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ごぶさたしていましました。遅ればせながら、今年最初の書き込みです。あけましておめでとうございます。今年の冬は、寒さ、乾燥ともに、なかなか実力派でたのもしいかぎりです。
向こうをはって、わたしも「今年は寒くて、ほんとによかったえすね!」と、何かひとつくらいない自慢できるようなことがないかと探してみますが、
寒すぎて顎がいたくなる人が多いですね。
寒いと胃がはりますね。
乾燥がひどくて最近は霜柱さえたたないですね。
朝起きると喉がからからですね。
どうもなかなかさえない話ばかりです。
今年は寒くて、鮭がたくさんとれますね。
ゲレンデの雪がさくさくで、スキーにはもってこいですね。
こういった話題が、どこかに転がっていなかと探してみるのも冬の楽しみかたかもしれません。あえてやせ我慢ぎみに申し上げると、今年の冬は空気が澄んでいて景色がよく見えます。これは、日々、富士山をのぞむわが家のゆるぎのない実感です。
朝夕に中央線に乗る方は、富士山はもとより、手前の丹沢の山塊が手に取れるほど近くに感じる姿を、連日目にされていることでしょう。丹沢山塊の一番南端の山は、かの阿夫利神社で有名な大山です。
その大山の山すそには、新宿から小田急線で1時間もかかけて神奈川県の伊勢原まで出向かなければならないことを知れば、寒さに震えながらも、「今年の冬は、東京の空気がほんとうにきれいで」と、だれもが少し自慢してみたくなるのも、あながちやせ我慢ともいえなかろうというものです。
この澄んだ空気が、呼吸器の働きに関係があるのはいうまでもないのですが、「ヒト万能PS細胞は、上皮性組織が盛んに細胞分裂するということから、当然、予測されたことではあるのですが云々」などといった話は、今日は置いておいて景色のお話を続けましょう。
さる月曜日に小仏峠を経由して城山、高尾山を歩きました。山道には、氷の造形とでもいいたくなるような不思議な形がいっぱい転がっています。
さて、相模湖ごしに見える富士山の姿も、例年になく凛として生き生きしていますが、城山山頂近くにあって、ついに今年の寒さと乾燥のすばらしさを実感するすばらしい景色に出会いました。
20年来高尾山に登りつめていることは多くの方の知るところで、いまではもう登っているのか下っているのかの区別もつかないくらいに無意識に山中を漂っている、といってはいい過ぎですが、それでも、ふと気がつくと高尾山を歩いているといった感じなのですが、この20年来にしてこれほどの景色を見たのは、正直な話、はじめてだと告白せざるをえません。
澄んだ大気のおかげで、まるでもう、房総半島が丸ごと見えてしまうのです。これにはもう伊能忠敬もびっくりといった感じです。もちろん、そこにそうして房総半島があったことは、昼夜分かたず少なくとも一万年くらいは変わりがないのですが、海の向こう側の景色というのは、湿り気の関係でなかなか見えるものではないのです。
筑波山などは、「青梅丘陵か!」といいたくなるくらいはっきり見えていました。利根川をこえて、霞ヶ浦をこえて、茨城は水戸のすぐ手前ですから、距離的には、伊能忠敬+間宮林蔵くらいの驚きです。
というわけで、今年の冬は、そっと足を休めて遠くの景気を眺めてはいかがでしょうか?高いところなら、そこには、きっと大きな感動があることでしょう。この眺望は、春まで待ってはくれませんよ。
(つづく)
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