ゲホホホホホ…ゲホホホ…
『ちょっとリサ 大丈夫なん？』
『のぶちゃん だいじょ…ゲホホホホ』
『ちょ…こっちに向かって咳すんなっ
するときは口に手あてて…』
すんませんなぁ 大谷さん
ちっこくておるんわからんかったなんて毒を吐く
『ボッゲホホホホホホホ…』
ただ今のあたしの体温は平熱をとっくに過ぎて
関西で一番熱い 堺市の温度すら越えようとしてた
ぶっちゃけ風邪みたいやねん
だけど今日だけはやすむわけにいかんかった
なぜなら…
舞戸学園購買部限定 ふわっふわトロプリンの発売日
（２ヶ月に１回の発売）
風邪でなんて休んでられへん。
『なぁ 小泉おまえそんなにアレ食いたいんか？』
『うん。せやかていつもタッチの差であかんねんもん』
『オレ 食ったことあるけど 特に・・・』
『ストップ大谷。感想はノーサンキューや。ゲホホ』
『はいはい（笑）』
あと5人であたしの番が回ってくる
そしたら2つ買ってひとりじめす…って あー
なんかヤバイ 頭痛い
クラクラしてき…あーーーーー大谷が歪んで…
ばたんっ！！！！！
『小泉』
『リサっ』
★★★
『あーーーーあたしのブリンっ！！！！』
勢いよく体を起こすとそこは…
保健室のベットやった。
『小泉…おまえなぁ…。』
『大谷？えっと あたしなんで保健室におるん？』
『なんでって…それは購買前で倒れたから』
『…もしかして大谷が運んで』
『運ばしていただきました。あー肩いたぁ（笑）』
時計を見るともう13時前。
お昼休み終ってまう
という事は 今回もプリンゲットならず
がくっ…と肩を落してると大谷があたしの目の前に
『はい これプレレゼント』とプリンを差し出した
『えっ？これって…』
『風邪ひいてしんどいのにおまえが欲しがったという
限定プリンやけど？買うの苦労したで（笑）』
『あ…ありがとう。』
限定プリンの甘さより
大谷の優しさのんがレアやってゆうたら怒るかな?
end
