BanaLOG R  ばなログ:-)

~楽しい方に正直に~車椅子バスケのコーチ修行日記

BT Paralympic World Cup Day3 & 4

2012年05月28日 | 今日のできごと
こんにちは,ばなです.
週末は仕事の出張で更新できませんでしたが,
イギリス・マンチェスターで開催されていたBTカップが終了いたしました.

男子は優勝がアメリカ,2位がイギリス,3位ドイツ,4位日本.
女子は優勝がドイツ,2位オーストラリア,3位アメリカ,4位イギリス,でした.

男子の決勝はもつれましたが最後はアメリカが粘るイギリスを振り切って勝利.
イギリスは試合によってパフォーマンスがかなりばらつくこともありましたが,
最後はきっちり合わせてきたのかな,という感じでしょうか?

3位決定戦のドイツ対日本もスタッツを追っていましたがいい試合でしたね.
最後はファールゲームをしかけた日本ですが,これは成功しませんでした.
ただ,エンドゲームは必ず成功するものではなく,
相手がフリースローを確率よく決めてくれば点差は逆に離れていきます.
最終の点差だけではわからないゲーム終了前2分間の駆け引き.
バスケットボールの醍醐味でもありますよね.

いかにしてこの「ゲーム」に勝つのか.
うちのチームでもしっかり準備しておこうと思います.

さてさて,女子は2008年の北京パラ,2010年のバーミンガム世界選手権を連覇したアメリカが
まさかの3位に終わりました.
イギリスとの3位決定戦も結構もつれていましたね.
最終スコアは51対40でしたが,前半終了時は22対22の同点でした.
今のアメリカの弱さはハイポインターに絶対的エースがいないこと,でしょうか.
これまでもクラス2の強さでチーム力を上げてきたアメリカでしたが,
ステファニー・ウィラー,クリスティーナ・リップという世界トップのクラス2が抜けた穴はやはり大きい.
さらに,各国にいるハイポインターと比較しても全体的な高さがないこともあり,
3位決定戦ではイギリスにペイント内でのポイント,オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントのいずれも負けています.

アメリカは予選リーグでもドイツに12点差,オーストラリアに14点差でそれぞれ負けています.
特にオーストラリア戦はエースのベッカ・マレーを40分間出場させたものの,
オーストラリアのビッグマン3人(コビー,アンバー,サラ)に2桁得点を許すなど,
やはり高さの勝負でやられてしまっているようです.

高さがない分,オールコートプレスを強化するなどの対応を図ってきていたのではないかと推察されますが,
各国ともプレスに対する対応は準備していたのか,
24秒OTやターンオーバーはそれほど増えていなかったですね.

アメリカがこのまま終わるとは思えません.
これから本番までどのように修正してくるのか,楽しみです!

決勝はドイツ対オーストラリアの対戦になりました.
これまで,世界大会ではもっぱらブロンズコレクターだったオーストラリアが,
ついにこういう大会で決勝に出てくるようになったのですね.

しかし,決勝はドイツのmrina Mohnenの独壇場だったようです.
なんと,37得点12リバウンド!
ここ最近は,なかなか2桁得点を記録できずにいたMohnennですが,
立派な1スレに成長したGesche Schnemannがわずかフィールドゴール6分の0(!),フリースローのみの4得点に抑えられたのを,おつりがくるほどのパワーで穴埋めしましたね.
素晴らしい!
FGは18分の13(72%!),フリースローはなんと12分11(92%!!!).
どうしちゃったんでしょうね.

しかし,こういう試合は何回もあるものではないのもまた事実.
現に,37点取った人がいるにもかかわらず,全体の得点は47点と決して高くない.
もし,Mohnennがいつものあたりくらいだったら,惨敗だってありえたわけです.
これ以上は実際にビデオを見てみないとわかりませんが,
パラ本番でもドイツが盤石か,と言えばそうとも言えないように思います.

一方のオーストラリアは2桁得点を記録したのがCobi Crispinのみ.
トリプルタワーの残る二人は不発に終わりました.
オーストラリアは背の高い選手が多く,高さの有利を得ている,と先日書きましたが,
難点はそのハイポインターの得点力がいま一つ安定しないというところです.
特に,#6のBridie KEANはとても破壊力があるプレーヤーですが,
シュート力がちょっと物足りないところがあります.
#15のAmber Merrittもとっても背が高いのですが,
線が細く,プレッシャーを受けると大外れしたりします.

まだ実際に映像で確認したわけではありませんので,断定的なことは言えませんが,
女子についてはメダル争いは混とんとしていると思います.
今回優勝したドイツ,高さのオーストラリア,3位には終わったけれど地力はあるアメリカに加え,
イギリス,中国,オランダ,カナダ,といずれも強豪揃い.
結構中国とか行っちゃったりするかもですね.

というわけで,ますますロンドンが楽しみになってきました!
拙いレポートでしたが,お読みいただきありがとうございました.

BT Paralympic World Cup Day2

2012年05月25日 | 今日のできごと
おはようございます!ばなです.

早速ですが,昨日のBTカップの結果をお届けします.

男子日本代表は残念ながらドイツに63-49で敗れました.
第2Qからの流れを後半も止められず,藤本選手の5ファールもあり,苦しい展開になりました.
ただ,ここは避けては通れない道.
フィジカルが強いヨーロッパ系のチームと渡り合うことで,これからロンドンへ向けての課題(良いところも悪いところも)が
いよいよ明確になってきたのではないでしょうか.
男子日本代表は今日の夜中1時からイギリスと対戦します.
今日は出張先の神戸からツイート中継やりますよ!お楽しみに(ライブスタッツがちゃんと動けば,ですが!)

さて,そんなイギリス男子は昨日はアメリカ男子と対戦しました.
結果は70-40でアメリカの圧勝.
なんとなんと,イギリスのFG%は19%と徹底的に抑え込まれてしまいました.
リバウンド数もアメリカの54に対してイギリスは42とここでも大きな差が.
ドイツの4 Nations cupに参加しておらず,このBTカップから代表に合流したSimon Munn(イギリスの伝説的プレーヤー)が
FGが17分の3(わずか18%!)に押されらられたのをはじめ,Ian Sagarは9分の1,Jon Pollockにいたってはなんと10分の0!!
イギリスのスレットをことごとく抑え込んだ,いわば盤石の勝利だったと言えるでしょう.

男子は本日はアメリカ対ドイツ,日本対イギリスが予定されています.


さてさて,女子ですが….
まずはオーストラリア対イギリス女子から.

スコアは43-25でオーストラリアの勝ち.
この日はCobi dayでしたね.
オーストラリアのエースに成長したCobi Crispinがなんと26得点11リバウンドの大活躍.
こんなに点数とったCobiはあんまり見たことがないのですが….
19分の12,63%というハイアベレージでオーストラリアに勝利をもたらしました.
イギリスのAmy Conroy対オーストラリアのAmber Merrittの空中戦対決(二人はとっても背が高いのです)は
今回はAmberの6得点17リバウンドに軍配が上がったようです.
オーストラリアの強さは,ハイポインターが高いだけでなく,
実はクラス3も強い,ということ.
クラス3.0のSarah Stewartはクラス4.5をしのぐ高さを持っていてオフェンスリバウンドに強く,
クラス3.5のShelley Chaplinは高さはやや低くなるものの非常に速くてアグレッシブ,かつエルボーあたりからのミドルシュートが得意.
この二人をうまく使い分けることで,がらりとプレースタイルを変えることができます.
加えてCobi, Brikie, Amberのトリプルタワー.
あとはローポインターがしっかり仕事をこなせば,今回もいい色のメダルが狙えるポジションにいることは確かだと思います.

一方のイギリス女子は注目のHelen Freemanが12分の2の4得点5リバウンド4アシスト,Amy Conroyが11分の1でフリースローを入れて5得点,8リバウンド1アシスト,と今一つ.
ここが爆発しないとやはりかなりチーム全体の得点が抑えられてしまうのですね.
ちょっとここへきて伸び悩んでいるようにも見受けられますが,どうでしょうか.
イギリスはドイツとは相性が良いようなので,今日のドイツ戦に期待ですね.

さ,なんといっても昨日の注目の一戦は,アメリカ女子対ドイツ女子.
2008年の北京パラ,2010年のバーミンガム世界選手権はいずれもアメリカの金メダル・ドイツの銀メダルという結果に終わっていますので,ロンドンにかけるドイツの意気込みたるや相当なものだろうと推察いたします.

昨日の対戦は,結果から言うと39-51でドイツの勝利となりました.
しかし,スタッツをヨーク見ると,なかなか味わい深い内容になっています.

まず,アメリカのトップスコアラーは昨日も注目選手としてご紹介したクラス2.5のBecca Murray.
昨日は14得点8リバウンド4アシスト.
いつもよりも得点がかなり低くなっていますが,シュート確率はそれほど落ちていないので,
そもそものシュート数を減らされてしまったのでしょう.
ドイツのスレットに対するプレッシャーがしっかりかかっていたのだと思います.
得点が伸びなかったのは,次のスレットの得点がでなかったこと.
Natalie Schneider(クラス4.5だったかな?)は16分の3でわずか6得点に抑えられています.
アメリカは全体のオフェンスリバウンド数が15とドイツの倍以上取っており,
そのためセカンドチャンスポイント(オフェンスリバウンドからの得点)が10点と伸びているのですが,
でも逆に言えば得点の4分の1がオフェンスリバウンドからだったということは,
きちんと攻め切れての得点が実は少なかったということ.
チーム全体のFGは65分の16,わずか25%のFG%となっています.
この確率では,やはりドイツには勝てないでしょう.

一方のドイツにも面白いことが.
何と昨日のトップスコアラーはクラス1.5のAnnika Zeyenの12得点.
ついでクラス2.0のEdina Mullerの11得点と,
ローポインター2人ががっつり稼いでいるのです.
ちなみに3番目に得点が多かったのもAnnabel Breuer(U-25で代表デビューした1.5の選手).
いつものSchnemannとMohnenは?U-25で活躍したAdermannは?
実はこの3人,昨日はリバウンドとアシストでチームに貢献しています.
特にMohnennとSchunermannのアシストが多いことから推察するに,
アメリカはおそらくいつものようにこの二人を徹底的にマーク.
その二人にシュートをほとんど許さないくらいのディフェンスを敷いたものと思われます.
その証拠に,いつもは20本近くシュートをうつSchunemannが昨日はたった4本のFG数,
Mohnennに至ってはわずか2本しか打っていません(しかし,2分の2で決めていますが!).

いつものドイツなら,ここで心が折れてアメリカのペースにずるずると入っていくのですが,
ドイツの強さはローポインター(これも昨日書きましたね!).
おそらく,そうしたアメリカのディフェンスを読んで,
昨日はローポインターを使って攻める準備をしっかりしていたのではないでしょうか?


U-25の時に思ったのですが,
ドイツはローポインターのクラス分け基準が日本のそれよりだいぶゆるいと思います.
日本なら2.5につけられそうな人が1.5だったり.
でも,それで国際大会に出てきても,クラスが変更になるとしても0.5だけ上がる,くらいのもので,
実際にはそのまま通ってしまうことが多い.
なぜなら,ドイツには現在のクラス分けシステムの創始者,ストローケンデル先生がおられますし,
クラス分け委員の中でも,やっぱり欧米圏(というか英語圏?)の人の発言力は強いのです.
これに対抗するには,日本国内のクラス分け基準を早々に見直す必要があるかと思うのですが….

ま,おいといて.
先ほども書いたように,昨日の試合はアメリカのオフェンスリバウンド数が多かったのと,
ドイツのターンオーバー数が多かった(やはりアメリカのプレスディフェンスがきいていた?)ため,
チーム全体でのFG数はなんとアメリカが19本も多かったのですが,
アメリカのFG%は25%だったのに対してドイツのそれは46%と,
シュートチャンスが回ってきたローポインターが確実に決めていった結果,
意外な得点差がついた,ということのようです.

これまでの私の中の常識として,試合に勝つためには
①リバウンド数が相手を上回っている
②シュート率が相手を上回っている
③ターンオーバーが相手を下回っている
という3つの要素が重要である,というのがあったのですが,
この試合は見事にそれを覆す,いわば珍しいゲームになったと思います.
それもこれも,ドイツのいわゆるロースレットが頑張ったからでしょう!あっぱれ!


でもまだ予選ラウンド.
もしこの組み合わせが決勝でもみられるようであれば,
アメリカも黙ってはいないでしょう.
そしておそらく,ロンドンパラの本大会でもきっとこの両チームは火花を散らすに違いありません.
なんつうか,太平洋戦争のなごり?と思うのは大げさかもしれないのですが,
やっぱりアメリカとドイツって何かライバル関係にあるように見えるんですよね….

女子の今日の組み合わせは,
オーストラリア対アメリカ,ドイツ対イギリス,となっております.

いやー,やっぱり車椅子バスケって面白いですね.

BT Paralympic World Cup Day1

2012年05月24日 | 今日のできごと
こんにちはー.ばなです.

現在,イギリス・マンチェスターではBT Paralympic World Cupというロンドンパラリンピックの前哨戦となる大会が開催されています.
この大会は,ロンドンに向けてのイギリス選手の強化,といった意味合いを込めて,2005年から開催されています.
2006年の大会では,女子日本代表も参加し見事優勝を遂げました.
その時は私もマネジャーとして参加したのですが,
マンチェスターの皆さんのあたたかいもてなしが印象的だったのを覚えています.

さて,今年のBTカップは男子がアメリカ,ドイツ,日本,イギリス,女子がアメリカ,ドイツ,オーストラリア,イギリス,とそれぞれ4か国が参加しています.
おそらく,ロンドン間近ということで,
会場はアットホームというよりかなり熱い火花が散っているのではないでしょうか!?


大会は昨日から始まっております.
詳しい結果は,

http://www.btpwcschedulesandresults.com/2012/results/basketball/index.php

からご覧いただけます.


また,NPO法人Jキャンプで行っているライブツイッター観戦をまとめたページはこちらです.

http://togetter.com/li/308738

こちらも是非チェックしてみてください.


さて,今大会は男子日本代表のみの参加ですので,
どうしても男子の試合の情報に偏りがち.
そこで,ここでは,女子の部にスポットを当て,
今大会の見どころや昨日の結果をまとめておきたいと思います.
(自分の勉強のために)


昨日の試合,まずはアメリカ対イギリスが49-36でアメリカの勝利となりました.

まずアメリカですが,注目選手はやはり#4 Becca Murrayですね.
機能の試合でも30分44秒のプレータイムでFGが8/15(53%),3ポイントが2/4(50%),フリースローは2/2と,
確実なシュート力を武器にアメリカをけん引しています.
おそらく,現在の女子の正解で戦略的に(つまり,24秒ぎりぎりに投げた,というのではなくねらって打つ,という意味)
スリーポイントシュートを打てるのはこのMurrayとドイツのShunemannのみではないでしょうか.
クラスは2.5なのですが,長い腕と抜群のボールキープ力も魅力です.
そのほか,アメリカの注目選手はU-25大会でも活躍した#9 Desiree Miller(クラス3.5), 冬はアルペンで活躍している#12 Alana Nichols(クラス2.5),そして個人的には#10 Sarah Binsfieldも楽しみです.BinsfirldはU-25大会を経てシニア代表入りを果たしたホワイトウォーター大学のクラス2.5の選手ですが,シュートはほとんど打たないものの,ものすごく漕ぐのが速くて正確なバナナカットでピックを仕掛けに行くチャンスメーカーです.
こういう選手がいてくれると,コーチとしては非常にゲームを作りやすくなります.

さて,イギリスは昨日の試合では負けてしまったものの,
北京パラの時の8位という結果はもうずいぶん過去のもの,と感じられるほど,
今ではアメリカ・ドイツ・オーストラリアを肩を並べるチーム力をつけています.
実際,ヨーロッパの大会ではドイツに勝っているくらいですから.
注目選手は昨日のアメリカ戦で23得点をたたき出したAmy Conroy.とっても背が高くて肌が白いお人形さんのような美しい選手です.
また,昨日は5得点4アシスト7リバウンドのHelen Freemanも注目です.
彼女は現在アメリカのイリノイ大学に留学中ですが,
Channel4のインタビュー(http://paralympics.channel4.com/inside-stories/newsid=1232901/index.html)でも
アメリカに行って多くのことを学んだ,と語っています.
北京の時はまだ粗削りの18歳でしたが,
この4年での成長を発揮してほしいと思います.
若い選手が多いイギリスですが,ベテランClare Strangeも健在です.
イギリスの車椅子バスケ女子といえばClare,というほど現地では有名な選手.
確実なミドルシュートが武器です.こちらもご注目を.


もう一つの試合,オーストラリア対ドイツは50-38でドイツが勝ちました.
ドイツ女子は伝統的に4.5とクラス1や1.5といったローポインターが多いチームです.
これまでドイツ女子を引っ張ってきた#14 Marina Mohnenもまだまだ頑張っていますが,
いまやチームの中心は#10 Gesche Schunemannと言ってよいでしょう.
彼女は北京パラのときは,なんとチームのマネジャーとして帯同していましたが,
その後選手に転向(最小障害の認定を受けたのでしょう),その後はめきめきと実力をつけ,
今ではドイツで一番のアグレッシブプレーヤーになりました.
今シーズンは,るーこと堀江航さんが所属するドイツ1部リーグのRSV Lahn-Dillの一員として,
ヨーロッパチャンピオンに輝きました.
Lahn-Dillはけして女子だけのチームではなく男女混合なのですが,
男子の中でも堂々とプレーすることで,
強靭な身体能力を身に着けたのでしょう.
昨日の試合でもスリーポイントをはじめガシガシとシュートを決め,
12得点11リバウンド4アシストのダブルダブルを記録.
その他,U-25でも台頭著しかった#4 Marike Adermannも8得点8リバウンドと頑張っていました.
しかし,ドイツの強さはローポインターの強さ.
イリノイ大学卒業生のEdina Muller(クラス2.0)は6得点4リバウンド,
日本の吉田絵里架選手とプレースタイルが似ている#8 Annika Zeyenは8得点2リバウンドと,
きっちり仕事をしています.
ロンドンでは宿敵アメリカを倒せるのか!?大注目です.

さてさて,最後にオーストラリア.
同じAOZからの出場ということで応援しています.
昨日のドイツ戦ではあまりいいところなく終わってしまったようですが,
先日ドイツ・フランクフルトで行われた4Nations cupではアメリカに勝利するなど,
地力はあるチーム.
#5 Cobi Crispin, #6 Bridie Kean,#15 Amber MerrittのU-25世代トリプルタワーももちろん注目なのですが,
個人的には,このたび代表復帰を果たした#14 Kathleen O'Kelly- Kennedyに注目しています.
オーストラリアの伝説的プレーヤー,Liesel Techが抜けた後,
オーストラリアは先のトリプルタワーを中心にぐっと若返りましたが,
どうしてもチームの不安定感が払しょくできずにいたように思います.
チームの精神的柱,というか,やはりある程度の経験とゲームの流れが読める選手がいないと
若さだけではどうしても勝ちきれない.
そんな一面があるように見受けられたオーストラリアですが,
ここにきてKathleenが返ってきたことで,チームに厚みが増すのではないでしょうか?
プレータイムはそれほどないかもしれませんが,ここぞという時の活躍に期待!です.


さて,今日の対戦カードは,
日本時間5月24日午後9時から 男子 日本対ドイツ
日本時間5月24日午後11時から 男子 アメリカ対イギリス
日本時間5月25日午前0時から 女子 オーストラリア対イギリス
日本時間5月25日午前2時から 女子 アメリカ対ドイツ
となっております.
どの組み合わせも面白そうですね.

今日も男子日本対ドイツの生ツイッター中継やりますので,是非チェックしてくださいね!

恩師対決

2012年05月04日 | 今日のできごと
おはようございます。ばなです。

昨日は日本選手権二日目を観戦しに東京体育館へ行ってきました。

Twitterで実況中継をしてみたのですが、いやしかし、朝から4試合続けて集中して試合を観るというのは、かーなり勉強になりますね。
2010年の世界選手権でも、こうやって一日中体育館で試合観てたなぁと、ふと思い出しました。


さて、今日はいよいよ決勝戦。
4連覇がかかる宮城マックス対初優勝を目指すNO EXCUSE。

この戦いはすなわち、男子代表のヘッドコーチ対アシスタントコーチという戦いでもあります。

私にとっては、自分の車椅子バスケ人生に非常に大きな影響を与えて下さった二人の恩師どうしの対決、という意味をもち、またそれだけに本当に楽しみな決勝戦となりました。


宮城マックスは私が仙台に住んでいた時期(2002~2007年)にお世話になったチームです。マックスの岩佐ヘッドコーチのおかげで、日本有数の強いチームでトレーナー活動を経験させていただくことができ、また、北京パラではマネジャーとして使っていただきました。
何よりも、走るバスケ、全員バスケの真髄を学ばせていただいた、本当に大切な時間でした。


一方、NO EXCUSEの及川ヘッドコーチは、私が車椅子バスケのコーチを始めるきっかけをJcamp という形で与えて下さった方です。茨城に移って、車椅子バスケのコーチをやりたい、と相談して以来、いつも私の進むべき方向を照らして下さったのは晋平さんでした。


日本代表候補を7人も擁する宮城マックス。藤本選手のシュート力はもちろん群を抜いていますが、何より強いのはディフェンスの圧力と、そこから一気にしかけるトランジションです。

対してNEはプレーの「読み」と「精度」にこだわるインテリジェンスバスケを展開します。


両雄のぶつかり合いを見逃すなんてもったいない!!
お近くの方は是非会場に足をお運びください。
遠方の方はBSスカパーで無料生中継をお楽しみ頂けます。
BSが映らないよ…とあきらめかけたあなた!
そんなあなたは是非Twitterの実況中継をフォローしてください!
@Jcamp_Banaから、二人の恩師、そして両チームに敬意と感謝をこめてつぶやきます!!

初出場!!

2012年05月03日 | 今日のできごと
おはようございます。
ただいま、日本選手権二日目に向かう途中です。

昨日は青森ジョップス、川崎WSC、レイク滋賀など、初出場のチームが頑張っていましたね。

実は、この大会に初出場したチームがもう1つあります。


それは、わが茨城県立医療大学ROOTs!!


テーブルオフィシャルとして、初の選手権参加です。

昨日は試合を観ながらも、ついオフィシャルが気になって仕方がありませんでした。
でも、彼らはそんな私の心配をよそに、落ち着いてしっかりと務めを果たしていました。

そんな彼らを見て、とても誇らしかったし、嬉しかった。
周りの人に自慢したいくらいでした。



ROOTsのコーチを始めて4年半。
イスバスではなく、車椅子バスケットボールに貢献できる人材の育成を目指して一緒に頑張ってきました。

卒業生も増え、クラブチームで活動する人、こども達に車椅子バスケを教える人、ガールズキャンプに来てくれる人など、それぞれのスタイルに合わせて車椅子バスケに関わってくれています。

そして、ついに日本ーを決める権威ある大会のテーブルオフィシャルに!

こういう業務は目立たないけれど、大会の成功には欠かすことのできないものであるし、観客席で観るのとは違って独特の緊張感を間近で感じることができる貴重なチャンスでもあります。
今回の経験がきっと彼らのこれからに活きることでしょう。

こんなふうに、できれば末長く車椅子バスケに関わって行ってもらいたいから、たとえ健常者の学生であっても、私は本気で彼らに教えたいと思うのです。


今日もきっと熱戦が続くことでしょう。
ROOTsだけでなく、埼玉県立大学SPREADさんも参加されています。
試合を観る視野の片隅に、彼らの頑張りも見ていただければ幸いです。