アリゾナマニアの知ったか発言集

去年のドラフトを振り返る

・1巡OGジョナサン・クーパー
・2巡ILBケビン・ミンター、3巡FSタイラン・マシュー
・4巡OLBアレックス・オカフォー、4巡OGアール・ワトフォード
・5巡RBステパン・テイラー、6巡WRライアン・スウォープ、6巡RBアンドレ・エリントン、7巡TEのD.C.ジェファーソン


去年のドラフトを振り返る。

去年のドラフト指名は9人でした。2巡をトレードダウン、さらに4巡でもトレードダウンして指名権を増やした。

1巡OGジョナサン・クーパー(ノースカロライナ大)
(開幕前にIR入り)

 先発LGとして期待されてたけどプレシーズンゲーム第3週で腓骨を骨折して開幕前にIR入り。2014年のドラフト1巡が2個あると解釈することもできる。

2巡ILBケビン・ミンター(LSU)
(出場13、先発なし、4タックル)

 ドラフト時はILBワシントン(開幕から4試合出場停止)の不在中の先発候補の1人だったけど、そのあとILBダンスビーと契約したため存在意義が薄れた。STで良いタックルをしていてラン守備能力の高さは見せたが、パスカバーに課題があるらしい。ダンスビーの移籍、ブリンクリーの解雇で先発争いに加わることになる。

3巡FSタイラン・マシュー(LSU)
(出場13、先発11、68タックル 1サック 2INT 1FF)

 指名時は素行の悪さが問題となり、さらに背の低さと1年間のブランクも不安視されたのにいざ加入すればミニキャンプからセンスの良さを発揮。開幕からニッケルに入り、先発FSジョンソンの負傷欠場からスターターに昇格した。第14週に負傷してIR入りしてしまったけどタックル数はチーム4位。

4巡OLBアレックス・オカフォー(テキサス大)
(出場1、先発なし、1タックル)

 2年前の4巡指名OLBアチョとの共通点の多さ(テキサス大のDE、アリゾナでOLB転向、2巡候補だったのに結果は4巡指名、両親がナイジェリア出身)と大学時代のサック記録の実績から1年目からの活躍が期待されたけどそのあとOLBエイブラハムの加入もあって5番手。第3週で初出場したのにいきなり負傷してIR入り。エイブラハム級の選手になってほしい。

4巡OGアール・ワトフォード(ジェームズマディソン大)
(出場なし)

 Division I-AAの大学出身ということもあって1年目はほとんどインアクティブ。シーズン最終週にOTポッターを押しのけて出場登録されたので着実に力を付けているのかもしれない。ダリン・カレッジの解雇もあって先発RGをポール・ファナイカと争う立場で、コーチ陣からはかなり期待されてる。

5巡RBステパン・テイラー(スタンフォード大)
(出場16、先発なし、36回115ヤード(平均3.2ヤード) 8キャッチ71ヤード)

 大学時代ランで通算4,300ヤード、40TDの実績がある選手を5巡で獲得。エリントンの台頭もあり3~4番手扱いでFB起用などなど便利屋に近い扱いだったが、チームのRBで最もファンブルの危険が少ないという点でシーズン終盤に徐々に出番が増えた。メンデンホールの引退でスターター級に繰り上がるチャンス。

6巡WRライアン・スウォープ(テキサスA&M)
(キャンプ前に引退)

 白人ながら40ヤードを4.34秒という爆発的なスピードがありパスキャッチも上手いという好素材ながら、脳震盪4回の履歴が敬遠されて6巡まで残っていた。その懸念の通りOTAでの練習中にまたしても脳震盪を起こし、トレーニングキャンプ開始前に引退を表明することになってしまった。

6巡RBアンドレ・エリントン(クレムソン大)
(出場16、先発1、118回652ヤード(平均5.5ヤード) 3TD 39キャッチ371ヤード 1TD)

 5巡テイラーに続いて6巡でもRBを指名。予定してたわけではなかったが指名順の時点で一番ランクが上だったらしい。キャンプやプレシーズンゲームではほとんど目立たず5番手だったのが、第2週にボールキャリー機会を与えられると毎試合のように10ヤード以上のロングゲインをして出番を増やした。メンデンホールが負傷欠場した試合では15回154ヤード1TDを記録。ランでの平均獲得ヤードはリーグ1位を走り続けた。パスキャッチでも貢献してオフェンスの重要な武器になった。

7巡TE D.C.ジェファーソン(ラトガース大)
(出場4)

 大学時代にQBからTEに転向した素材型。プレシーズンゲームではサイズを活かしたランブロックの強力さと、パスキャッチのあまりの下手さが目に付いた。シーズン中はSTのみの出場で、酒気帯び運転での逮捕もあって中盤に解雇された。そのあとはPSにも入らず。


以下は去年のルーキーFAで53人枠に入った選手。

WRジャロン・ブラウン(クレムソン大)
(出場16、先発なし、11キャッチ140ヤード 1TD)

 6巡RBエリントンと同じ大学出身。ルーキーFAながら4番手WRに入って全試合出場。サイズがあってパスキャッチ上手い。これといった特徴はないが特に欠点もない。

ILBケニー・ディメンズ(ミシガン大)
(出場4、先発なし、3タックル)

 最初の53人枠に残ったが、他チームをカットされたOTソーウェル、NTタアムと契約するため解雇されてPS入り。でもILBワシントンの出場停止期間中に2巡ILBミンターが負傷したため53人枠に入り、ブリンクリーの負傷によりディフェンスでの出場も果たした。そのあと解雇されてずっとPSにいた。

FSトニー・ジェファーソン(オクラホマ大)
(出場16、先発2、24タックル)

 2巡候補という評価もあったがドラフト指名漏れしてルーキーFAとしてアリゾナに来た。層が薄かったこともあって開幕ロースターに残り4番手Sとしてディフェンスでも度々出場、堅実なタックルだけでなく意外性のあるところも見せてターンオーバーの足掛かりを作ったりした。過去にアリゾナのSはルーキーFAから這い上がってスターターになった選手が何人もいる。


ドラフト直後の評価はB前後だったと思う。3巡FSマシューと6巡RBエリントンが大活躍してくれたけど、1巡OGクーパーがケガで不出場で2巡ILBミンターはほとんど出番なしと上位指名が1年目に活躍できなかった。2013年のドラフトの評価がどうなるかはこの2人の2年目以降に左右される。

2人がすでにチームを去ったけど、残った7人のうち4巡OLBオカフォー以外の6人が開幕スターターの可能性があるということで、なかなか良いドラフトだったのは間違いない。

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