【機動戦士ガンダム00関連です】
大変お久しぶりになってしまいました・・・。【BACKSTAGE00】も準備中ながら、夏期に入ると超・繁忙期でなかなかアップまでこぎつけませんが、まだまだ続いております。お訪ねくださる皆様ありがとうございます!
さて、いつかは言及したいと思いつつ、あまりまとまっていない表題のご夫妻です。
セカンドシーズンの最終回で挙式してしまったという、私の中でペシミスティックだったガンダムのイメージを払拭してしまった2人。。。ファーストシーズンからコツコツと恋の過程(?)をショットで見せつつ、「世界の動乱の最中に幸せをつかんだふたり」のドラマをちゃっかり完成させてるところが素敵だし、こうやってフツーに幸せになる人が出て終わるところが、むしろオトナな作品だなと思う次第です。
パトリックについては、グラハム・エーカー以上に最初にガンダムに遭遇してボコボコにされてしまったというトップ・バッターの敵方パイロットだったものの、露骨にグラハムの登場ドラマの「前座」感が漂っていて、このまま3枚目を演じながら恨みを募らせて性格が悪くなって、何か大事な時(作戦の山場とか大事なメンバーやヒロインの救出劇とか)に致命的な邪魔を入れてから死んで行ったりするのかしらなんて思っていたんですよね。そうしたら、カティが出てきてそこへくっついて行った。でもこれはこれで、野心家の女士官に利用されて使われて、最後まで認めて貰おうとしながらカティの作戦のために死んでゆく、ちょっとだけココロガ傷むか、実は死んでからパトリックが好きだったことに気付いて辛くなりながらカティも玉砕・・・みたいな、往年の冨野作品しか知らないと、ついつい悲劇的結末ばかりを想像してしまう人たちだったのでした。
思えば、この2人は全くガンダムによって運命が歪むということが無かったんですよね。パトリックにしても、もしかするとガンダムが出て来なかったら別の戦争で敵の新型モビルスーツに痛い目に合わされていたかも知れないので本人は「ガンダムのせいで」とか言ってるけど、実はそれほど運命を狂わされたということも無い気がする・・・。カティも、勿論作戦では辛酸をなめるものの、彼女の家族などが登場するわけでもなく組織での人間関係も、それほど描かれていないからパトリックという属性にしか入ってなくて、それほどガンダムで個人的に大きな被害を受けてるわけではない。
で、一体このふたりの人生の中で「ガンダム」って何だろうと考えると、キューピッド以外の何物でもない(笑)。むしろ「ガンダムのおかげで」成立したカップルなのであって、まさに「ガンダム婚」・・・。
特に2期になると「群像劇」の様相を呈してくる「00」の、それなりに世界も素敵ですねというエピソードを担った2人だと思うのですね。ライルみたいな悲劇もある傍らで。
あと、セカンドシーズンのカティについては、ファースト・シーズンでのグラハムの役割を引き継いだのかな?とも思えます。あくまで主観的にですけども。
ファースト・シーズンではパイロットとしてガンダムに固執しつつも大局を見渡してちょっと皮肉なコメントをするグラハム・エーカーは、1軍人としてソレスタル・ビーイングを見る冷静な「目」だったように思います。少なくとも後半で周りに多くの犠牲を出して憤怒にかられる前までは、語り部とまでは云わないけれど、戦う現場において傍観の目も持っていて、ガンダムなき世界の秩序やモラルを体現する役割を持っていた感がある。ところが後半から彼は悲劇的な状況と高潔な精神ゆえの歪みを発症させて冷静さを失ってゆくので、ガンダムの敵方で冷静な「目」を持った人と言うとセカンドではカティになってくるんですよね。スミルノフはピーリスやハーキュリーの件で翻弄されてゆくので資質的に冷静さがあっても結局「当事者」だし途中退場になっちゃったし。アロウズへの違和感や、そこに安住して横暴をはたらく上官たちへの反発を彼女が感じることで、歪む地球連邦の姿はとらえやすくなる。更にスメラキとの因縁やある種のシンパシーを持たせて見る側の親近感を補強し、最期まで、自身の立場を貫くことで、クライマックスに本来の地球連邦の姿を取り戻すという、やはりガンダムに依らない正義を完遂する。グラハムが熱き青年パイロットとしての個人のドラマへ反れて行った後、作品の「理性」は彼女にあったのではないのか…
なんてことを、ちょっと思ったりしました。
まあ、パトリックはそんなカティに付加された柔らかさなのですかね。ヒロインじゃないのに最終回でウェディングドレス。てか、ガンダムなのに、最終回が結婚式、てのが斬新だったし、本来アナクロ過ぎるこんなラストにほっこり出来てしまう、群像劇的な構造に、00の面白さはあったなあと思う次第でございます。
大変お久しぶりになってしまいました・・・。【BACKSTAGE00】も準備中ながら、夏期に入ると超・繁忙期でなかなかアップまでこぎつけませんが、まだまだ続いております。お訪ねくださる皆様ありがとうございます!
さて、いつかは言及したいと思いつつ、あまりまとまっていない表題のご夫妻です。
セカンドシーズンの最終回で挙式してしまったという、私の中でペシミスティックだったガンダムのイメージを払拭してしまった2人。。。ファーストシーズンからコツコツと恋の過程(?)をショットで見せつつ、「世界の動乱の最中に幸せをつかんだふたり」のドラマをちゃっかり完成させてるところが素敵だし、こうやってフツーに幸せになる人が出て終わるところが、むしろオトナな作品だなと思う次第です。
パトリックについては、グラハム・エーカー以上に最初にガンダムに遭遇してボコボコにされてしまったというトップ・バッターの敵方パイロットだったものの、露骨にグラハムの登場ドラマの「前座」感が漂っていて、このまま3枚目を演じながら恨みを募らせて性格が悪くなって、何か大事な時(作戦の山場とか大事なメンバーやヒロインの救出劇とか)に致命的な邪魔を入れてから死んで行ったりするのかしらなんて思っていたんですよね。そうしたら、カティが出てきてそこへくっついて行った。でもこれはこれで、野心家の女士官に利用されて使われて、最後まで認めて貰おうとしながらカティの作戦のために死んでゆく、ちょっとだけココロガ傷むか、実は死んでからパトリックが好きだったことに気付いて辛くなりながらカティも玉砕・・・みたいな、往年の冨野作品しか知らないと、ついつい悲劇的結末ばかりを想像してしまう人たちだったのでした。
思えば、この2人は全くガンダムによって運命が歪むということが無かったんですよね。パトリックにしても、もしかするとガンダムが出て来なかったら別の戦争で敵の新型モビルスーツに痛い目に合わされていたかも知れないので本人は「ガンダムのせいで」とか言ってるけど、実はそれほど運命を狂わされたということも無い気がする・・・。カティも、勿論作戦では辛酸をなめるものの、彼女の家族などが登場するわけでもなく組織での人間関係も、それほど描かれていないからパトリックという属性にしか入ってなくて、それほどガンダムで個人的に大きな被害を受けてるわけではない。
で、一体このふたりの人生の中で「ガンダム」って何だろうと考えると、キューピッド以外の何物でもない(笑)。むしろ「ガンダムのおかげで」成立したカップルなのであって、まさに「ガンダム婚」・・・。
特に2期になると「群像劇」の様相を呈してくる「00」の、それなりに世界も素敵ですねというエピソードを担った2人だと思うのですね。ライルみたいな悲劇もある傍らで。
あと、セカンドシーズンのカティについては、ファースト・シーズンでのグラハムの役割を引き継いだのかな?とも思えます。あくまで主観的にですけども。
ファースト・シーズンではパイロットとしてガンダムに固執しつつも大局を見渡してちょっと皮肉なコメントをするグラハム・エーカーは、1軍人としてソレスタル・ビーイングを見る冷静な「目」だったように思います。少なくとも後半で周りに多くの犠牲を出して憤怒にかられる前までは、語り部とまでは云わないけれど、戦う現場において傍観の目も持っていて、ガンダムなき世界の秩序やモラルを体現する役割を持っていた感がある。ところが後半から彼は悲劇的な状況と高潔な精神ゆえの歪みを発症させて冷静さを失ってゆくので、ガンダムの敵方で冷静な「目」を持った人と言うとセカンドではカティになってくるんですよね。スミルノフはピーリスやハーキュリーの件で翻弄されてゆくので資質的に冷静さがあっても結局「当事者」だし途中退場になっちゃったし。アロウズへの違和感や、そこに安住して横暴をはたらく上官たちへの反発を彼女が感じることで、歪む地球連邦の姿はとらえやすくなる。更にスメラキとの因縁やある種のシンパシーを持たせて見る側の親近感を補強し、最期まで、自身の立場を貫くことで、クライマックスに本来の地球連邦の姿を取り戻すという、やはりガンダムに依らない正義を完遂する。グラハムが熱き青年パイロットとしての個人のドラマへ反れて行った後、作品の「理性」は彼女にあったのではないのか…
なんてことを、ちょっと思ったりしました。
まあ、パトリックはそんなカティに付加された柔らかさなのですかね。ヒロインじゃないのに最終回でウェディングドレス。てか、ガンダムなのに、最終回が結婚式、てのが斬新だったし、本来アナクロ過ぎるこんなラストにほっこり出来てしまう、群像劇的な構造に、00の面白さはあったなあと思う次第でございます。
刹那とマリナも女性の方が年上のかっぷ
刹那とマリナも女性の方が年上のカップルでしたが、あちらは一般的な幸せとは別の道を歩んだのに対し、こちらは当たり前の(でも大切な)幸せの体現って感じですね。
00のいいところは、女性が憧れられる女性が多いところだと思います。宇宙世紀だと、共感は出来ても憧れはしなかったり友達になりたくなかったりする人が多くて......
すみません。
セクシュアルなところをあまり引き摺らないいい意味で乾いた描写はガンダムというより銀河英雄伝説を思わせますね。
銀英伝・・・なるほど。それぞれの人生を俯瞰した形で描いている群像劇という感じで共通しますね。
宇宙世紀ものは、ZZくらいまでしか観てないのですが、ある程度時代劇的な役回りの中に女性がはまっている感じですかね。より男目線の女に偏るというか。
私は結構ダメな女も好きなのでスメラギさんも気に入ってるのですけれど、カティというキャラクターは秀逸だと思います。あんなにサラリとツンデレを描くとは。。。そして2期では理不尽な上司や同僚と渡り合いながら自分の判断でアロウズを見限る。。。リアルにカッコいいですよね。
死亡フラグをことごとく折るWWWまさに。段々巻き込まれてひどい目に遭う沙慈ルイスと違って、ハラハラさせつつ最後までラブリーという意表をついたカップルでした。