時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ディーゼル  by 六角精児

2020年01月13日 | 音楽全般

 

 

最近私の中で個人的にマイブームなのが、六角精児さん。

得難いキャラクターの役者さんではあるのだが、音楽活動の方も意欲的にされてる方。

それゆえミュージシャンとしての側面もある。

六角さんのイメージは、役者やミュージシャンだけでなく、酒飲み、旅好き、鉄道マニア、などの側面も大きい。

そんなキャラを活かしてキャスティングされたのであろう、BSで放送されてる「呑み鉄本線 日本旅」という番組を見つけると、ついつい見てしまうことがある。

 

鉄道マニアには色んな種類のマニアがいる。

乗り鉄、撮り鉄などなど。

六角さんの場合は、酒を飲みながら電車に乗るマニアで、強いてあげれば「乗り鉄」に近いのかもしれないが、風景をサカナに酒をうまそうに呑むので、あえて「呑み鉄」と自身を表現されている。

 

また、どこかの駅で降りて、町などを散策し、うまそうな酒蔵・居酒屋などを探し、見つけると入って飲む。

試飲させてもらう時の表情がまたいい。

 

この番組を見てると、本当に酒と鉄道が好きなんだな・・・ということが伝わってくる。

 

だが、私がこの番組を好きになったのは、それだけではない。

番組のバックに流される音楽も好きなのだ。

よく流されるのが、六角さんが組んでるバンドの楽曲。

旅と酒が好きであることがよく伝わってくる曲や、自身の体調を自虐的にネタにした曲などが、画面の景色とマッチして、これがなんともいえず味があるのだ。

 

また、六角さんのバンドの音源だけでなく、六角さんが選曲した洋楽もよく流れる。

 

六角さんの音楽面での根っこはなんなんだろう・・・と思って見てて、私がふと感じたのは、「70年代フォーク」が根っこにあるのかな・・などと思ったりした。

具体的には、なぎら健一さんや高田渡さんあたりかな・・などと思って少し調べてみたら、六角さんの音楽面での根っこにあるのはライ・クーダーらしい。

なるほど。

 

ライ・クーダーに関しては私はアルバムを多数持ってる・・というほどではないが、好きなミュージシャンではある。

もうだいぶ前のことになるが、ライ・クーダーとデビッド・リンドレイがジョイントで日本公演をやったことがあり、私はそのコンサートを見に行った覚えがある。

なんて贅沢なジョイントなんだろう、こりゃ見逃すわけにはいかない!と思って。

 

その時のコンサートは、ライもリンドレイも子供を連れてきており、それぞれ親子共演でのコンサートだった。

ライとライの子供、リンドレイとその子供・・の計4人によるコンサートだった。

それが息子だったか、娘だったかはよく覚えていないのだが、なんにせよ2家族の父子共演だったので、コンサートは非常にアットホームで暖かいものであった。

ステージ上には多数の弦楽器が並べられ、曲によってライもリンドレイも楽器を持ち替えて演奏していた。

確か、アイリッシュブズーキなどもあったと思う。

 

 

ちなみにデビッド・リンドレイは、かつてジャクソン・ブラウンのバッキングギタリストとしても有名になった人で、ともかく歌心のあるフレーズを弾く人。

ブラウンの70年代のアルバム・・例えば「レイトフォーザスカイ」のような名作アルバムでは、ボーカルのブラウンのバックで実にメロディアスなフレーズをアルバム全編に渡って弾いており、ブラウンのボーカルメロディと一体化した魅力的なメロディをギターで弾いていた。

あのアルバムが名作にになったのは、ブラウンの楽曲の魅力もさることながら、リンドレイのギターの貢献も相当なものだったと思う。

 

 

まあ、それはともかく。

番組内で流れる、六角さんの選曲も私好みなら、六角さん自身が歌う曲の感じも私好み。

 

特に、番組内で流れることの多い六角さんの曲「ディーゼル」は、私自身ちょくちょく口ずさんでしまう。私のお気に入りの1曲だ。

六角さんの声と歌い方、そして曲調がうまくマッチしてて、なんとも味があって良い。

旅して電車に乗って窓の外の景色を見ていたりすると、つい歌ってしまいたくなるような曲で、そんなシチュエーションにぴったりだ。

構えて歌ったり、肺活量を使って歌いあげるような曲ではなく、何気に「良い意味で」軽い気持ちで歌える雰囲気も良いし、メロディの起伏のゆるやかさや音階の幅的にも歌いやすい。

今の派手で装飾過多なアレンジのヒット曲ではないので、ヒットチャートに登ってくるタイプの曲ではないかもしれない。

おそらく六角さんも、この歌でヒットチャート入りなんて考えていないような気はする。

でも、聴いててなごむ曲で、こういう曲もしっかり存在し続けていってほしいと思う。

 

 

かつて私は、藤子不二男A先生のコミック作品「魔太郎がくる」を映像化するなら、若き日の佐野史郎さんに魔太郎を演じてほしいと思ったことがあった。

それと似たような感覚で、六角さんがもし若くて、痩せていたら、六角さんも魔太郎は似合ったかもしれない・・という気がしてならない。あの空気感や雰囲気が。

まあ、今更「魔太郎」を演じるには佐野さんも六角さんももう年代的に無理だね(笑)。魔太郎は若いキャラだし、痩せているキャラだしね。

 

どうも、六角さんには、私はどこか佐野さんと相通じる雰囲気を感じており、どちらも好きな役者さんだ。

旅好き、音楽好き、そしてきっと「つげ義春先生」なども好きなのではないかなあ。

佐野さんの「つげフリーク」ぶりは有名だが、先日六角さんの「呑み鉄本線・日本旅」をを見てたら、六角さんが何気に「つげ義春」先生の作品に触れたトークをしていた瞬間があり、「あ、やはり六角さんも、つげ先生のこと好きなんだろうなあ」などと思うと、妙に私は親近感を感じてしまった。

 

いつか六角さんのライブも見てみたい。至近距離で見れるハコで。

 

そうしたら「ディーゼル」は絶対に歌ってほしい。

 

♪ 走る列車の リズムにあわせ~ 缶ビールがゆれている~、

 

 

蛇足だが、六角さんは相当な酒飲みだと思うし、歌で自身の不摂生ぶりを自虐的に歌にされてるが、少しは節制して、これからも長く元気に役者活動と音楽活動を続けていってもらいたい。

長く元気に活動するためには、やはりある程度の節制はしたほうが・・・。

あれほど個性的で得難いキャラの人、中々いないと思うから。

 

https://www.youtube.com/watch?v=eHl0_1Z-2DU

 

 

 ちなみにライブバージョンは、こちら ↓

https://www.youtube.com/watch?v=QuKQaSVu7C8

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブログやSNSに書き込みを... | トップ | 太川・蛭子のバス乗り継ぎ旅... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽全般」カテゴリの最新記事