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やや透明感のある鮮やかなアップルグリーンの「勝利の石」、
クリソプレーズ。
予期せぬトラブルや人生の転機に勇気と自信を与えてくれるこの石は、
紀元前300年代に、
多くの国を征したアレキサンダー大王の護符だったと云われます。
このアレキサンダー大王(アレクサンドロス3世)には
伝説がたくさんあって、
調べてみるだけでもおもしろい!
「この結び目を解いたものが、アジアの支配者になる」といわれる、
神殿にある古い戦車を結ぶ複雑な縄の結び目を、
剣でズバーッと切ってしまい、
「運命は伝説によってもたらされるのではなく、
自らの剣で切り開くものだ」と言った、という勇猛なお話。
兵士が飢えている時は
部下が探してきた一杯の水さえも拒否するというリーダーらしさ。
その一方で、戦いで捉えた王妃も丁重に、大切に扱うという紳士ぶり。
うーん、まさに「大王」たる資質溢れる男性だったのね。
そんな彼が、征した国々の土地に一つずつ埋めたというのが
「クリソプレーズ」。
後に病に倒れ、大王がこの世を去った時、
その石達もすべて割れてしまったそうです。
石を愛し、石もそれに応えるという信頼関係は
古代も現代も全く変わらないのですね。