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石ノ森イズムについて個人的に解説

2021-04-29 00:53:31 | 考察
原作者が石ノ森章太郎氏である作品で扱われることの多い要素について適当にまとめてみる。

【注意事項】
あくまで個人的な解釈によるまとめであり、いろいろと不十分かもしれません。
異論等があればコメントしていただけると助かります。

○石ノ森キャラの葛藤
・特殊な力
本来人間が持たないはずの力を持つ。人々にとって危険な力を持ち、恐れられる場面もある。

・ヒーローは怪物のうちの1体
ヒーローは最も強い怪物であるとも言える。故に人々を守ることができると同時に人々にとって危険でもある。
平成ライダー以降の作品では「ヒーローは悪役よりも危険」ととれる場面もあった。

・同族同士の戦い
人間を守るために、本来の仲間達と戦う。

○石ノ森イズム
①創造主への反逆
石ノ森ヒーロー作品では、自身に力を与えた者と戦う展開が多い。
敵対勢力に与えられた力で戦うのが基本パターンである。

平成ライダー以降は、以下のパターンも見られた。

・ライダーの力よりも前に人類という種族が敵対勢力のトップによって生み出されていた
・正義の組織で生み出されたライダーが反逆する
・一部の敵が主人公たちと対立したまま敵組織を裏切る

②敵にとっての怪物になる
敵に負けないほどの強さを手に入れることで、人間を守れるようになるという展開。
創造主への反逆とセットで描かれるケースと、そうでないケースがある。

③平和な世界にヒーローは生まれない
石ノ森ヒーローの世界では人々を襲う勢力が、人々の味方になる戦士よりも先に活動している場合が多い。
人々が危機に陥る時に、ヒーローが生まれる。