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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「レッドクリフ」、遅まきながら。

2010年01月11日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)
先日、遅まきながら「レッドクリフ」を見た。
パート2のDVDが出るまで、パート1もパート2も一切見ないで我慢してた。
映画もDVDも。

これは自分で購入して、自分で「持っていたい」と思ってた作品。
パート2がDVDで出たので、やっと購入。パート1と2を一度にまとめて購入。
だが、買ったはいいが、中々見る時間がとれなかった。
メイキング映像を含めれば、けっこう長いからね。
やっと見れた・・・そんな心境。



思えば・・三国志ファンの私としては、パート1が公開された時、そりゃあ見たかった。

でも、我慢した。

パート2まで作られることがあらかじめ分かっていたからね。
パート1を見たら、きっと続きが気になって仕方ないであろうことは自分で分かっていた。

見た人の評判は上々だったので、楽しみで仕方なかった。

これまで三国志を映像化した作品は数々あったが、その中で私が満足したのは、本国中国で製作された「中国版・大河ドラマ」の「三国演義」のみ。

それは、もともとはテレビドラマとして作られた作品だったので、スケールという意味では多少の物足りなさはあっても、なによりその「長さ」が魅力だった。
話数にして88話という長さだったので、かなり細かい逸話や物語まで描けていた・・というのがよかった。

三国志は魅力ある人物の魅力ある逸話の宝庫。
なので、三国志モノは、尺が長いほど色んな逸話を盛り込めるので、長ければ長いほど面白い・・というのが持論だった私としては、中国で製作された「三国演義」を三国志の映像作品の決定版とみなしていた。



で「レッドクリフ」。これは三国志の中盤のハイライト「赤壁の戦い」に焦点を絞ったもの。
限られた長さでは、そうやって焦点を絞るしかない。

この映画、赤壁の戦いを、映画独自の視点で、それなりに細かく描いている。

もちろん、カットされた逸話も多い。
例えば「苦肉の計」などはその代表的な逸話だろう。
正直、この逸話がカットされてたのには、驚いた。赤壁の戦いでは大事なポイントだったはずなのに。
思い切ったものだなあ。

あと、徐庶や龐統の存在。まあ、徐庶は赤壁の戦いにほとんどからんでいないし、龐統の「連環の計」も、それを龐統が進言したというのはフィクションである可能性が高い。
なので、この辺・・徐庶や龐統がカットされたのは仕方ないか。


映画自体は相当金をかけて作っているのがよく分かる。
スケール、スペクタクルという意味では、今までの三国志映像の作品の中ではトップだろう。申し分ない。

少なくても、物足りなさ・・というものはあまり感じなかった。

三国志を知らない人が見ても楽しめるのは確かだと思う。
ただ、三国志をあらかじめ知っているほうが、より深くこの作品を楽しめるということは間違いない。
人物同士の相関関係とか、ある人物の「それまでの人生」とか。
そういうことを知っていると、なぜこの人はこういう態度をとるのだろう・・とか、なぜこの人はそういうことを考えるのだろう・・ということに対する理解度も違う。


でも、この映画を見て、それがきっかけで三国志に興味を持ち、やがてだんだん三国志に詳しくなっていく人もいるであろうことを考えれば、この映画の存在は非常に大きいと思う。


私が買ったDVDは、パート1と2がパックになったバージョン。
DVDを見て驚いたのは、本編の充実度もさることながら、メイキング映像のボリュームだった。

正直、パート1と2を、メイキング映像込みで一日で見てしまうのは大変だ。
パート1とそのメイキング映像を見るだけで、相当なボリューム。

このメイキング映像が見れただけでも、DVDを待ったかいはあった。

映画を見た人でも、メイキング映像見たさに、このDVDを購入する人がいてもおかしくない。


三国志には熱狂的なファンが多いが、この映画はぜひ押さえておきたい作品だと思う。

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