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双極性障害者の日々

双極性障から離散家族になりましたが、
そこからの日々を立ち止まりつつ考えながら
前に進む努力をしています。

近くて遠い幸せ

2016-02-18 16:13:20 | 日記
旦那さんの疲れ方が半端なくて、みていると辛くなる。

私もほとんどの時間疲れているので、二人で

疲れた疲れたと言いながら一日が終わる。



昨夜、旦那さんが、

疲れてばかりでいいことなんか全然ない。

と言うので、

毎日がいいことでしょ。

去年はひとりぼっちで家に帰ってきて、もっと寒かったし

暗かったしご飯はなかったし。

と私が言うと、

そうなんどけど・・。でもやっぱりきつくて辛い。

という返事。



私がとんでもなく元気に暮らしていた、前のその前の場所は、

とても田舎で行くところもなく、スポーツジムに毎日通っていた。

そこには戦争の記憶が鮮明にある時代のおばあちゃんたちが

たくさんいて、その頃の話をよくしてくれた。



元旦に目覚めると、母が作ってくれた洋服が一そろい枕元に

置いてあって、食べ物も何もない時代だったから、、一年に一度の

その日がくるのが待ち遠しくて、それを着た時の嬉しさを忘れられないの。



幸せってそんな何でもない日常の中の特別な気持ちのことを

いうんだと思う。

それは自分のすぐ側にあって、それを手に入れた時の

嬉しさやときめきの気持ちが自分を幸せにしてくれる。



でも、それは一瞬の出来事で、私たちは、それを手に入れてしまうと、

その特別な幸せの気持ちを忘れてしまう。

そして、他の幸せそうな人を見ると、自分を比べてしまって、

私は幸せじゃない、と思ってしまう。



私が病院のデイケアに通っている時は、その中のほぼ100%に近い

人が、独立した家族を持っていなかった。

離婚をしていたり、病気になったので結婚することを諦めたり。

親とも疎遠の人も多かった。

その中で私は自分の家族を取り戻そうともがいていた。

それが現実になった今、私は誰よりも幸せを感じていいはずだった。



幸せには違いない。

きつくてもみんなで一緒にいられる幸せを、もう二度と壊したくない。

なのに、周囲を見るとへこんでしまう。

最近赤ちゃんのできた裏のお母さんは、一週間後には赤ちゃんと

犬を連れて散歩に出ていて、家にいるのがストレスだから

早く仕事に戻りたいと言う。

もう一人赤ちゃんができたお母さんも産休中で、一年以内に戻らないと

上の子が保育園を退園になってしまうから大変なんです、と言う。

ずっとのんびりしていた前の家のお母さんが最近いなくて、

近所の人に、短期の仕事だと思ってしていたらそのまま

続けることにしたんだって、と聞いた。



健康だったら私だって働けるはずなのに・・・。



という気持ちで心がざわついてくる。



働かなくていい、いや、今はまだ働かないで、という旦那さんの

言葉に安心していたはずなのに、働いて生活をもっと

楽にしたい、という気持ちが大きくなる。

働ければこんなに節約のことばかり考えなくていいのに、と

思うと、私って本当にダメな奴だ、と頭をたたきたくなってくる。



私は今幸せなはずなのに、私が持っていないものを他人と

比較して自分を不幸せにしている。



こんなことをしていたら一生幸せな気持ちにはなれない。

何もかも誰よりも素晴らしいものを持つことなんてできないのだから。



幸せって自分のすぐ目の前にあると思う。

甘いものが食べたい時に甘いものが食べられる時。

眠たい時に眠れる時。

好きな人の声が聴ける時。



だけど人はその小さな希望がかなえられた瞬間に

次の欲望を満たそうとする。



夏の暑い時には、秋の穏やかな日差しを思い、

冬の寒い時には、暖かい春を待ち焦がれるように。



幸せなんだよ、あなたは。



と私は自分に向かって言いきかす。



もうすぐ子供が、ただいまママ、って帰ってくるのだから。


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