川端誠司ブログへようこそ

シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

伊田勝つ!

2016-04-14 21:20:30 | プロの碁
今日伊田十段と井山挑戦者による囲碁十段戦第3局があり、
井山が勝てば七冠達成だったのですが、伊田が勝ち、
対戦成績を伊田の1勝2敗としました。

いやあ、伊田がカド番をしのぎました。
今日の碁、夜ざっと並べて見ましたが伊田は碁の内容もよく、
私から見ても納得できる碁でしたね。(^^)

とにかく碁打ちって結局表現者なんだから、自分らしさを
出してほしいよね。勝っても負けてもです。
今日の伊田はそれができていた。

あまり序盤でパンチをねらうようなことはしなくて、
じっくりと打ち進めていました。
途中、はっきり井山がいい場面がありましたが、
伊田は耐えました。

我慢していれば必ずチャンスはくる、と。
その後井山にミスが出たようです。

中盤から形の決まらない茫洋とした碁形(ごけい)となり、
優勢な側も決め方がわからなかった。
こうなると仕方がありません。
こういう難戦になると本当の碁の力が出るものです。
そしてその戦いに今回は伊田が勝ったのです!

やはりタイトル保持者、あっさりとストレート負けで土俵を割る
わけにはまいりません。
伊田にも意地がありました。
全国の伊田ファンもやっと一安心かな。
伊田らしい碁が見れて。
こういうネチネチとした戦いも碁の戦いにはあるのです。

歴史を振り返れば関ヶ原の合戦で、小早川秀秋の裏切りで
西軍が総崩れとなったことがありますが、
碁は1対1の勝負であり、外野は関係ありません。

そういう中で伊田という棋士は、自分というものを出した。
勝ったから言うのではない。
あくまで内容です。

最初から長期戦を覚悟し、それを目指した。
短兵急な序盤決戦を捨てて、ガチンコの碁の強さを競う
中盤以降のねじり合いを指向した。
それがこの局では功を奏したのです!

さてまだこの戦いは井山が有利です。
今井山の2勝1敗で次は井山の黒番です。
でもとにかく今日は伊田が勝ってくれてうれしかったな。
また次局以降、両対局者にはがんばっていただきたいです!
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