるロビー・ロバートソンのピッキングがヨーデルみたいだと説明すると、佐橋さんがエレキで再現。要さんの解説中に勝手に模範演奏をしてくれる事から要さん感激していて、佐橋さんの事をあの自動掃除機の如くルンバと命名(^^;;佐橋さんは要さんに真面目にその呼び方やめて下さいと懇願するも、要さんは味をしめてずっと呼び続けていきました(^^;;

続いてはアメリカコーナー最後。THE BANDがルーツ・ミュージック系だとしたらこちらは様々な音楽性をごった煮にしたというSTEELY DANに。元々作家志向だった中心メンバーのドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーが、誰も自分たちの楽曲を歌ってくれないという理由だけでバンドを組んだけど、正式メンバーがいるのに上手いスタジオミュージシャンばかり呼んで録音するので他のメンバーは皆脱退。2人体制になり様々なミュージシャンを呼んで録音するも全く使われないで終わるミュージシャンも少なくなく、「最高だけど最低な奴らだ」と呼ばれていたそうです(^^;;今回演奏した名曲PEGは、沢山のギタリストが呼ばれ録音したけど全くOKを出さなかった2人が、ギタリストとしては殆ど活動して無かったジェイ・グレイドンが弾いた時は一発でOK出したんだとか。この解説をしてた時に佐橋さんがSTEELY DANの名曲「リキの電話番号」を弾き始め、要さんには再度ルンバ君と呼ばれてました(^^;;一家に一台、ルンバ佐橋だそうです(^^;;演奏の方は、あの緻密なサウンドを構築するSTEELY DANサウンドを見事に三人だけでも素晴らしく仕上げてました。イマジネーション豊かに聴いていたのも良かったかもしれませんが(^^;;


続いてはアメリカからイギリスに渡り、アップルレコードからデビューしたバッドフィンガーの話に。訳すと手癖が悪いになることから、VOH林さんの昔の万引き事件の話に(^^;;昔ツアー先でコンビニにメンバーで立ち寄った際に脇に週刊プロレスを挟んだまま両手に沢山の買い物をVOHさんがしたらしいのですが、ついつい脇に挟んだ週刊プロレスを挟んだままにしていて、気付いたのがコンビニを出たあとだったそうで、ちゃんと払ったみたいですが後日要さんに万引きしたとネタにされた事件を今回も蒸し返されてました(^^;;過去に何度か聞いたネタでしたが、表現のエグさは要さんの配慮でだいぶまろやかになってました。という脱線を挟みつつバッドフィンガーの話に戻り、様々なヒット曲を出すも契約のトラブルとかで生活が困窮し、主要メンバー2人が時期は違えど自殺するという悲しいエピソードも説明しつつ、佐橋ルンバ(^^;;が名曲WITHOUT YOUの演奏を始めたら要さんもそれに合わせてサビを歌い出すことに。歌い終えると「アレですよね?キャライア・マリーさん」と、マライア・キャリーをわざと言い間違いしてボケてましたが、佐橋は「今のキー、マライア・キャリーと同じですよ~‼︎」と、そっちのほうに驚いてました。で、演奏されましたのは代表曲「嵐の恋」。素晴らしい演奏でした。

続いては、手癖が悪いから、悪い会社に入ってしまったと、BAD COMPANYの曲をやりますと要さん。佐橋さん大ウケで、「要さん、これが言いたくてこの曲順にしたんですか?」と問い合わせてましたが、たまたま偶然だったみたいです。要さんの話術ですよね~(^^)。ヴォーカルのポール・ロジャースさんの話題になり、声も顔も良いけど、眉毛が繋がっていると(^^;;マイクスタンドを持ちながら動くパフォーマンスが船頭さんのオール漕ぎにしか見えないとか(^^;;坂上二郎さんが主演してた夜明けの刑事のテーマ曲をポール・ロジャースさんが日本語で歌っていたのがYouTubeとかにも出て来ないんだとか言ってて、佐橋さんも聴きたいと言ってました。何年か前にBAD COMPANYが来日した時に最終日だけ見に行きましたが、最終日だけ夜明けの刑事歌ってくれたのを思い出しました(^^)。演奏はCan't Get Enough。名曲です。この曲の間奏ではポールとギタリストのミック・ラルフスさんが背中合わせでパフォーマンスするという話から、ざ・たっちの持ちネタ鯵の開きを披露してました(^^;;幽体離脱はこの場所じゃやれないと言ってやりませんでした。


この辺りで、佐橋さんのギターの機材トラブルが発生。場を繋がなきゃならないということで、要さんが急遽トークの増量を(^^;;「佐橋の家は凄いんだよ~。白い皿で一杯なんだ。山崎パン祭りは、日本三大祭りの一つだから」と要さん(^^;;佐橋さんの奥様、松たか子さんとはクリスマスの約束で共演した事もあり、松さんが子供の頃に聴いていた音楽が松田聖子、大江千里、そしてスタレビだという話に。佐橋さん曰く、VOHさんより松さんはスタレビに詳しいんだとか(^^;;要さん、以前松さんに「俺と佐橋、見間違えない?と聞いたら全く無いって言うんだよ。今回のツアーでうちの社長はVOHと佐橋さんが一緒の新幹線乗ってた時は間違えたって言ってたんだよ~」とか色々言いつつ、旦那さんの前で松さんが好きだとか、昔クリスマスの約束の打ち上げで松さんに離婚しないの?と尋ねて小田和正さんに本気で怒られたエピソードなどを言ってました(^^;;佐橋さんも要さんの攻撃を流しつつ、「妻は松」って回文なんですよ~と余裕の返答。さすがです(^^)。佐橋さんと要さんの身長の話になり、佐橋さんの実家では、毎年5月5日のこどもの日に、身長が変わらないので柱の傷が深くなり、そのうち家が崩れるかもしれないと要さんが言ってました(^^;;佐橋さん、昔から学校で前ならえで手を前にした事が無く、毎回最前列の腰に手をやるポジションだったそうです。


機材トラブルも治り続いては、悪い会社は警察に捕まると言う説明からTHE POLICEに(^^;;パンクムーブメント真っ只中にデビューしながらオリジナリティを確立し独自の道で成功したと解説。曲は「見つめていたい」でした(^^)。ここまででイギリスコーナー終了です。


続いては曲説明無くいきなりのバラード。ジミー・クリフの「Many Rivers to Cross」という曲で、私も初めて聴きましたが、素晴らしい名演でした。この曲は要さんと佐橋さんが選曲の打ち合わせをメールでした際に、やりたいというのが一致してたとか。


ここまでが外国の名曲コーナー。ここから日本国内の名曲コーナーということで、藤井フミヤさんの「TRUE LOVE」を、何と佐橋さんがメインヴォーカルで披露してくれました。フミヤさんとは全然節回しが違いますが、優しさが詰まった佐橋さんの歌声は絶品でした。演奏後にこの曲についてのエピソードを語ってくれました。そもそも佐橋さんがプロデビューしたUGUISSとチェッカーズは同じ1983年9月21日デビューだそうで、そこから意識していたとか。そして1993年、藤井フミヤさんソロデビュー曲のプロデュースを依頼され、フミヤさんが録音したデモカセットテープを聴かせてもらったら、とにかくフミヤさんの歌声が小さかったそうな。よくよく聞くと子供が生まれたばかりで、起こしちゃうといけないからということで優しく小さく歌っていたとか。そんな事も汲みつつデモカセットテープで特徴的だった7拍子を上手くアレンジして出来たのがあの名曲誕生に繋がったそうですが、それも実はフミヤさんが6拍子で作る所を単純に間違えて7拍子になってしまっただけだそうですが、大変興味深い話でした。

ここでつい先日発売された佐橋さんのコンピ盤の話に。昨年30周年イベントをやった際の司会をしてくれた能地さんから、これだけ豪華なゲストがライブに来てくれたのなら、コンピ盤も作れるかもしれないね~という話から企画が進んだそうです。かなり豪華な内容ですが、中には許諾が降りず収録出来なかった曲も。ジャニーズとか桑田さん絡みは全滅だったそうです。そんな話から続いては小田和正さんの曲をやるという話になり、要さん、来年1月に沖縄でオダレビやるからラブストーリーは突然にのイントロ教えてくれと、その場でレクチャーが始まり、2回もチャカチャカーンが聴けました(^^)。

で、小田和正さんの曲、今回ツアーに出るにあたり、要さんが小田和正さんにこんな曲やりますと連絡したらしいんですよ。そしたら小田さん要さんに向かって、「また、うろ覚えで適当に歌ってるんだろ‼︎」と言われたらしく、今回かなりネタにしてました(^^;;佐橋さんも小田さんの事「基本、感じ悪いですよね」と追随(^^;;そんなフリでありながらバッチリ歌い切った後に、「うろ覚えで適当に歌ってみました」と要さん(^^;;場内も大爆笑でした。それと、佐橋さんが要さんの声に言及し、あるモノマネタレントさんが要さんの声を真似ようと練習したけど全然出来ない声だったそうです。そしたら要さん、「もし真似出来ても、誰の曲?って言われるだけだよ」だそうです(^^;;


さて、ここからはご当地限定日替わり曲のコーナーに。せっかく全国回るんだから、そのご当地出身のミュージシャンの楽曲をカバーしようとなったみたいです。ただ、一回しか歌えないのは勿体無いという理由からルールとして、前回の公演のご当地ソングを歌ってから今回のご当地ソングを歌うことにしたそうで、前回が福岡だったので松田聖子さんの「赤いスイートピー」をやりますと。初披露した福岡では、アンケートで「赤いスイートピー、思ったより気持ち悪くなかった」と書かれガックリ来たとか(^^;;他の地域ではこんなんやりましたと、桃色吐息だとか待つわだとか雨の御堂筋だとかを触りだけ少し歌ってくれました。贅沢。で、本人曰くの思ったより気持ち悪くない「赤いスイートピー」の後に歌われたのが中村雅俊さんのが「恋人も濡れる街角」で、これが要さんの声とマッチして実に素晴らしいものでした。他の地域では女性ヴォーカルの曲ばかりで、宮城の女性ミュージシャンって誰がいます?という質問があり、場内からは遊佐三森さんや森公美子さんらの名が。森公美子さんの名前が出ましたら佐橋さんが反応し、あの方は芸能人がお忍びで利用する飲食店をガンガンTVで紹介してしまい、かなり迷惑してるとか言ってました。そこだけは内緒にしてて~って言う所が紹介され、行けなくなってしまったとか(´Д` )。


そんな会話からいよいよ終盤戦。そろそろお尻も痛くなってきた頃でしょうから、皆さん立って腕を伸ばして、また座って下さい~と座らせました(^^;;立ってしまうと後ろの人が見えなくなるからという配慮でしたが、大爆笑でした。1発目は珍しい選曲ということでスタレビの「月の輝く夜に」1999年発売のアルバム『Moody Blues』収録で、佐橋さんのギターが原曲のブルージーさをより引き立ててました。そして続いてはU2の曲。要さんが歌うU2メチャ格好良いです。最後はジェームス・ブラウンの「I feel good」。JBさながらのマイクパフォーマンスはやりませんでしたが、1タイムスや5タイムスなどでお客様に手拍子を求めるコール&レスポンスはしっかりやってくれました。これがバッチリ決まり、かなり良かったです。



アンコールでは、今回のツアーTシャツに着替えて登場。最初は「木蘭の涙」。素晴らしいとしか出てきません。そして最後はスリー・ドッグ・ナイトの「JOY TO THE WORLD」。全員立って歌ってくれ~となり、大盛り上がりで大団円を迎えました。

「僕たちは、まだまだ、皆様にお聞かせしたい曲があります。そりゃそうだよね。他人が作った曲歌うだけなんだから(^^;;またツアーに来たいと思うのでまたお越し下さい」と要さん言ってました。素晴らしい曲と、爆笑トーク。スタレビライブ未体験やご無沙汰の方も今回のライブにはかなり喜んでくれてまして、私も大満足でした。また、何度でも見たいですし、今回残念ながら見れなかった方こそ次回は足を運んでみて下さい。本日以降も、おすすめですよ\(^o^)/








最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。