goo blog サービス終了のお知らせ 

青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

雑感

2020年03月26日 | 思うこといろいろ
出来る限りネガティブでは無い記事にする様、
ここの数日間努めて書いてきたのだけれども、
この思いも残したく今日は閉塞感有る記事になるが、


一昨日東京オリンピック延期が決まった。

直後のテレビからオリンピックCМは無くなり、
宿泊検索サイトには一斉に空室の表示が並んだ。
どの局のテレビニュースもワイドショー番組も、
オリンピックの話題にかなり時間を割いている。

それに対しての感情を漢字で表せば「無」の私。

ただそれを引起こしたコロナウイルスに対しては、
「無」などでは決してなく「怖」若しくは「願」か。

昨日は全国のコロナウイルス発症者数が91人と
今までにない数に上っている事に加えて、
東京だけで41人発症と本当に怖い数字が上った。

数日後にこの記事を見た時、
 たったそれだけの時期もあったのか。
なのか、
 そんな大変な時期もあったんだな。
なのか。

是非後者であって欲しいと切望するのであります。



この際なので、私の生きた歴史を遡ってみる。


戦争が終わり、たった16年後に生まれた私。
あの世界の大混乱が生まれるたった16年前とは、
高度成長真っ只中に育った私には今更ながら感慨深い。

正に平穏かつ活気ある世の中で成長してきた私。
成人する迄のその歳月、日本は極めて平和であった。

その間オイルショックと言う時を迎えていたが、
紙不足が深刻だったという時代にもかかわらず、
紙を扱う当社は高収益だった事をつい先日先人に聞き、
意外なる今に知る会社の歴史でもあった。


社会に出てほんの僅かのバブル期を知る。

深夜タクシーが捕まらない程に
初めての社会人を経験した大阪の街は活気があった。
若造のサラリーマンの私でさえタクシーに乗る時代。
今では信じられない正に「昔ばなし」である。


初めての試練はそのバブル崩壊であろうか。

平成3年からがその時期とされている様だが、
名古屋の今の職場に戻っていた私に、
その歪が遅れてやってきたのを今でも忘れない。
個人的には娘が生まれたその頃の話でもある。

ペーパーレス・デジタル化と言う言葉は、
紙を主として扱う我々には重い言葉であり、
逆手にとってそれを生業の一つにする迄の移行期間は、
並大抵ではない難関の連続であった様に今思う。

平成7年の阪神淡路大震災は
地域的に直接の災難はお陰で逃れたものの、
被災地域での当社扱い商品の値が大幅に崩れるという、
思わぬ二次災害の余波を食らう形となる。

経営者の端くれだった私には、
この先の不安を随分感じた記憶が残るが、
本当にどの時代でも悩みは尽きない物なのだと実感。


第二の試練はやはりリーマン・ショックであろう。

これはどちらかと言うとじわじわと首が締まる感じで、
今の様な急激な危機感とは又違う息苦しさであったか。

あえて言えば、バブルが崩壊した景気後退から
覆いかぶさる様にして我々の業界を襲ったと言った感じ。
売上が思う様に上がらず、それ以上に利益が上がらない。
そんな苦しい時代をひとりの役員として経験をした。

当社にとってその「底」であった2008年社長就任。
「荒海に漕ぎ出す船」とその時の状況を社員に語り、
同じ乗組員としての協力をお願いしたいと力説した記憶が。
正直ブログに書けぬ厳しい船出こそ第二の試練でありました。

東日本大震災はご承知の通り9年前。
第二の試練が少しずつ改善してきた頃でしたか、
関東に進出、営業所を出した直後でありました。
離れて活躍する社員の身を案ずる苦しさともどかしさ。
加えて何事も自粛ムードは、折角出したその営業所を
閉鎖しないといけないのかという不安を誘い、
大袈裟ではなく当時夢にまで出てきた記憶が蘇ります。

そんな社長業は確かに楽なものではないにしても、
その船が前に進みだすとそれなりの醍醐味が有るもの。
自力で頑張って進めば天気が快方に向かい追い風が吹く事も。
勿論全ては頼れる社員諸氏の支えが有っての事であります。

そして6月を決算としている当社において
昨年12月半期の折返しは65年の社歴に有って最高益を示し、
後半の今、その利益を伸ばし続けようと思っていた矢先、
最大の試練、コロナウイルスと言う第三の試練が。。

人生と言うものは本当に試練の連続であります。

現実来月にはテナントとして入居させて頂いている法人が、
3週間の緊急休業体制に入り当社もその分の売上が上がらず、
この事態に明日からの東京営業所の活動大幅縮小を指示。
確実に影響を受けるのは目に見えている。。


ただ、この先に起こる事全てを真面目に受け止め、
そして「今の日本」と言う船に乗った乗組員の一人として、
その指示に対し、後手であるとか不明瞭であるとか
唐突であるとか、間違っても不平や不満を漏らさず、
今自分に何が求められているのかをしっかりと考え
この試練を乗り越えなければと思う今の私なのであります。



コロナウイルス蔓延する最中、58歳の年度末の雑感。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 通販 | トップ | 来る »

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
記録拝見 (Ken坊)
2020-03-26 10:52:08
日本だけで済めばまだしも・・だったのですが、
今回の問題は世界規模。
世界的なサプライチェーンの断絶は既に始まっていて、
まもなく大きな問題として顕在化するはず・・。
本当に気が重いです。
今回の件を前向きにとらえるチカラが必要ですね。
返信する
ken坊さん (あおやき)
2020-03-26 17:13:25
本当に大変なことになりました。
健康も経済も心配しだすときりがない。
目覚めた時に「頑張ろう」という気持ちになれない
そんな日が続いていますね。

本当に今が最悪であった欲しい!

そんな中明日の記事は、
ken坊さんご想像の記事だと思います^^
返信する
この時期 (いんちきポール)
2020-03-27 11:44:44
正解がどこにあるのかは知る由もないですが、
製造業界に対して、自社製品よりも医療器具の生産協力を要請したA国の動きには感心させられました。
日本でもS社など自主的にそういう動きも見られたのですが、ほとんどの製造業(に限らず)は縮小方向。
それもまた仕方ないことですが、形を変えても生産体制を守るというのは少しは従業員の生活も守ることになりますよね。
製造業ならではの工夫だなーと思いました。
返信する
いんちきポールさま (あおやき)
2020-03-27 12:48:18
ご無沙汰しています。お元気ですか?!

本当に困った時代に突入しています。
毎日起こるひとつひとつの事に緊張しながら
対応しているといった感じの日々です。

そういう会社は素晴らしいですね。
縮小してぼやいている様ではだめですから。

僅かながらですが当社もこんな時役に立てれれば、
というサービスを提供する形が出来かけてきました。

縮小の一手で政府の補助金を待つでは
社員を本当の意味では守れません。
安全な環境で今できる事をしっかり知恵を絞りたいです。

いんちきさんは若者との接点が多いのでどうかご自愛ください!
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。