両親は福井の田舎町が生まれ故郷・親戚は百姓をしているのですが、米を作るのも限られていて米が出来れば決められた表数だけ農協に供出したそうです。
子供だった私と兄は三里の道を歩いて親戚の家に御飯を食べに行ったものです。
そして道を歩いていると、子供が出てきて「ヤァイ!買出し部隊!買出し部隊!」とよく言われました。兄は黙って睨みつけていたのを覚えています。
姉は働き者で毎日朝から晩まで呉服の行商・・・或る時物々交換で米以外に
タバコの葉を親戚から頂いたのです。当時は米・タバコの葉など自由に、
持ち運びは出来ませんでした・・・が姉は「隠し持って帰るわ!」と云って
田舎の家を出たそうです。米・タバコは警察に見つかれば、
いっぺんに連行され没収です。
また当時は交番の前で目を皿のようにして見張っているのです。
また交番の前を通らなければ家には帰れません。
丁度交番の前に来たとき持ってはいけない物を持ってる
自分のやましい気持ちが警官の目に止まってしまったのです。
「ちょつと荷物調べさしてもらおうか」
中にはタバコの葉!連行されてタバコの葉は没収!
罰金で済んだんだと思います
次の日の新聞に姉の写真が・・・びっくりです!
おおげさな記事が!持っていたタバコの葉の量が倍以上に!
嘘ばかりの記事に姉は憤慨していたのを覚えています
後にも先にも新聞に写真を載せられたのは姉だけでした。
それがチエッパ家の大きな出来事だったのです。
田舎に住んで6年いろんなことがありました。
はじめは怖かった雪にも慣れ、スキーを楽しみました。上手かったんですよ!
夏は九頭竜川で遊びました。」チエッパはやっぱり呑気者でした!!
でもチエッパは一度だけ怖い思いをしたのです。
姉の娘(6才しか違わない私の姪)と川に泳ぎに行きましたが
二人とも泳ぎのほうはぎこちなく布を袋にして空気をいれて浮き輪にして
泳いでいたところ、姪が溺れているではありませんか!!
ビックリ仰天!・・・チエッパはとっさに川に飛び込んだのですが
自分が泳げない事に気がつき一緒に溺れそうになりバタ・バタしているうちに、
浅瀬のほうに流されて命拾いをしました・・・・怖かったア!!
次回に続く!