2月17日の日経産業新聞の眼光紙背のタイトルは、『生きる道は「東京パッシング」』だった。『関西企業の生きる道も「東京パッシング」。マンダムの化粧品はインドネシアで、エースコック(大阪府吹田市)の即席麺はベトナムでトップブランドに育った。戦国武将じゃあるまいし、まずは上洛(じょうらく)なんて時代遅れだ』というのだ。
同日の日本経済新聞朝刊には、旭川信金が取引先の海外子会社に直接融資する業務を始めたことが掲載されていた(北海道―旭川信金、海外直接融資へ(列島NEWS))。北海道では帯広信金が直接融資業務を始めており、苫小牧信金や札幌信金も認可されているという(2014/2/20日本経済新聞 地方経済面 北海道 「海外融資、信金に広がり、道内、政令改正で認可取得続々、進出企業増、需要見込む。」)。また、常陽銀行はフィリピンの大手銀行と提携した(2014/2/20 日本経済新聞 地方経済面 北関東 「比大手銀と直接提携、常陽銀、進出支援を強化。」)
農林中央金庫が代表的だが、東京には地域金融機関の中央組織があり、地方で余剰になっている資金を集めて運用している。このように、東京は日本経済のハブとなることで経済力が底上げされている(下駄を履いている)面があると思う。地域金融機関が東京をパッシングして日本の他の地域や海外に直接融資することが盛んになれば、東京に還流する資金が細り、東京経済の履く下駄の高さも低くならざるを得ないだろう。
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・「日本のナショナリスト的愚行、米国は強い語調で叱責を - 社説」 2014/2/17(ブルームバーグ)
世界的な金融専門チャンネルであるブルームバーグの社説となれば、世界の多くの投資家に影響を与えるでしょうね。
・「米中陸軍、対話枠組み構築へ(ダイジェスト)」 2014/02/23 日本経済新聞 朝刊
海軍に続いて陸軍も。日本の事情とは関係なく、米中の軍事交流はどんどん進んでいる。
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