ナザ~ルボンジュウなくらし

地中海に面したトルコのリゾート地を紹介する拙HP『フェティエの碧い風』から
日記ならぬ「月記」をこちらに移しました。

2012 ボスニア・ヘルツェゴヴィナの旅(5)

2013-02-16 23:56:14 | ボスニア・クロアチア(旅)
旅行から半年以上も過ぎてしまいました。少しだけ復活です。

7/16(月)
今日は前回行かなかった『トルコの家』からスタート。
17世紀オスマントルコ時代に建てられた伝統家屋です。
狭い路地の奥にあって、ちょっとわかりにくかった。。。

2階に上がると木彫の家具やら、ナルギレ(水タバコ)やら、ハットゥ(アラビア書道)やら、当時の写真やら・・・
そして何よりネレトヴァ川に張り出した造りで、川風が勢いよく室内に吹き込んで
爽快なこと、この上なし!



ここに飾られているハットゥはちょっと風変わり。
私がこれまでよく見たのは、イスタンブルのサバンジ博物館で見られるような繊細な植物の絵をあしらったり、
文字のデザインだけで勝負、みたいなものだけど、ここでは船やモスクが描かれていて、何だか絵本のようで可愛らしい。


こういう場所は当時の暮らしが具体的に想像できて、なかなか楽しいものです。



続いて、スタリ・モストの博物館へ。
橋のたもとの塔が博物館になっています。
  
ここには、橋が建設される以前の町や建設後賑わう様子、内戦で破壊され、再び想像を絶する努力の結果
元の姿を取り戻すまでの過程が写真展示されています。
日本からのツアーでこの博物館は見学するのかな・・・?
3年前には初めて目にした橋に浮かれてしまって、この博物館に気づかなかった。
ここは是非見ておかねばならない場所ですね。
オリジナルの橋はミーマール・スィナンのプランによって建てられ、その弟子ハイレッディンが1566年に完成させたと言われています。
   
   

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モスタル最後の夕食は、ムスリベゴヴッチ・ハウスのごく近所、
ハウスの方おすすめの「サライ」というチェワップチチ専門店。
ボスニア風シシケバブ、というよりボスニア風キョフテですね。
地元の人がよく行く安くておいしい店。
評判どおりでした。

しかしながら・・・夜になって急激に気温が下がってきました。
日中は暑さにあたり、毎度のことながら宿でぶっ倒れていたというのに
あまりの寒さに部屋までカーディガンを取りにひとっ走り。

明日はもうサラエヴォに戻らねばならないから、もう一度橋を見に行く。
昼間の賑わいが嘘のように、ひっそりとした夜のスタリ・モストはいつまで見ていても飽きないなぁ・・・

ところで、モスタルのモスクは誰でもお金を払えばミナーレ(尖塔)に登れるらしい。
これは昨日ガイドしてくれたマヤさんから聞いた話。
「モスタル全体が見渡せるから登ってみたらどう?」
そう言われたけれど、どうも異教徒である私が登るのはムスリムにとっての神聖な場所を穢す気がして
登ろうとは思わなかった。
そこまでして現金収入が必要なのか、それとも単に観光客に喜んでもらいたいためなのか・・・
理由は知らないが、私にはとにかく登ってはいけない気がした。

明日はまたサラエヴォに戻ります。