■ぶらり散歩季語さがし『言葉は魔法』2022年1月号

2022年02月02日 18時40分51秒 | 日記
あけましておめでとうございます。
明け方は降っていなかった雪が、朝九時頃には積もっていました。昼過ぎにはやんでいたから、散歩に出ます。

今日の散歩コースは久しぶりの岡崎公園です。
散歩の相棒は、ところどころにある雪の残像を気にもせず、枯れ草に鼻を突っ込んでいつものように何かを探しています。うちの相棒は物事に集中するタイプだから、小さな小さな春を探しているのかもしれません。
万両の赤い実が、寒さの中でも輝いて存在感を増しています。少し歩けば水仙も咲いています。

    水仙を剣のごとく活けし庵    山口青邨

公園正面に戻って茶店の前の散策の砂利道を行くと、木の実がたくさん落ちています。親善都市福山市から送られた「友情の木」と書かれた、大きな栴檀(せんだん)です(栴檀の実・晩秋)。栴檀は、なぜか自分の頭の中で、「せんだんーのぉ こかげはー」と口ずさむ馴染みの木です。ネットで童謡・唱歌の中でこの「せんだんーのぉ こかげはー」と歌う歌詞で探しましたがみつかりませんでした。その結果の一つ、栴檀の実はお数珠を作る材料でもあるそうです。食用になる銀杏の実・リスの食べ物ドングリの実・栴檀の実など、踏まないように注意することにします。

家康の館の近くにある、からくり舞台があと五分で始まるけれど、開演を待たずに移動します。
岡崎城の裏門のあたりには、お茶の花(冬)がけなげに咲いています。
冷たい雨、雪に濡れて花びらを崩して、寒椿(冬)があります。色を失ってはいません。頑張っています。

    寒椿遠村遠望確かむる    中村草田男

八つ手の花(花八つ手・冬)は静かに咲いていたけれど、近くにあるお茶の木

には白い小さな花(お茶の花)が、点々と咲いていました。まだまだこれから咲く気満々です。

  いまも小さき我が手や東大の花八手   中村草田男
  茶の花に隠れんぼする雀かな      小林一茶

今年は元気で過ごせますようにと、龍城神社にお参りして帰ります。今日は手ぶらで来たからお賽銭はまたの日に。




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