GIGA嵐のブログ 美意識の芽

ぼそぼそ、じっくり、わいわい。東西南北美容師の輪。

答は「赤」の位置…

2010-01-05 | Weblog
2010年1月5(火) 晴

▼「ガケの下のプクッ」と「クロ-バラ」二つの写真に共通したものは何か? 答=主役の赤い物の位置が画面の中のほぼ同位置、ということ。
それだけのことだけど、これは法則のようなもの。ちなみにパソコンの画面上で測ってみたら、天地は共に上から8㎝。左右は右から10㎝と、11.5㎝の所だった。バラの方はあまりしゃがめずに通りがかりに無理な姿勢で撮った…のを考慮すればほぼ同一点といってもいい。つまり僕は、こういうケースにほぼ同じ構図で撮影するらしい。パターーンだ。クセと言っても美意識と言ってもいい。無意識な「よし、この感じ…」が、実は必然的、計数的効果に納まってしまうということ。
僕は自分のこういう感覚を「コラージュ勘」と呼んでいる。その勘がどんな条件に反応したのか。「感動のメカニズム」というものです。それを象徴する9:1というバランスがある。僕がこの場所で感じた違和感にはその比率があるでしょ。小さなものでも条件が揃えば法則は同じように働く。びっしりの「超」とたった一つの「超」が「反対=極」の関係。
★主役の赤は9:1の1の方です。それが実質5:5のテンションを持つのが感動の比率だ。それを表現する構図は基本的に3種類。
A=主役をド真ん中に置き対称の構図を作る。文句あるかくらいの気合だね。それなりの個性がないと「存在の重さに」耐えられない。
B=主役を分量的には負けるけど立派な存在として扱う方法。アシンメトリーな構図で、周囲に距離がありながら主役らしい位置という、引く所は引き、出る所は出てという相手も立てる無難な比率。
C=主役を一見ゴミかただのアクセントみたいに端っこにおいてわざと目立たなく扱うひねった方法。「主役」が見えたとたん感覚が逆転されて衝撃が大きくなる。
…わかるかな。今回の2枚の写真はそのBパターンで共通。そもそも作品ではなく記録が目的だから、素直に「一応の主役」扱いをしたのだね。……でも記録のつもりでも条件が整えば、【このくらいの所が気持ちいい】と僕の感性が判断する。それが僕の中の法則性だ。
※ところで「感動のメカニズム」の象徴的なキーワード覚えてますか?「紅一点」、正式には「万緑叢中紅一点」という漢詩の一句ですね。万の緑(葉)相手に強烈な赤(花)が孤軍奮闘している図…見えるようでしょ。僕がキャッチした違和感は、ミニサイズのバラだったけど、構造は一緒だということです。
★さて今日の写真は? 誰が見ても面白いし、あちらもそれを計算した「道化」だ。これは感メカの「異」ですが、ど真ん中にいるでしょう。この異形は周囲を従えてまぎれようもなく主役です。左の赤ポツン? これはただのアクセント。






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