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どこへ行っても補欠会員

いつでもどこでも補欠人生を歩む自称「補欠会員」の嘆きの日記です。

村八分で関川村元区長らに賠償命令

2007年10月19日 | Weblog
毎日新聞10月10日
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071011k0000m040063000c.html
 
 新潟県関川村の沼集落の住民11人が、行事不参加を理由にごみ収集箱の使用禁止などの「村八分」行為をされたとして、元区長ら3人に賠償などを求めた訴訟で、東京高裁は10日、行為の差し止めと計220万円の支払いを命じた1審・新潟地裁新発田支部判決(07年2月)を支持し、元区長側の控訴を棄却した。安倍嘉人裁判長は「集落員としての権利や生活上の利益を奪う違法な取り扱いだ」と指摘した。

 判決によると、同集落では00年から8月15日に「岩魚つかみ取り大会」を開催していたが、原告らは04年5月、お盆に作業を強いられるうえ大会の会計に不正があるとして不参加。これに対し、当時の区長や大会実行委員長ら有力者3人は「従わないなら集落から脱退したとみなす」として、原告らに▼ごみ収集箱使用▼入会地での山菜やきのこ採取▼集落施設の使用を禁じ、村や農協の広報紙、連絡文書を配布しないと総会で決めた。

 判決は、大会不参加の申し出により集落から脱退したと扱うことはできないと1審同様の判断を示した。元区長側は「集落の不文律を破ったことへの対応を総会で決め、弁明の機会も設けた」と反論したが、判決は「村八分と呼ぶかどうかにかかわらず不法行為で、総会の決議によっても許されない」と述べた。

 沼集落は36世帯で、うち11世帯の世帯主らが原告。状況は現在も変わらず、ごみ収集や広報紙などは村に直接依頼しているという。原告の船山栄さん(53)は「いやがらせに耐えてきたが、ほっとしている。平和な村を残す責任があり、今後も団結して頑張る」と話した。【北村和巳】
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(感想)
 元区長らの対応はいただけませんね。多数決が民主主義だと錯覚しているのだろう。元区長らのやり方は全体主義的で、民主主義とは対極の考え方であるということを理解していない。だから一審で敗訴しても控訴する愚に出る。もしかしたら、判決を不服として最高裁に控訴するのか?

 普通は、一審判決で負けた時点で控訴を断念し、元区長らが「悪かった」と謝って和解(値引き交渉)に持ち込むのが上手なやり方というものだ。原告側は、いくら裁判で勝っても少数派なのだから、多数派の元区長らが頭を下げて低姿勢に出てくれば和解に応じざるを得ない。カネはチャラでもいい、なんて事だってあり得る。

 18日の朝日新聞社会欄によると、元区長らの1人が「上告するかどうかは未定。ただ、ゴミ収集箱の使用禁止などは総会で決めたことなので、賠償金は集落全戸で負担すべきだと考えている」と語っている。事実、一審の裁判費用200万円は集落の積立金から払った。積立金はもう底をついているという。

 おいおいおい、原告が訴えたのは元区長ら3人で、支払い命令も3人に対して行われているのだぜ。責任者なんだからきちんと責任を取れよ(笑)。ちなみに、岩魚つかみどり大会に不参加だったのは15戸、うち11戸が裁判に訴えたわけだが、理屈から言えば原告団に加わらなかった4戸も(多分)村八分だろうから、賠償金は21戸で負担するわけだ。1戸あたり約10万円だ。

 我が家にそんな「奉加帳」が回ってきたら絶対に支払わないね。それで「村八分だ!」と言われたら甘んじて受けます。困るのは村役場だけだから(笑)。

 多数決でもって何でも決められると思っているのが大間違いなのだが、そう思っていない人たちが多いのが困る。そこをうまくまとめるのがリーダーたる区長の仕事だ。責任者なんだから、こんな恥さらしになる前に柔軟に対応する「大人の知恵」が欲しい。

1 コメント

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Unknown ()
2020-04-19 19:55:17
限界集落の特徴てす。
権力者に逆らうと報復が怖い。
コテンパンに懲らしめてやらないと
変わらない!
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