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シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

「走り出した選手たち!」 男たちの全力疾走令和元年2019年クリスマスバージョンその1

2019-12-21 20:00:00 | 男たちの全力疾走

男たちの全力疾走令和元年2019年クリスマスバージョンその1
「走り出した選手たち!」

夢へと走り出す選手たち
彼ら若き日本のトップスプリンターたち

日本最速の男をめざしての頂上決戦
平成30年6月陸上日本選手権男子百メートル決勝
そこにのぞむ彼ら

オリンピック選手同士の激突
そしてさらにはアジア大会日本代表をめざしての戦い

スターティングブロックの設置と微調整を
入念に行い、終えた選手たち
ここに至るすべての準備をやり終えて、自分が走る各レーンを前に
居並んだ8人の男たちの姿
壮観だった

いよいよ決着のとき
今年日本でいちばん速い男は誰か、
誰になるのか
それを決める戦い

ついにここまで来たんだ、オレは
選手たちの中に初めて百の決勝を走る選手がいた

ついにオレはやったんだ
オレは日本の百メートルのベスト8になったんだ
うれしかった、無条件にうれしかった

予選、準決勝と、ライバル選手たちと戦い、勝ち、
決勝にコマを進めた自分をほめたかった、ほめちぎってやりたかった
無名の自分でもここまでできるんだ
人間、がんばれば何でもできるんだ

そしてついに決勝進出
決勝には3人のオリンピック選手と世界選手権代表の多田がいた
そしてオレもいるんだ、この場所に

「がんばるぞ!」と戦う気持ち、気力がどんどん高まってきた
決勝の上位2名はアジア大会の百メートル代表となる
アジア最速、中国蘇炳添(ソヘイテン)への挑戦権をかけた戦い

「がんばる、れしかない!」
と彼が自分に今一度気合を入れた

選手たちがスターティングブロックに足を乗せる
いよいよスタートだ
場内がシーンと静まり返った中でスターターがピストルを構える

号砲鳴り、レーススタート! 
8人の選手が轟然とスタートを切る

全選手、クラウチングスタートからの発進
少しずつ上体を起こしていく
そして全選手前を向いての全力疾走モードへ

走り出した選手たち
彼ら8人のスプリンター
彼らは陸上に青春のすべてをかけた男たち
彼らが今、スタートを切り、
夢に向かって自分のレーンを走っていく

満員のスタジアムの大歓声の中を彼らが走る
スタジアム全体が興奮のるつぼと化した

3人のオリンピック選手が少しずつリードを奪っていく
やや遅れて多田が行った
そしてその後を自分が行く

ここに来るために今までやってきたんだ、生きてきたんだ
「今、人生で最高の瞬間に自分はいるんだ!」

陸上日本選手権男子百メートル決勝
このレースを走るためにオレはこれまでやってきたんだ
「人生で最高の瞬間を思う存分楽しみたい!」 
そう思った

オリンピック選手の異次元の走りを体感した
彼らにどんどん引き離される
「速い、オリンピック選手は本当に速い!」と思った

山縣、ケンブリッジ、桐生が最後まで流すことなく
百メートルを全力で駆け抜けていく
「すさまじいスピードだ!」と思った
そして彼らに負けじと並走する5人のライバルスプリンターたち

彼ら8人のアスリート
彼らは日本選手権百メートルの決勝に進んだ
栄光のファイナリスト
彼らが短い時間の中にこれまでの努力をすべて凝縮し、詰込み、
それを一気に爆発させる

去年敗れた山縣が
ぶち抜けるような走りを見せる

数日前の練習でのドンピシャのスタートの動画を決勝の前に
スマホで見てその感覚を体に沁み込ませた山縣

山縣が決勝でそのドンピシャスタートの再現をやってのける
山縣にとって夢を見ているかのような理想的なレース展開
これは現実なのか!
同じオリンピック選手のケンブリッジや桐生を圧倒していく山縣
自分を信じて1年やってきた山縣が今前を走っていた

スタートの出遅れは致命傷となるレース、百メートル
それをドンピシャで出た山縣
これも練習のなせる技なのだ

増している、山縣の強さが増している
山縣の走りを見て多くの人が思った
去年の不調と敗戦を糧にその強さを加速させた男、山縣
孤高のアスリート、山縣が今、先頭でレースを引っ張っている

山縣の風に乗るような走り
それはスタジアムの大観衆を魅せて余りあった

山縣、復活の走り
誰もが山縣の復活を信じていた
でもそれが1年後の同じレースで実現するとは
これが「凄い!」でなくて何だろう
山縣が先頭を走り続ける

強者は本番で力を出す
決勝でいちばん力を出せるランナーこそ
最強、最速のランナーなんだ
それは誰もが認めるコンセンサス

そして今自分は走っていた
レースは80メートルを過ぎていた
やはりオリンピック選手には勝てなかった
でもがんばった自分がいた
そして自分は最後まで全力で走り抜く

そして全選手、次々にゴール!
山縣、ケンブリッジ、桐生のオリンピック選手が
1位から3位までを独占した

レースが終わって、スタンドから自分に声が飛んできた
うれしかった!
本当にここまで来れてよかったと思った

「やり切れた、自分のすべてを出し切れた!」
自分は満足感、充実感でいっぱいだった
選手同士での握手、抱擁があった
それも終わり、ほっとした

自分は決勝を走った自分が誇らしかった
まだまだ自分の競技人生は続いていく
これで終わりじゃない!
いつかオリンピック選手に勝ちたい、と思った

決勝を走った自分にまた新たな目標ができたのだ!   

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