身の程知らず

本番当日の朝、メンバーの一人がギックリ腰になってしまった‥

ゲネプロ開始１時間半前に欠員の連絡が‥

迷ったが、久石 譲さんの大切なコンサートということもあり
取り急ぎ楽器と衣装を持ちサントリーホールへ‥

本日のプログラムの前半は、久石さん作曲の難曲２曲、後半はマーラーのSym5番‥

前半の曲のリハーサルには間に合わないので後半のマーラーだけの出番となったが

マーラーの５番なら何とかなるだろう‥ぐらいな軽い気持ちでサントリーに駆けつけたが‥

マーラーの５番はここ何年も‥久しくやっていないことに気がついた‥

更に‥対向配置で一番タイミングを取るのが至難な後方の６プルト‥

本番は、いま出来る限りのことを 精一杯 頑張ってみたが‥

練習も無しでのいきなりの本番‥

周りと足並みが微妙にずれている気がする‥

不安が確信を揺がす‥

終止心臓はドキドキ

音を、弓を、譜面通り弾いて間違わなければ良いなんて
そんな次元じゃ全然駄目だ‥

身の程知らずもはなはなしい‥

そんな言葉が本番中

かっぱちゃんの頭の中をぐるぐる回っていました‥　

やるべきだったのか‥
そんなことを自分に問いながら一人帰りの電車に揺られていました。