熊本から気ままに山と自転車のブログ

肥後民家村旧境家住宅・旧布施家住宅

肥後民家村旧布施家住宅(町指定重要文化財)
2021/5/26(水) 曇

雨や黄砂で、今回のポタリングも中三日ぶりとなった。今日は午前中9時過ぎ出発、目的地は、玉名市野部田の六地蔵板碑、晒榊神社の石造り狛犬、繁根木神社の石造り狛犬、両迫間六地蔵、和水町民家村の旧布施家と欲張った行程とする。

両迫間の六地蔵を後にして、菊池川左岸堤防上を遡り和水町民家村の町指定文化財旧布施家(写真21参照)に移動する。
マキの木の左の入り口が玄関の間になっている。西側下の段には、和水町歴史民俗資料館がある。


説明板(写真22参照)には、「布施家は、その家系によると桓武天皇の末裔で平頼盛の子孫であり文明年間越後の上杉氏の武将として仕え、その子孫は代々上杉氏に従い上杉謙信公の世代には、甲越その他の合戦に参加して武功をたてた上越地方の名門であり上杉家移封の際、所在地に在郷土着の豪族として現在に至ったものである。
昭和五十一年八月布施家住宅寄贈のことを知った菊水町(現和水町)長(坂本豊氏)は風土記の丘候補地である清原台地一帯に由緒ある住宅を集め民家村を作る計画をもとに各地の旧家屋を建築中であったため、布施家の当主豊氏と坂本町長との間に譲渡の了解ができ菊水町(現和水町)に移設されたものである。」とある。


玄関は、武家風の畳敷き(写真23参照)になっている。


その正面は、仏間(写真24参照)


右奥は、床の間がある部屋(写真25参照)


玄関の左側の入り口(写真26参照)は、板張りの広間になっている。


土間(写真27参照)から内部に入る。


土間の右側の板の間(写真28参照)。家族が食事する所か?


土間から見た板の間と畳の間(写真29参照)


民家村から新緑に覆われた江田船山古墳(写真30参照)の横を通り、14時半過ぎ帰途に就く。



肥後民家村旧境家住宅(国指定重要文化財)
2014/6/20(金) 晴/曇

自転車に乗るのに理由はいらないが、明日、明後日とも雨の天気予報だから暑さに負けない体力づくりは今日しかないと、自分を発奮させ熊鹿ロードを北へ走る。

西南戦争の激戦の犠牲者を埋葬してある玉東町宇蘇浦官軍墓地を訪れる。
この墓地の入り口にあたる所に徳成寺という寺がある。 この寺の門に向って右側に「日赤発祥之地」と刻んだ石碑が建つ。
西南戦争の際に、 ここ徳成寺と正念寺などに野戦病院を置き、敵味方の区別なく負傷兵を収容・治療した。偶然戦況視察に来た元老院議官佐野常民、大給恒の両氏は、町医者の献身的行為に感激し博愛社の結成を決意し・・・とある。
その次は、県道16を辿り「肥後古代の森・肥後民家村」。江田船山古墳公園の一角にある。

国指定重要文化財旧境家(写真1参照)は、1830年建築という古民家。
「現代の日本住宅の原型」と説明書にあり、自分が育った家を思い出し、納得する。他にも10軒程の古民家があるが、それぞれに歴史と風格を感じさせる趣がある。
ちなみに「肥後古代の森」とは 熊本県北部の菊池川流域に集中する重要遺跡の広域保存と普及活用を目的に16年の歳月を費やして整備された歴史公園の総称のこと。



「肥後民家村」を後にして、県道16号線を山鹿市目指して走っていると、「鹿央町物産館・蓮まつり」の看板を見る。ならば、寄らずばなるまい。
この蓮園には、「古代蓮」も植えられている。
「古代蓮」とは、大賀一郎博士が、昭和27年に千葉県にある検御見川遺跡から発見した約2000年前の古代ハスの3粒の種。
ここの池には、この種から発芽した直系の遺伝子を持つ蓮が植えられている。
しかし、花の時期には少し早いのか、走っている自転車から見下ろす池には蓮の花は見えない。
入り口駐車場傍の一つの池だけに、白い蓮の花(写真2参照)が咲いていた。

白い清楚な姿は最高に美しい。
以前は、説明書があったはずだが今はない。
だから、この花が古代蓮かどうかは分からない。
が、大賀博士由来の蓮であることは間違いなさそうだ。

今日も素晴らしいものを見聞でき、天に感謝する。
追記:6月27日現在、きれいな蓮の花が、多くの池で咲いていた。
熊本(自宅)16km→熊本市植木町豊岡眼鏡橋11km→和水町肥後民家村12km→山鹿市鹿央町古代の森26km→熊本(自宅) 所要時間8時間(実7時間) 総計65km 走行累計6,447km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

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