ながいながい沈黙が
そっと頬にふれる
とじこめられたごめんねを
ひつしずくの涙にかえた
わたしの心が
いぶきを祝う
ふたつの心
ひとつの体 . . . 本文を読む
霧の夜
遠くムシの音
毛布にくるまれ
灯油が切れて、小さくなる
ストーブの灯をみつめる
パイプの煙に
瞳をとじる
寒さに打ち震え
海原に変えられた森をみつめる
緑の点が、描く雨
不思議な夜
あなたは遠く白浜で
ディジュリデゥを吹いている
. . . 本文を読む
時とともに
いつも新しくなる心
時をかさね
想いがつのる気持ち
新しく生まれ来る己を
果たしてこのカラダは
いつまで受け止めてくれるのだろう
わたしという皮
肉体という殻
悲しいと、落ち込む
私は感情の奴隷
風邪をひくと、めんどくさがり
私は肉体の奴隷 . . . 本文を読む
しおれおちたまぶた
曲がりつきでた腰
80の一人暮らしを訪問した
バラをとても奇麗に咲かす
暗く、こぎれいな藁葺き屋根
沸き立つ水音
虫の音
風の足跡
別れの時
しおれたまぶたから
ひとしずくの
たおやかな涙
胸がいたむ
たった一日の
生き甲斐である私 . . . 本文を読む
生い茂るシダ
排ガスのない、青い空
まぶしい島で
白浜に裸足で
焼ける夕日を待つ
倍速の映画のごとく
雲はながれ
声高な野鳥の歌と
さっき落としたアイスクリームに
小さな赤い蟻たちの足音
砕ける波音
波にかき鳴らされる、珊瑚の死骸
波間に、ひいてはもどる
深紅のハイビスカス
待てどまてど青い空
太陽は、黄金のまま山並みに消え、
気づくとそこは、藍の霧
夕焼けのない、南国
ビ . . . 本文を読む