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ハヤトインフィニティ

このブログには一部カオスな表現が含まれています。
一日一回の更新を心がけています。

インセインシナリオ「くねくね」

2014-11-10 12:40:18 | TRPGシナリオ
結構前に完成した奴ですが公開しようしようとして
結局できてなかったのでこの機会に公開しときます

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シナリオ名「くねくね」                作:ハヤト 2014/08/15

<<今回予告>>
爽やかな風。美味しい空気。心地よい雰囲気。
そんな田舎では、絶対に見てはいけないものがある。
白くて、くねくねと動く、何か。そう・・・何かだ。
それが一体なんなのか、知りたいかい?
「わカらナいホうガいイ・・・」
見てはいけないもの。それに興味を持ってしまった瞬間。
あなたはカクジツに恐怖へ近づいていく。
マルチホラージャンルRPGインセイン
「くねくね」
世の中には、知らないほうがいいことだってある。

・シナリオの元ネタ
タイトルの通りあの有名な都市伝説「くねくね」が元ネタです。
くねくねの正体に関しては本当は言及するべきではないと思いますので、
あくまで一つの可能性として見ていただければいいかなと考えています。
GMをする際はくねくねについて調べておくのをおすすめします。

・シナリオスペック
シナリオタイプ:対戦型(PvPが起こる可能性が高いです)
セッティング:本当は怖い現代日本
狂気:通常の【狂気】と「本当は怖い現代日本」用の【狂気】を使用します。
推薦PC人数:3人
プレイ時間:3~4時間

・ハンドアウトについて
こちらからダウンロードできます
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5407904.pdf.html 
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5407905.pdf.html
パスワードはどちらも「kune」

基本的には普通の調査でもわかるようなハンドアウト裏ですが、
冥莉の裏の下半分だけは難しいかもしれません。
その際はオープニングフェイズにて冥莉が発した、
「ア・・・あノ・・・シロいノ・・・オど・・・コわ・・・イ・・・」
(あの白いのの、『踊り』怖い)
という言葉から、PCが察したという形にしていただければいいかなと思います。
もちろんGMをされる方の裁量に任せますので、
これはあくまで1つの提案として書かせていただきます。

・背景
このシナリオでは「くねくね」は宇宙人であり、人間に擬態できます。
まずPC2は松葉冥莉と松葉誠と共に「UFOとの交信」を冗談半分で行います。
シナリオの設定上、10年ほど前くらいが妥当だと思います。
このときは全員本物の人間であり、これが発端となってくねくねが地球侵略への興味を持ちます。
その後、この三人は「空飛ぶ円盤」からくねくねたちに監視され続けます。
今回の旅行が始まる段階では既に松葉誠はくねくねに擬態されています。
そして、PCたちと松葉冥莉は旅行にいき、冥莉がくねくねを見てしまいます。
このくねくねは松葉誠に擬態している者であり、前から旅行に行くことを姉から聞いていたため、
これをチャンスとして冥莉を精神崩壊させるという計画をもくろみます。

くねくねの目的は「人間に擬態すること」であり、そのための手順として、
①人間を監視 ②生活パターンを熟知 ③精神崩壊させる ④糸で操り、空飛ぶ円盤まで連れてくる
という行動をとります。

それと、PC1についてですが、彼は宇宙旅行中に偶然地球に降り立ったくねくねであるため、
上記の発端となったできごとより前から地球に存在しています。

最後にくねくねの踊りについて
くねくね(PC1及び松葉誠)はこの秘密を知っていれば、(松葉誠は最初から知っています)
アビリティ「踊る」を秘密裏に獲得します。(タイプ:攻撃、指定特技なし、効果「シーン全体を対象として、各PCに【終末】で判定させる。このとき、失敗した者は『精神崩壊』ということで戦闘から離脱する。)
この『精神崩壊』は冥莉がオープニングフェイズでなったような状態であり、戦闘終了後も解けません。
【河村総一郎】のハンドアウトの裏を見たPCは好きなタイミングで、【生物学】による判定に成功することで、対象一人の精神崩壊を直すことができます。
これを戦闘中に行って成功した場合、対象は離脱した戦闘に復帰します。
また、【恐怖!都市伝説100選】のハンドアウトの裏を見たPCは、戦闘開始時に【混沌】の判定に成功すれば、その後のアビリティ「踊る」の効果は一切受け付けなくなります。

・オープニングフェイズ「遭遇」
登場PC:全員
PC達は冥莉と共に田舎へと旅行に行きます。
田舎の描写については、「田んぼが多い」「空気や水が澄んでいる」などを伝えれば良いと思います。
交通手段は電車でも車でも何でも構いませんが、泊まる予定である旅館へと行く道の途中で
「白くてくねくね動くなにか」に遭遇します。PC達全員と冥莉はそれを視界に捉えて確認します。
このとき、PCたちはその白いものに対して大きな恐怖を感じます。PC全員に【情景】で恐怖判定を行わせてください。
冥莉はそれを確かめようと、双眼鏡を取り出し、それを見てしまいます。
すると突然冥莉が双眼鏡を落とし、静かにがたがた震えはじめます。
PCたちが冥莉の様子を確認しようとしたなどして、話しかけた場合、
「ア・・・あノ・・・シロいノ・・・オど・・・コわ・・・イ・・・」と、まるで機械音声のように口走ります。
そして、死んだような目つきでPCたちの方を見て「アれはミたラいケなイ・・・わカらナいホうガいイ・・・」と言って倒れます。
冥莉は狂ったかのように「アヒャヒャヒャヒャ」と笑いだし、地を這うようにくねくねと身体を動かし始めます
友人の狂人化を見てしまったPCたちに、[情動]分野からランダムに特技を指定し、判定を行わせてください。
その後、白いものを確認しようとするPCが居た場合、NPCとして、田舎に住んでいるおじさんを登場させてください。
(PCたちが確認しようとしない場合でも、頃合を見ておじさんに彼らを避難させてあげてください)
おじさんはPCたちに「あれは見ちゃダメだ。忘れなさい」と怒鳴り、彼らを自宅へと連れて行きます。
彼は自宅にPCたちを連れて来た後、冥莉を精神病院へと搬送させます。
彼は「キミたち、危ないところだったな。」といい、冥莉を精神病院に運んだこと、あの白い物体は絶対に見てはいけない、そして見ても近づいてはいけないこと、を伝え、
今日は家に帰りなさい。私が送ろう。とPCたちを諭して帰らせます。
そして次の日から、PCたちは冥莉に突然降りかかった謎の災厄について調べていくことになります。
GMは【白いなにか】【松葉冥莉】【助けてくれたおじさん】のハンドアウトを公開し、
メインフェイズへと移行してください。

・メインフェイズ「探求」

マスターシーン1:冥莉の失踪
登場PC:全員
1サイクル目の最後に挿入します。
PCたちが冥莉のお見舞いをしようとして、精神病院に行くと冥莉の姿がありません。
(このマスターシーンが始まるまでの1サイクル目の時点では冥莉はまだ居ます。オープニングフェイズと同じような狂った状態です。)
プレイヤーがゾーキングを行った場合、精神病院での冥莉の部屋の窓が空いていて、そこから冥莉が脱出したようだということがわかります。

その後、その病室に弟である「松葉誠」がやってきて、冥莉が脱出してしまったようであることを知ります。
PC達はもともと松葉誠とは知り合いですので、いつも通りの感覚で会話が行われます。
ここで、【松葉誠】のハンドアウトが公開されます。

台詞
「ああ。皆さん。いったいどうしたんですか・・・?あれ、姉さんは・・・?」
「え・・・それは本当ですかっ!?速く探さないと!僕はすぐに警察に連絡を入れます!」
「姉さん・・・どうして姉さんが・・・。あんなことに・・・!!」
「その・・・いったい、何があったのか教えてくれませんか。僕、どうしても真相を知りたくて・・・」
「そう・・・だったんですか・・・。僕はそんな・・・何かよくわかってもないものが姉さんをおかしくしたなんて、認めたくないです。
 だから・・・絶対に姉さんを元に戻してみせます。あの頃の優しかった姉さんに!」

情動分野の【哀しみ】で判定に成功すると、彼の冥莉への執着は強く、哀しみがとても大き過ぎることがわかります。







マスターシーン2:くねくねの恐怖
登場PC:PC2
PC2の前に犬が現れる。
知覚分野でランダムに判定を行い、成功した場合、犬が何かを欲しがっていることがわかります。
PCがなんらかの反応を行った後、犬は口を開け、言葉を使います。「欲しい。欲しい。欲しい。」と。
その後のPCの反応を見て、何が欲しいか・・・「お前の顔」とPCに言い放つ演出を行います。
すると、犬は白く変色し、ヒトガタとなってくねくねと地を這いずり始めます。
それを見たPC2は、恐怖心に設定されている特技のホラースケープを使用して判定を行います。
その後、【恐怖!都市伝説100選】の裏をPC2が知っている場合、【混沌】で判定を行います。
成功すれば、くねくねとミドル戦闘へ。失敗すればPC2は精神崩壊し、シーンは終了します。
その後のPC2は【河村総一郎】のハンドアウトの裏の生物学判定で元に戻すことが可能です。
ミドル戦闘で勝利した場合、そのくねくねは地を這いずりながら逃げていきます。
そのとき、戦闘報酬として【キラキラした細い糸】のハンドアウトの公開と【くねくねの踊り】のハンドアウト裏の情報を得ることができます。

マスターシーン3:失踪した冥莉の発見
登場PC:PC全員
3サイクル目の最後に挿入します。
PC全員が道端を歩いていると、くねくねと動く冥莉を発見します。
立っている状態でくねくねと身体を揺れ動かしながら走っています。
何かアクションを起こそうとしても、凄いスピードでくねくねと動きながら走り去ってしまいます。
PCたちは、その走っている冥莉からキラキラと光る糸が繋がっているのを見ることができます。
(まだ【キラキラした細い糸】のハンドアウトが公開されていない場合は、ここで公開してください)

ここから、2サイクル以内にクライマックスフェイズに入らなければ
クライマックスフェイズ時に既に冥莉は円盤の中に入ってしまいます。

・クライマックスフェイズ「空に浮かぶ円盤」
条件:【松葉誠】、【空飛ぶ円盤】のハンドアウトが公開されていること
登場PC:全員
4サイクル目の最後に挿入します。
冥莉が空に浮かぶ円盤の方へと走り去っていきます。
円盤から「松葉誠」が降り立ってきますのでGMはPCと会話を行ってください。
頃合いを見て、松葉誠との戦闘に入ります。
恐らくこの際PC1は松葉誠と共闘し、他PCと戦うシーンとなるでしょう。
どちらかが勝利することでシーンは終了です。エンディングフェイズに入ってください。

台詞
「ああ・・・皆さん。どうしたんですか?」
「あれ、もうばれてしまったんですか。だけど、皆さんに消えてもらえばまだ大丈夫ですよね。」
「僕たちはこの星を侵略する。」
「松葉冥莉・・・ああ、姉さんですね。間違えました。彼女はあの僕の拠点地まで連れて行きますよ。」
「あはははは!ねえ、皆さんも僕たちと一緒になりましょうよ。楽しいですよ・・・。
 皆さんの人生は、ちゃんと僕の仲間が顔も、性格も、行動も、思想も、全部コピーして継いでくれますから。」

・エンディングフェイズ「冥莉」
※人類側が勝利した場合
戦闘が終わると、円盤は消えていきます。
この戦いによって、くねくねが初めて人類に負けたのです。
くねくねは基本的に慎重な宇宙人であり、侵略のギミックがバレてしまったことから、地球人に戦闘意識が芽生える前に
地球から手を引き、撤退していきます。以降くねくねはほとんど出現しなくなり、一時的な平和が芽生えます。
ただ、いまだに地球での暮らしに慣れ、現存するくねくねは存在しています。彼らは今もときどき誰かの目の前に現れて・・・。

冥莉はPCが【河村総一郎】のハンドアウトの裏を知っていれば、元に戻すことができます。
あとのエンディングは各自で演出してください。

※くねくね側が勝利した場合
・くねくねによる世界征服が起こる
・PC1が母星に帰る などのエンディングになるかと思われます

くねくね流言表
2、色は白いが、稀に黒いくねくね(らしきもの)を見たという話もある。
3、人間とはかけ離れた動きで体をくねらせる。
4、真夏の水田や川原など水辺で目撃されることが多い。
5、くねくねを遠くから眺める程度では問題は無い。
6、詳細が判る程に見つめて、それが何であるかを理解すると精神に異常をきたす。
7、既にくねくねの存在を知っている者は「近づいてはいけない」や「見ても忘れなさい」と言う。
8、くねくねに対して耐性を持っている者も存在する。
9、遠くからでもくねくねの動きを見ていると、とたんに得も言われぬ恐怖に襲われる。
10、案山子と見間違われることが多い。
11、写真や映像などの目撃証拠がほとんど存在しない。
12、くねくねによって精神崩壊した人間を助ける方法が存在するという噂がある。

だいぶ雑で申し訳ないですが許していただきたい