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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

トゥー・ホット・トゥ・ストップ  by  ベンジャミン・オール

2019年09月24日 | 音楽全般

 

Too Hot to Stop  by  Benjamin Orr

 

 

1980年代に主に活躍したニューウェイブ系のロックバンド、カーズ。

ベンジャミン・オールは、その輝かしきカーズのベーシストであり、リック・オケイセックと共にカーズのオリジナルメンバーであった。

私のイメージでは、カーズはリックとオールのバンドだった・・・という印象が強い。

 

ザ・カーズは何曲もヒット曲を出したが、オールがメインボーカルをとった曲は多い。

オールはその声やサウンド面での貢献もさることながら、そのルックスでバンドの人気面での貢献度も相当高かったと思う。

男の私が見ても、美形だった。かっこよかった。

彼がバンドにいるだけで、バンドには大きな華があったと思う。

 

今回取り上げる曲は、結果的にオールが発表した唯一のソロアルバムになった「ザ・レース」のオープニング曲「トゥー・ホット・トゥ・ストップ」である。

このソロアルバムが発表されたのは1986年。

このアルバムからは「ステイ・ザ・ナイト」という曲がシングルカットされ、全米24位まであがったようだ。

 

当時はミュージックビデオの有効性・大事性が大いに認識されるようになった頃で、「ステイ・ザ・ナイト」のプロモビデオもよくヒットチャート番組で流れていたのを覚えている。

もちろん、シングルヒットした「ステイ・ザ・ナイト」も私は好きだったが、ソロアルバムを聴いていきなり耳に飛び込んできた、この「トゥー・ホット・トゥ・ストップ」というアルバムオープニング曲を聴いて、このソロアルバムの出来の良さを直感した覚えがある。

 

この曲、イントロでギターのリフなどが流れた後に、コーラスとボーカルの掛け合いで曲が始まっていくのだが、そのかけあいぶりがすごくキャッチーで、かっこよかった。

当時私はロックバンドを組んでいて、バンドにあれこれ自作曲を持ちこんでいたのだが、オールのこの「トゥー・ホット・トゥ・ストップ」の出だし部分を聴いて、こんな構成の曲も作ってバンドに持ち込んでみたい・・と思ったのを覚えている。

結局私の不才ゆえ、それは実現しなかった。

そういう曲を作ろうとはしたのだが、納得がいくものにならなかったからだった。

 

なぜこの曲が私の中に大きくインプットされたかというと、もちろん曲の良さもあったが、「空耳」っぽく聞こえる個所が面白く思えたからだ。

 

この曲の出だし部分がコーラスとボーカルのかけあいになるということは先にも述べたが、そのコーラスの部分が日本語で、以下のように聞えたからだ。

 

「いっちまった~」。

 

 

最初に聴いた時に、いきなりこう聞えたのだ。

「空耳」だから、もちろん原曲の歌詞は英語で歌われている。

だが、日本人の私には、日本語でそう歌われているように聞えたのだ。

その個所、なまじ覚えやすいものだから、一発で私は覚え、その後このフレーズがしばらく頭の中を回り続けてしまった(笑)。

 

 

タモリさんの深夜番組「タモリ倶楽部」で「空耳アワー」というコーナーがあるのだが、よほどそこに送ろうかと思ったものだ(笑)。

ただ、もし送ったら、どんな映像がつけられるか、妙な予感もあったものだから、送りそびれてしまって、そのままになった。

 

だって・・

 

空耳の部分が・・

 

「いっちまった~」ですぜ(笑)。

 

もうこれだけで、どんな映像がつきそうか想像がついてしまう・・・そうは思わないだろうか(笑)?

 

今思うと、かえって送ったほうがおもしろかったかな?という気もするが、採用されるかどうかは不明(笑)。

 

空耳アワーで出てくる曲の中には、だいぶ歌詞が続いてから、曲の途中でやっと「空耳」の部分が出てくる曲もあるが、オールのこの曲はイントロが終わるとすぐにこのかけあいが出てくるので、インパクトも私の中で大きかった。

 

 

まあ、それはそれとして、曲自体が良かったので、その後この曲で始まるこのアルバムを、会社の行き帰りにウォークマンでしょっちゅう聴いてたものだった。

 

当時一緒にバンドを組んでたメンバーに、この曲を私は聞かせ、「こんな曲を作って、バンドでやってみたいね」と持ちかけたら、メンバーは「いいじゃん、望むところだ」と言って、乗り気になってくれた。

 

今思うと、結局完成できず、バンドに持っていくところまでいけなかったのが残念。

 

さて、ベンジャミン・オール。

彼が在籍したザ・カーズは当時ポリスというバンドと人気を2分する人気バンドだった。

そのバンドのフロントメンバーのひとりだったオールだから、ソロアルバムを何枚も作っていそうなものだが、実は彼が残したソロアルバムは、この曲が入っていた「ザ・レース」というアルバム1枚きりのようだ。

 

というのも・・オールは2000年の10月にガンで他界してしまったのだ。

享年53歳だったという。

亡くなるには早すぎる年齢だったと思う。

まだまだやりたいことはあっただろうに・・。

 

彼がもっと長生きしていれば、ソロアルバムをもっと作っていたかもしれないし、ザ・カーズのオリジナルメンバーによる再結成もあったかもしれない。

そう思うと、その急逝が残念でならない。

 

 https://www.youtube.com/watch?v=KEAsMniRZCc

 

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2019-09-25 12:12:37
80年代特有のムードやリズムに溢れるロックですね。

時おり聴こえる、ハープのような綺麗なギターソロが好きです。


だんぞうさんの空耳「いっちまった〜」、そのテレビ番組コーナーで採用されたでしょうね。

しかし映像が下ネタにされたら…。

せっかくの感激感動が泥に塗られてしまいます(泣)


それはともかく、70年代後半から80年代にかけては、ディスコ・ミュージックが大ブームですね。

今回紹介された楽曲も、乗りが良いので、大音量でディスコで流れていてたのでしょうか?
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Unknown (だんぞう)
2019-09-25 16:06:59
ベンジャミンは、今見ても美形でしょう?
若い頃のクイーンのロジャーテイラーのルックスから少し甘さを引き、変わりにシャープさやキリッとした要素を足した感じにも見えます。

冒頭のコーラス部分、「いっちまったー」に聞こえませんか?
私には、そう聞こえて仕方ありません。

ディスコ、当時流行ってました。
私も友人たちと何度か行きましたが、この曲はディスコで耳にしたことはなかったです。
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Unknown (鮎川愛)
2019-09-25 17:12:07
ベンジャミン・オールは、ロッド・スチュワートにも似ていますね。


美形ロック・スターの1人です。

ロジャー・テイラー、そしてエルヴィス・プレスリーと、三大美形ミュージシャンかもしれませんね(笑)


「いっちまった〜」は、だんぞうさんに言われて、初めてそう聴こえました(^^;)

思い込みは、怖いものですね。

番組に投稿して採用された場合、下ネタに使われるのは、やっぱり嫌ですけれどね(泣)

また他にも「空耳」ポップスがあれば、ブログで紹介してくださいね。
返信する
Unknown (だんぞう)
2019-09-25 18:28:17
前に紹介したことがあります。
それは、シェールという女性シンガーの「悲しきジブシー」や、ホール&オーツの「マンイーター」という曲の一部が、私には空耳に聞こえました。

いつ頃のなんというタイトルの日記だったかは、よく覚えてません、、、。
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