時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

要注意  安易な省略  損を呼ぶ

2018年08月13日 | 日々の、あれこれ

かなり前のことになるが、ある中華そば屋に入った時のこと。

その店には、カウンター席とテーブル席があったが、私は1人だったのでカウンター席で食べていた。

すると、後からおばさん数人のグループが店に入ってきて、空いてたテーブル席に座った。

当然、注文をとるために、店のスタッフがそのテーブルに近付いた。

すると、おばさんの1人は一言「中華」とオーダーした。

その言葉を受けた店のスタッフは厨房に向かって「へい、チュウドン1ちょう」と伝えた。

 

・・そのやりとりを聞いた時、私は一瞬「?」と、変な予感がした。

だが、私は店のスタッフでもないし、客であるおばさんグループの一員でもない。はっきり言って、「関係ない人」。

なので、そのまま自分の食べ物を食べ続けた。

 

で、ほどなく時が過ぎ。

厨房で作られた「中華丼」が、先ほどのおばさんの席に運ばれた。

 

すると、そのおばさんは、

 

「あら、私、ラーメンを頼んだのに、どうして中華丼が出てきちゃうの?」と怒り始めた。

 

 

・・・。

この時、私は・・先ほど感じた変な予感が当たってしまったことを実感した。

 

・・・この場合、店のスタッフは、客が「中華」としか言わなかった時に、確認をするべきだった。

「中華」。・・・それって、「中華丼」のことなのか「中華そば」のことなのかを。

 

ただ・・客の方も、単に「中華」じゃダメなのでは。

 

また、そのおばさんは「中華」とだけ言ってオーダーした時に、店のスタッフが「中華丼」のことだと思って「チュウドン」という省略語で厨房に伝えたのは聞こえたはず。

その注文をとったスタッフの声は、けっこう大きな声だったし。

 

しかも、スタッフが「中華」を「チュウドン」と厨房に伝えた瞬間、その客は他の人とおしゃべりをしてたわけでもない。だから気づいたはず。

チュウドンが中華丼の省略であることぐらい、すぐに分かりそうなものだが(笑)。

ならば、その場で「中華丼じゃなくて中華そばよ」と言えばよかったのになあ。

 

・・・そう私は思いながら食べていたのだった。

 

 

この場合、店のスタッフも「中華丼」という呼び方で厨房に伝えたわけではなく、省略語の「チュウドン」で伝えたのも、いけなかったのだろう。

だからおばさんも、確かめるのをためらってしまったのかもしれない。

 

結局、おばさんは「中華そば」を省略して「中華」と頼み、それを聞いたスタッフは「中華丼」を省略して「チュウドン」と厨房に伝えたわけだから、互いに正式メニュー名を「省略」して口にしたから起きたトラブルだったというわけだ。

 

 

「中華」という言葉は、元々は特定の単品メニューの名前ではないと思う。

中華という言葉がつくメニューには何種類かあったので、同じ「中華」でも「そば」の可能性もあれば「丼」の可能性もある。店によっては、更なる種類のメニューもあるだろう。

 

 

この場合、「中華」という言葉がつく料理を、人ぞれぞれ捉え方が違うから、こんなことになったのだろう。

そのおばさんにとっては「中華」とは「中華そば」のことであり、店のスタッフにとっては「中華丼」のことであった・・・そういうことになる。

 

 

客商売である以上、この場合、よくオーダーを確かめなかった店スタッフが責められるのは仕方ないにしても、オーダーを単に「中華」としか言わなかった客も客だと思った。漠然としすぎでしょう(笑)。

 

 

メニューを頼む時は、漠然とした言い方はトラブルの元なのだ。

特に入りなれない店なら、メニュー名を省力したような呼び方で言うのはやめたほうが賢明だね。

店によって、メニュー名の省略の仕方は違ったりもするし・・。

 

このお客さんがこの店の常連であれば、店スタッフと客それぞれの勘違いもなかったのだろう。

常連客と店スタッフという間柄であれば、店は常連客の「省略語」が何を指すのかも分かってるし、常連客の方も店側のメニュー名の省略語が何であるかも分かっているだろうから。

 

だが、互いによく知らない間柄なら、確かめもせずに互いに省略語でことを進めると、こういうことになる・・というわけだね。

 

今の風潮、とかく「省略語」が使われがち。普段の日常の中で、省略語は気軽で言いやすいから、ついつい使ってしまう人は多いはず。

 

だが、省略語の使い方には、気をつけないと。互いによく知らない間柄だったり、広く世の中に認知されていない省略語は、特に。

 

 

 

やっかいなのは、相手がそれを知らないことを見越して、時として優越感で省略語を使う光景もよく見かける・・ということかもしれない。


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2018-08-16 01:24:11



私は、中華丼も中華蕎麦も大好物だから、どちらが出てきても大丈夫です(笑)


さらに中華丼に対しては、「とってもおいしい!」と有名な、あらゆる中国料理店で食べたいほど、大好物です。


さて、本来は中華そばが食べたかったけれど、中華丼が来たおばさん、その後どうしました?

渋々ながらも中華丼食べていました?

一昔前の中国なら、客と従業員で激しい口論になっていましたよ(苦笑)

客も、自らの非を認めずに…。
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Unknown (だんぞう)
2018-08-16 10:48:34
私も中華そばと中華丼は、どちらも大好きです。
どちらが出てきても大丈夫です。

ただ、たまに無性に中華丼が食べたい時があったり、中華そばが食べたいこともあります。

そんな時は、初めて入る店では、店の人が勘違いしないように、正式名称でオーダーしたほうがいいですね。


中華丼が出てきたおばさん、結局中華丼は断っていました。
その中華丼は、厨房に戻されました。
たぶん、スタッフの誰かが食べて処分したのではないでしょうか・・。
店は仕方なくラーメンを作りなおした・・・と思います。

アの場合、お客さんのオーダーの言い方も悪いし、店の人も確認をおこたった「ツケ」でしょうね・・。


なんにせよ、双方とも安易な省略語を使いあったのが、失敗のもとでした。
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