BAR BOSSA通信

渋谷のワインとボサノヴァのバーのバーテンダーが色々と話します。

目のやり場

2006-03-14 14:04:02 | Weblog
 発展途上国の男性は女性のお尻を、先進国の男性は女性の胸を性的対象として眺めるという話しはご存知でしょうか。

 例えばブラジルには「ブンダォン」という言葉があります。これは「大きいお尻」という意味なのですが、ブラジル人男性はこの単語を「すごく色っぽい」というような感覚で使います。ちょっと下品な表現で申し訳ないのですが、ブラジル人男性が「あの尻のでかい女さあ」と言った時、「あのすげえ良い女さあ」と言っていることになるわけです。

 そしてブラジル人男性は女性の胸に関しては、私達日本人男性が女性の「肩」に全く興味がないのと同じくらい全く興味を示しません。「胸?そう言えばそんなのあったね」って感覚です。彼らはお尻が全てなんです。→「何言ってんだ林!俺は女性の肩でご飯を3杯は食べられるぞ」という男性がいたらすいません。

 何かで読んだのですが、日本人男性も昔はそんなに女性の胸に性的関心を持たなかったそうです。結構、公共の場で赤ちゃんに授乳したり、ほとんど胸がはだけているような着物を着ていたりしても、決して淫らな雰囲気ではなかったそうなんです。しかし、戦後のアメリカの影響で日本人男性の女性への性的興味の対象は下半身から上半身へと移ってきたということです。

 この辺、文化人類学的にもっと突っ込んでいけば面白いことがわかりそうですが、もちろん話しはそんな高尚なところには向かいません。


 暖かくなってくると「困ったなあ」と思うことがあります。女性の服装が薄着になり、肌の露出が多くなることなんです。

 ちょっと告白しておくと、私は女性の胸に関してそんなに特別な思い入れはありません。それよりも上から下までのトータル的なバランスやその人オリジナルのかもし出す雰囲気とかの方に性的魅力を感じます。

 でも、でもですね、胸元のあたりがガバッと開いている女性とか、身体のラインにピタッと密着して胸のあたりが強調されている女性とかが目の前に突然現れると、「ええ!この人すごく大胆!」と思ってどうしてもチラッと見てしまいますよね、普通。

 バーで注文を聞きに行く時、あらかじめ「あ、この人すごく胸元が開いているから絶対に見ないでおこう」と考えていても、偶然チラッと見てしまったりすることってあるんです。すると、なんかそういう人に限って手で押さえて隠していたりするんですよね。

 どうなんでしょうか?やっぱり彼女達は私のことを「このスケベおやじ」と思っているのでしょうか?だとしたら納得がいきません。


 ちなみに妻に、「どうして彼女達はあんなに大胆な服装をするんだろう」と質問してみたことがあります。すると妻いわく「あなたみたいな男性がドギマギしているのが楽しいのよ」と言うことでした。

 うーん、困るなあ。