時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ウルトラQ倶楽部 

2012年06月27日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

特撮ドラマ・ウルトラシリーズの元祖といえば、なんといってもやはり「ウルトラQ」。

この番組がなければ、後のウルトラマンも、セブンも、更にそのあとのウルトラシリーズもなかったかもしれない。

ウルトラQは、以前テレビの深夜枠でリメークされたこともあるが、それとは別にラジオ番組シリーズとして作られた作品もあった。

このCDは、ラジオ番組版ウルトラQを収録したもの。

内容は、全てこのラジオ番組版用に作られた新作である。

中にはケムール人のように、元祖ウルトラQに出てきたモンスターが再登場する話もあるが、ほとんどが新作のキャラ。

ウルトラQは元々多様性のあるシリーズだった。

ゴメスやペギラのような正統派怪獣ストーリーもあれば、カネゴンのような風刺作品もあったし、「悪魔っ子」のような少し怖い話もあり、「あけてくれ」みたいな不思議な話もあったし、童話的な話もあった。

そういう多様性は、このラジオドラマ版にもしっかり活かされている。

シナリオライターにとっては、楽しくて、やりがいのある作品だったのではないだろうか。

ラジオドラマは、映像と言う制約(?)がないので、ある程度予算を気にしないで話を作ることができるだろう。

これが実写ドラマだと、特撮番組の場合は着ぐるみやスタジオセット、ロケ、衣装、撮影方法、その他の予算要素が必要になる。

でもラジオなら、それこそ多数の怪獣を出そうが、どんな時代や国の衣装だろうが、町風景だろうが、全ては聴き手の想像力の中にあるから、それらの費用はほとんど考えなくてすむはず。

なので、贅沢なストーリーや登場キャラや設定も、盛り込みやすいのではないか。

これがウルトラマンだったりしたら、やはり映像としてヒーローが登場して、スペシウム光線などの視覚的効果がないと、しんどいかもしれない。

だが、ウルトラQなら。

 

案外、ウルトラQの多様性は、ラジオドラマには合ってるかもしれない。

 

このラジオドラマ版では、オリジナルのウルトラQで出てきた主要人物、万城目淳(佐原健二)、戸川一平(西條康彦)、江戸川由利子(桜井浩子)がしっかりと再び勢ぞろいしている。

その点でもオリジナルのウルトラQファンには嬉しいだろう。

怪獣、怪人、不思議系、時空系、民話系、その他、色々な不思議ワールドのエピソードが再び「ウルトラQ」という名のもとに繰り広げられている。

 

ファンにはお勧めしたい。

もしも今も入手可能ならば。

 

 

ところで、スタッフやメンバーの語りによるボーナス音声などに、このラジオシリーズの続編の話もあったようなのだが、どうなったのだろう。

個人的には期待してるのだが。

 

ウルトラQは、ラジオ番組になっても、面白く、聴きごたえがあることが、この作品で証明されたと思うので、続編の話が立ち消えにならないことを望みたい。

 

 

 

 


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