今日も主人に付き添って病院に行く。
「白内障くらい」と言われていたけれど、手術前のインフォームドコンセントという、あの説明を聞き終えて部屋を出る時、私は気分が悪くなって倒れそうになり、なんとかドアにたどりついて、椅子にかけてもめまいがして吐きそうなのをなんとかこらえていた。
気遣う主人に返事をすることも出来ず、これではどちらが付き添いなのかと、本当に不甲斐ないと悔しかったけれど、あまりに恐ろしい、受け入れられない例を列挙されて、自分の中にそのような事実に対する備えがなかったこともあり、混乱してしまった。
でも、本当にあれが良いことなのか・・なんの予備知識もない者に、いきなり最悪の事態をすべて並べ立てて、その事実を納得して手術を承諾するようにと言うことが、本当に正しいことなのか・・。それは一体誰を守ることになるのだろう・・。
なんとか回復して吐き気もおさまり落ち着いて話せるようになった時、遠縁のご夫婦が前を通られて「おう、どうした」と、明るく声をかけられ、白内障のことを話すと笑われた。年は主人に近い方だけれど、胃ガンで手術を受けられたことをあっけらかんと話してくださり、奥さんもニコニコと明るい様子で一緒に話しておられる。
「たくましいなぁ」と尊敬し、私は彼らから沢山のことを教わった。車の中で彼の手術が成功して良かったと話していると、「俺らにはイエスさんがいたはるやないか。」と主人に言われてしまった。主人の言葉にも、遠縁のご夫妻に会ったことも、そこに主の優しい備えを感じて深い慰めを受けた。私は強くなくても良いのも知れない。
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