以前、日本橋の老舗和紙店に水引を買いに行った。
おじいさんが作った水引はまだ少し家にある。もったいなくて使えない。
ここの水引は結びやすいと評判だった。
カウンターで「水引を下さい」というと「申し訳ないけれど有りません」と言われた。
「・・?」である。
今まで一人でおじいさんが作っていたのだが、歳を取って廃業したのだという。
突然のことで店も困っているとも言われた。
在庫があるに違いないが、こちらの店でも水引を結んだ商品を売っているから、一般人には勿体無くて売れないのだろう。
お金包みに水引を掛けるときに一回できれいに結べれば良いのだけれど、上手く出来ない時がある。
ほどいたら別の新しい水引を使う。ほどいたものは、クセが付いてしまっているので使えない。
今までいつでも買えると思って使っていた。何度も失敗して捨てている。
そういう失敗した水引で作ったモノがこれ。
手前の石は小さい頃に子どもが色をつけたもので、今まで捨てられずにいる。
おじいさんが作った水引はまだ少し家にある。もったいなくて使えない。
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