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第一回 「ストロークのコツは弾かないこと」

2005-08-08 18:24:45 | ギタリストの部屋
 簡単なコードでもうまく聞こえるストロークのコツについて書いてみます。
 一言で言うと「なるべく弾かない」ことがうまく聞こえるコツです。言葉遊びみたいですが、真面目に言ってます。これにはいくつかの意味があります。
 
 1.すべての弦を弾かない。あくまでわたしの感覚ですが、ストロークのアップダウンで弾く弦の数は3本くらい。ときには1本だけ弾くときさえあります。
 2.すべてのストロークで音を出さない。アップダウンすべてで均等に音を出すとダサくなります。メリハリをつけてここ!というカウントできっちり音を出し、抜くところはスカスカに弾きます。
 3.まったく弾かない時間をつくる。「カラ」のストロークを作るのはもちろんだけど、1拍まるごと弾かないとか、適度に無音の状態を入れると格好良く聞こえます。
 
 4.できるだけ速く手首を振る。弦に当たっている時間をできるだけ短くする。切る感じで弾く。
 
 特に1は大事です。初心者の多くは、6弦全部を弾いてしまうので、どろんとした重たい湿った音になり、メリハリがなくなります。コードを左手で押さえたからと言って、全部音を出す必要はありません。というか出してはいけません。例えば一番基本となるCのコードは開放なら5弦3フレット、4弦2フレット、2弦1フレットを押さえますが、このうち弾くのは1、2、3弦だけで十分で、リズムの節目でルートの音である5弦を強く弾けばメリハリのきいたストロークになります(曲調にもよるのであくまで一例です)。また絶対に6弦は弾いてはいけません。
 テクニック的には、ミュート(消音)がポイントになります。ギタリストは、バッキングであれソロであれ絶えずミュートしています。上の例では6弦の音を左手で消します。ミュートは左手、右手のあちこちで行います。特にエレキGの場合は、ちょっと振れただけで大きな音がしますから、ミュートのテクニックが重要になります。ミュートの手法については文字では説明しにくいのでここには書きません。ギターストロークでは出す音を出来るだけ限定することが重要ということだけ覚えておいてください。
 
 余談ですが「なるべく弾かない」というコツを拡大解釈すると、ギタリストだけでなくサックスにせよペットにせよ、ソロプレイ全般にも当てはまることかもしれません。マイルスデイビスのペットが格好良いのは、音のない空白の時間との間合いが絶妙だからです。ベックのギターも同じで、間を大きくとっていきなり緊張を切り裂くようなソロが入るところが魅力です。ひたすら鳴っているソロプレイというのは案外心に残らないものなんです~。
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