石ころ

朝風呂(詩篇107)

 

 昨夜はどうにも眠くて起きていられず、お風呂に入ることもなく歯磨きだけで床にはいってしまった。
朝食の後で「お風呂に入ろう」と思い立ち、バブを放り込んで朝風呂に入った。「なんて贅沢・・」と感謝しつつ明るさの中で湯船に身を浸し、ゆっくり体を洗い髪を洗う。

 

祖父は朝風呂派で開けたばかりの銭湯に通い、それから嘱託としての務めに出かけていた。湯船で久しぶりに祖父の姿を思い出した。夕闇の部屋で背を丸くして祈っていてくれた人であった。主はご真実ゆえに、祖父の祈りを受け入れてくださり私は救われた。

 

風呂上がりの火照った体で表に出ると、洗いたての髪を吹き抜ける爽やかな風に、温泉にでも来たかのような新鮮さを感じた。なんと安上がりな贅沢よ・・。

 

老いることで、それまで不可能なことが色々と出来るようになった。立場にある日々の配慮に追われ追われて、叶わなかった事々から解き放たれた今、老いと言う時が与えてくれた自由を喜び、このような者を生かしていて下さる主の恵みに、私の霊と魂は平伏している。

 

 罪をあがなう十字架の死からよみがえられたキリスト。聖霊によってこの復活のキリストの恵みに出会った時から、罪の脅しや世の習いにがんじがらめであった魂は悪魔の鎖をパラリと解かれて、キリストの平安に住むようになった。

 

「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリント5:17)

 

たとえ世の嵐を見て恐れる時があっても、キリストの御手は私が叫ぶより先に私を掴んでいてくださる。繰り返しこの事実を経験する度に「まことに主は生きておられます。」と感嘆の声をあげて賛美し礼拝するばかりである。

 

「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。
その恵みはとこしえまで。」

飢えと渇きによって
彼らのたましいは衰え果てた。

この苦しみのときに 彼らが主に向かって叫ぶと
主は苦悩から救い出された。

彼らをまっすぐに道に導き
人が住む町へと向かわせた。

主に感謝せよ。その恵みのゆえに。
人の子らへの奇しいみわざのゆえに。

まことに主は 渇いたたましいを満ちたらせ
飢えたたましいを良いもので満たされた。(107:1.5~9)


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

ムベ
デ某さま 「大地讃頌」を教えてくださって感謝します。
私は天地創造の神を思って聴き入っていました。

確かになぜか朝湯というと、老いた男性を思い浮かべます。ふふ・・
婆さんと朝湯は・・繋がらないです。

不肖の孫は一度も一緒に祈ることも無く、教会に行ったことはあってもまったく馴染まず、祖父はそのことを責めたり戒めることはせずに、ただ祈る後ろ姿を見せていただけでした。

自力では生きられない困難の中でイエスさまに救わてたとき、祖父の信仰によって「神さまは祈りを聞いていてくださるお方である」と言う確信をたまわりました。
「祈っていると」ということの力を知っていたので、主人のこともただ祈るだけでしたが、とても穏やかにキリストを知って救われ、幾度も「ありがとう」を繰り返しながら天に召されました。祈られていた私は大きな遺産を受け継いだ幸せ者です。
ムベ
てっちゃんさま
心からのアーメン感謝します。
デ某
"朝風呂"に金子兜太さんの俳句を思いました。
「衰えし 我が男根の 朝湯かな」
なんともユーモラスな句ですが
古希を過ぎた身には結構!笑えない句でもあります(笑)

祖父さんのお祈りされるお姿 … リアルに伝わって参りました。
そして詩篇にあります「主に感謝せよ」に
半世紀以上前に作られた合唱組曲「大地讃頌」を思いました。
第7楽章(終章)は聴かれたことがおありかと思いますが、
先日 TVで 東京オペラシンガーズによる第1~7楽章のフル演奏を聴きました。
その終章「大地讃頌」とともに詩篇に深く共感いたしました。
『母なる大地の/ふところに/われら人の子の/よろこびはある
 大地を愛せよ/大地に生きる/人の子ら/その立つ土に感謝せよ…』

https://www.youtube.com/watch?v=tuumEGe1CBA
てっちゃん
心からアーメンです。主に感謝します!
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事