半澤正司オープンバレエスタジオ クリスタルルーム

18年間 世界中で踊り抜いた、プロフェッショナル 半澤正司が見せる!
これが、バレエ・・・
世界に通ずるバレエです!

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中)第132話最終回

2014-05-31 09:55:06 | ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダン
皆さん、バレエ教師の半澤です!よっしゃ~っ、レッスンしましょう~っ!!
http://hanzanov.web.fc2.com/top.html (ホームページ)
火曜日の2時30分からのワークショップはなくなりました。
火曜日の5時20分に基礎クラスがあります。

平日の火曜日から金曜日まで朝は11時から初・中級レベルのレッスン、
火曜日から金曜日まで夕方5時20分から基礎クラス、19時から初中級レベルの
レッスンがあります。
土曜日は朝11時から初・中級レベル、夕方18時から基礎クラス。
日曜日、祭日は朝10時から基礎クラス、12時から初・中級レべルのクラスがあります。
祭日を除く月曜日は休館日です。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは「くるみ割り人形」の中から「金平糖」のヴァリエーションです。
ボリショイバレエ団の振付家である、イワノフに元ずく振付です。ポールドブラの絶妙な
美しさとダイナミックなジャンプ、そして表現の極みです。これぞクラシックの王道と
呼べる素晴らしいヴァリエーションですよ!
では、クリスタル・ルームでお待ちしておりますね!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中)
第132話
紙に目をやれば「ウラディーミル・ワシリエフ、ミカエル・ラブロフスキー」のロシアの偉人たち
両名の連署の名で締め括られた、大使館に宛てた推薦状だ。ショージの両目から涙が滂沱(ぼうだ)
の様に溢れ出た。

「来て良かった…ああ…来た甲斐があったんだ…!」マイナス38度以下の極寒の見知らぬ街で
寒さに震えながら本当の温かさを知る事が出来た。廊下の向こうに消えて行った神々。もう居なく
なってしまった2人に向かって何度も頭を下げて涙が頬を伝った。また、ここには現れなかったが、
謎の老紳士の先生に感謝を忘れる事は一生ないだろう。

ショージは頂いた大事な封筒を仕舞うためにバッグを床に降ろし屈んだ。ふと廊下の反対側を見ると、
そこにはさっきの偉大な神々とは次元が違う4人の神々が苦瓜か渋柿でも思いっきり噛み潰したような
顔つきで、綺麗に並んで座って全員がそっぽを見ている。ショージはバッグに封筒を仕舞うと
立ち上がり、静かに「ドスビダニエ…」(さようなら)と言うと、4人がショージなんかとは目も
合わせもしないまま、まるで四つ子のように揃って言った。「ドスビダニエ~ッ!」(さようなら!)

ショージは思わず笑いが込み上げた。「ハハハ!そんなところで声を合わせなくてもいいのに…」
そしてショージはまたスウェーデンへと帰って行った。ショージには一生涯忘れる事の出来ない
モスクワから。
「ヤ リューブル…ヤ リューブル ラシヤ…!」(私の愛するロシア…)
それから数十年が経ち、ショージは大事に仕舞っていたボリショイの神から頂いたこの原文を
初めてロシア語翻訳家に翻訳してもらった。それはショージが想像していたものを遥かに超えた、
感謝し切れないほどの綴りであった。

親愛なる 半澤正司様
あなたのクラッシックバレエに対する未来に向けての根強い向上心と、また、芸術に
おける進歩を期待させるような肉体的条件を考慮し、我々はクラッシックレパートリー
の役と踊りに関し、こちらで出来る全てのサポートを約束します。
幸あれ!

87.12.26 ウラディーミル ワシリーエフ
87.12.27 ミカエル ラブロフスキー
                       ロシア語翻訳 山川詩保子

どんな人間でも夢を持ち、その夢に…そして僅かであってもその可能性に挑戦する権利がある。
どんな苦境があろうとも、どんなに大きな壁が立ちはだかろうとも決して怯まずにそれらを
乗り越えて、空に高く舞い上がる雲を目指すが如く自分の足で駆け上がって行くのだ。人は夢が
あるからこそ人生は楽しいのである。ショージは小さな希望を胸に遠くを見つめた。迷い悩み
そして少しずつの強さを掴んで行く。果てなき夢への挑戦は明日の風に乗せ、まだまだそれからも続いた。



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