川端誠司ブログへようこそ

シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

「いろいろ見えてきたもの」

2022-11-29 19:20:25 | サッカー哲学

「いろいろ見えてきたものがある、とはどういうことですか?」

と影田

「自分で録画したコスタリカ戦のビデオを見ていろいろ思うことが

あったわけ。」と川端

「どういうことですか?」と影田

 

「後半24分35秒の日本のプレー。日本がボールを持っていて、

後方から来たボールをコスタリカゴールに対して後ろ向きに

立っていた浅野がスルー。そのボールがコスタリカの選手に当たり、

少し向きが変わり、ゴール正面にいた伊東の方に転がった。

 

慌ててコスタリカディフェンダーが伊東に対応したが、

うまく伊東に切り返されて抜かれてしまった。

そしたら伊東の前にはコスタリカはもうゴールキーパーしかいない

状況になった。でそこで伊東は何をしたかというとゴールに向かって

ドリブルを始めたんだ。」

 

「つまりシュートを打たなかったわけだ。伊東は右利き。ドリブルの途中で

右足でシュートを打てるタイミングがあったにも関わらず、

シュートを打たずゴール方向へのドリブルを続けた。」

「それでどうなったかというと、ペナルティエリアの直前でコスタリカ選手に

右腕を取られ倒された。

その場所で日本はフリーキックを得たが、鎌田がフリーキックをコスタリカ選手の

壁に当て、それまでとなった。」と川端

 

「で何がいいたいか、といえば日本人にいちばん足りないものがあって、

それが、ヒーローになりたい欲求、ということだよ。」と川端

「結局、一人だけ目立つことを日本人は恐れる。それがこういう場所でも

出てしまっているのではないか、ということ。」と川端

 

「なるほど。」と影田

「結局、日本社会は出しゃばると叩かれるわけ。それが怖いから、人は

出しゃばらない。でもこういう場ではサッカー選手が出しゃばってくれないと

点は入らない、ということだ。」と川端

「人間にとってヒーローになるとは、つまり出しゃばることであり、

出しゃばって何かをやり、何かを成し遂げることだから。」と川端

 

「あの場面で伊東が球離れよくシュートを打って

仮に決まらなかったとするでしょ。でもそれでいいじゃないですか。

何がいけないのか。球離れが遅いから相手ディフェンダーに絡まれ、

結局フリーキックを得ただけに終わってしまう。」

 

「あの場面、左から鎌田も詰めていたんです。仮にキーパーが弾けば

鎌田がこぼれたボールを押し込んだかもしれない。」

「結局伊東がシュートチャンスにシュートを打たなかったから、

次の事象として何事も生じなかったわけだ。」と川端

 

「ほんと川端さんのいいたいことがわかる。トライしなければ何事も生じない。

トライすれば何かが生じた、ということですね。」と影田

「はい。仮にコスタリカのキーパーがシュートをうまく止めたとするじゃないですか。

でもそれはそれでビッグプレーなわけで、それを観客もテレビを見ている人も

楽しめたわけです。」と川端

「なるほどねえ。」と影田

 

「そういうことがさ、このワンプレーの中にも垣間見れたわけ。自分には。」

「日本代表といっても結局日本人なんだから、日本人としての特性、特質は

プレーにも表れますよ。」と川端

 

「出しゃばると叩かれる。でも出しゃばらないと何も生じない。

少なくともヒーローにはなれない。」

「その2つの感覚、考え方を持って日本人は日本で生きているわけだ。」

「では何をどうすればいいのか、といえば自分の中でしっかりと

普段から考える。特に自分は何をやりたいのかを考える。

そして何かを成し遂げたい人は、勝負どころで弱気の虫が出ないように

しないといけない、ということだ。」と川端

 

「なるほど。」と影田が返した。

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