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ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

3 Je fais Haruchika  to .RISA

2011年11月09日 00時10分55秒 | (連載)最初のキス最後の恋
今日も掲示板の前でため息ついてたら 野上先生に呼ばれた。
そして 手渡されたのは…

会社名・有限会社un rêve(レーヴ)
・東京 大阪 フランスに支社があります。
・今回の募集は東京支社のみとなっています。

会社所在地・勤務地  東京都港区六本木…
アクセス・交通手段  ・東京メトロ・千代田線「乃木坂」駅より徒歩1分
・各線「六本木」駅より徒歩6分

業種         撮影業
事業内容       雑誌・写真集などの撮影業
スタイリストアシスタント:
衣裳全般、スタイリストのアシスタント、その他

雇用形態・正社員
採用予定人数・若干名

給料
試用期間有り(3ヶ月)
スタイリストアシスタント:月給14万円以上+能力給

勤務時間
スタイリストアシスタント:10:00~20:00(実働8時間、但し撮影時間によって異なる)

休日
不定休、最低週1日以上 月10日以内

待遇
交通費全額支給、昇給有り、賞与有り、社員旅行有り(海外)
電話03-1×××-6○○○

採用担当者名・相沢・真咲(まさき)

<un rêve>という東京に本部があるデザイン会社の求人募集
えっと会社名なんて読むんやろ?

『あのー野上先生。この会社の名前なんて読むんですか?』
『あっ…それはun rêve(レーヴ)フランス語で夢って意味なの。』

『レーヴ夢…ですか?』

社長の相沢さんが『今 関西人のパワーか欲しい』って急に思い立って…
求人をいろんなところに掲載したけど これって思う人が来なかった。

就職欲しさのエセ関西人やらがわんさか集まってきて困り果てたのち
昔からの友達・野上先生に泣きついてきたらしい。

『関西の女の子でおしゃれでお笑いのセンスもあって
何より体力があってタフな女の子が欲しい。』

けど その条件の関西人欲しいのなら

別にあたしやなくても誰でもええんかもしれん。
たとえば中島ちゃんとかミサちゃんとかあっマキやんもおるやん。

あ゛―みゆきちゃんもええキャラしとるやん。

あたしの思念がわかったんか 野上先生はにっこり笑いながら話を続けた。

『あのね小泉さん。誤解しないで。』
『えっ?』

『相沢君 関西人なら誰でもじゃないのよ。
正直 小泉さんが就職決まって無くてよかったと思っているの。』


『よかった?』
『相沢君が欲しがっている人材ってあなたそのものだし
  あなたにとってもいい会社だと思うの…un rêve』

会社名のun rêve(夢)ってぴったりとか推薦したいとか言われたのは嬉しい。

けど… 

心に引っかかってる事を野上先生に聞いてみる。

『…勤務地って東京ですよね。』

勤務地は 東京花の六本木。(古っ)
(そして今回は大阪支社での募集はないって書いてある。)

『そうなんだけど それは 最低2年向こうで働いたら大阪支社に異動可能みたいよ…』
『はぁ…。』

野上先生は 親ともよく相談して月曜日には結論出してねって笑った。
確かに ええ話しなんやけど… 
あたしには渡哲也に船…みたいなお話なんやけど…
(渡に船です。)

『はぁ…。』

今日何回目かの溜息をついた。

親は あたしが決めたことに絶対反対はせえへん…
『あんたは どうせ反対しても勝手にやる子やろ?』とか言われるねん。

隆人なんかは確実に両手あげて喜ぶと思う。
そんな薄情な身内(弟)よりも大谷…。

東京行くってゆうたら反対するかなぁ?行くなって止めてくれるかな?

★★★

その日の午後 あたしは大谷のお部屋に遊びに行った。
(大谷んちの家族は全員お留守。)
早速あたしは『ばっちし』な事を話すことにした。

『てなわけやねんけど…』

さっき貰った 求人用紙を見せながらあたしは一通りの説明をした。
大谷はあたしの話を腕組みしながらも耳を傾けてくれてた。

『東京で2年が条件なんか?』
『うん。それぐらい仕事したら大阪へ異動も希望できるらしいねん。』

『ん…2年なぁ…』
『うん2年。』

腕組みしながら唸る大谷の眉を じぃーっと観察。
右がくいってあがって無いという事は怒ってないはず。

『で おまえは行きたいんか?その東京のデザイン会社。』
『場所は別に考えて…仕事はしてみたいと思う。先生も推薦したいって…』

正直な気持ち。

あたしは絶対スタイリストになりたい。

スタイリストっていうお仕事に就くことが出来るなら世界中のどこででも嬉しい
(そのために大谷と離れるのはめっちゃ寂しい。)

もし…

今 もし 大谷が行くなってゆうんなら…
就職は大阪で捜せ。ってゆうんなら…どうするんやろあたし…

目の前で腕ごみして考え込んでる大谷をじっと見つめた。


やっぱり彼女が東京行くんって面白くないやんな…

『大谷があかんゆうたら…『あほっ 自分の道決めんのにオレを気にすんな』』

言葉を言い切らんうちに大谷から罵声が飛んできた。
スタイリストの夢をあきらめるってゆうてんのとちゃうやん
東京あかんなら大阪がある…って…
あ゛―大阪で就職先ないからこの話が舞い込んだんやった(泣)

『あたしは…』

最悪の最悪もう一年学校にお世話になってその間に探せばええんやもん。
東京に2年なんて絶対に無理やもん。

大谷考えてみて2年やで2年。
365日×2の730日。

離れてしまう日数を考えたらやっぱり寂しくて お目目から涙が溢れそうになった
そんなあたしに優しく諭すように大谷が話しはじめた。

『あんなリサ…。今から2年たったらオレも大学卒業の時期になる。
 その時就職浪人になりとうないねん。ちゃんと胸張って教職に就きたいねん』

『うん。』

この2年の間に大谷は教育実習やら教員採用試験がある。

しかもそれは毎年超難関になってる
(採用試験というのは原則年に1回のチャンス)
現役で試験合格する為には3回生と4回生の夏休み返上するぐらいの心意気が必要らしい

『…オレも4月から3回生で教育実習とかあって逢える時間も確実に減る。
  2年後に向けて頑張らんなあかんねん。』
『うん』
『だから リサ お前東京行ってスタイリストになってこい(笑)』

『えっ?』
あたしが東京へ行ったら2年。大谷の正念場も2年。
おんなじ2年。夢の為にがんばろうって言ってくれた。

『とにかくオレらに課せられた修行?やっと思ってみいひんか?』
『修行?』

『まぁ ミッション?これを乗り越えたらええ事あるとかな(笑)』
『ええことって?なに?』
ぐいっと顔近づけて大谷に問いただすと『オレらの明るい将来?』とか言われた。

『とにかく 2年間お互い離れて頑張らんか?』

『ん…』
『なんやその辛気臭い顔それぐらいなんやねん(笑)
 東京行くぐらいなんや逢いたくなったら…逢いに行くから』

『ほんま?』
『おぅ せやからこのチャンス逃したらあかんぞ…まぁちびーっと寂しいけどな』

大谷は あたしの大好きな笑顔で にぃっと笑った。
その笑顔…2年も見れんの寂しいってコトバは胸にしまった。

『まぁ その前に推薦してもろて採用されるかやけど…』
『ちょ…なに縁起悪い事 ゆうてんのよっ。大谷こそがんばってやっ』

『おうっ!』

あたしはスタイリスト大谷は先生。
2年後の二人の明るい未来の為がんばろうなっ

あたしらは誓いのキスをした。

大谷となら遠距離恋愛も怖くない



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