青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

幸せ

2024年05月01日 | 本番記録
こんな幸せな事があってよいのであろうか!

そんな思いにしてくださった4月28日に開催
レアサウンズジャズオーケストラの50周年記念
ゴールデンウィークコンサート。

 その記録を綴ります。


人生をやっていて本当に良かったと思える、
その大切な一日は突き抜けるような快晴の天気。
まさに私のその時の気分を表すかの様であった。



バンド結成50周年の節目のコンサート。
私自身は41年在籍させていただいたこのバンド。
そして楽器を初めて50年の節目ともなったこの日、
2017年からお世話になっている今池ガスポールは
私のこのバンドでのラストステージとしては、
まったく文句のつけようがない環境が整っていた。


8時45分に会場一階搬入口に着くと、
すでにメンバーの多くが集まってくれていて、
音響さんもビデオ屋さんも、そして何よりも
前回遅刻で(^^♪ひんしゅくを買ったメンバー君も
すでにほぼ荷下ろし完了という素早さ。

朝一番から皆さんの気合を感じることができた。



搬入開始したところ、会館の人たちまでが
気合を入れてくださっていたかどうかは分らぬが、
既にひな壇が組みあがっていたというのも驚き。

いつもの通りしておきましたね!とは、
本当にこのバンドは周りの人に支えられていると実感。





受付班と舞台班に分かれての仕込み作業も
まさしくいつもの通りに順調に進む。

今回は挟み込むチラシも例年より多く、
ただそれでも順調に仕上がっていくのは職人技(^^♪
誰一人手を抜くことなく進むのは嬉しいほど!

 そんなホールロビーの向こうにはこれ。



今池のタワーマンションなのだが、
昨年のコンサートの時は土台ができていて、
秋のコンサートの時は3階位まで出来ていただろうか。

最終的には29階建てになると知ったが、
残念ながらその完成を見届けることができなかったのは、
非常にどうでもよい話(^^♪

そんなマンションの建設スピードとは全く違い、
ステージもどんどん組みあがっていく。



長年おつきあいくださる音響さんが持ち込んだのは、
最新鋭の卓なのだとか。私のために用意したとは、
明らかに違うだろうけど^^そんなセリフ一つが嬉しい。

ビデオを担当くださるレアサウンズOB氏も、
御覧のような万全の態勢で臨んでくださった。





話が前後するけれども、
最後の挨拶の時にレアサウンズジャズオーケストラの
10周年記念のビデオの話をさせていただいた。

40年前にそういった物が一般的であったか、
同年代氏の皆さんは思い起こしてほしいのだが、
当時の映像がしっかり残っているのはきっと稀。

我がバンドは彼がいたのでしっかりと記録が残り、
私たちも当時の思い出に浸れるのかと思うと、
この日の映像は私にとって生涯の宝となるであろう。


 あまりの仕込みの速さに今回もまた
 早々と休憩時間に入る。が、

その前に全員集合していただき、
コンサートの注意事項などを私から伝えた。

要点は3つ。

一つ目は

第一部のオープニングは、
リズム隊だけオンステージして開始し、
我々管楽器は曲途中で入る事に変更したということ。 

二つ目は

当初メンバー紹介は、
一部最後曲前にするとしたが、
時間の関係上二部頭に移動したということ。

そして重要な三つめは、

最後の私の挨拶で50周年のお礼を
副代表新美氏のコンダクトによって
起立して全員であいさつしてほしい!ということ。

そして三つ目の再確認のため、
その重要ながら簡単なうちの孫でもできそうな役割を
確認するために喫茶店へ二人で(^^♪



ここで割り勘にしたのがいけなかったのか!
そんな後悔が夜の7時過ぎに起きるとは、
この時私とても思わなかったのであります。


 リハーサル開始。

今回特に若い人から反対を頂くかな?と思いつつ、
比較的強引に私が選曲提案したダンパの曲。
 
バンド結成時によく演奏していた
ダンスパーティーのそんな曲を引っ張り出してみたのだ。

そんな選曲を決めていたころ、
結成時のメンバーであるドラマーの方から、
チケットが欲しいという連絡を。

即座に思ったのが、
だったら聞きに来るだけでなく叩いてよ!



はじめは二回ぐらい断られたが、
その断り方の奥に嬉しそうな雰囲気が感じられたのは、
そりゃ何年も一緒に活動してきた間柄の方。

もう一押ししてみたら快諾を得たのは、
やはり付き合いの長さからわかる事。

びっくりするぐらい(^^♪張り切って
リハーサル一発で終了したのは、
身体に染みつくほどの選曲だったから。

昔のメンバーが本番でこの曲を聴いて
涙が止まらなかった(本当に止まっていなかった^^)とは
この曲を選んでよかったな!と実感しました。

そしてゲストであるフランシスコトーレスさん到着。



ドジャースのTシャツを着ているのは、
単なる日本人受け狙いではなくて、
本当に野球が好きでドジャースが好きだからとか。

このシャツが打ち上げで白地に変わった話は後程。


少々リハーサルが押す。
この場合私にとっては非常につらいのだが、
(隣の若者君があおやきさんずっと怒ってましたね。って^^)
実に知サウンドチェックから3時間弱費やし終了。

恒例のゲストとの写真の時には、
私笑っているけど心で少し泣いてたりして。。




 さて開幕!



恥ずかしながら私も数曲ソロエントリー。

昔の記録を読んでいただいた方がいたらありがたいが、
リードラッパに専念するとしてセンターを遠ざけた時期や、
仕事が忙しく練習に出られないからと
申し訳無くソロを辞退していた時期もあっただけに、
それはそれで感慨深いものでもありました。



毎回そうだけれども、
演奏中の記録が少ないのは無心で演奏しているから。
感想は皆さんが思った通りとさせてください。

それでもこんな私と一緒に演奏してくださる皆さんに、
フューチャー物のソロをしたときはお客様に礼をした後、
メンバーに向かってお辞儀をしたのを
メンバーは理解してくださったであろうか。。。

 思いっきりの感謝の気持ちでありました。

そして本番でのOBドラマーのパワーは、
後のアンケートでも絶賛されていたのは私も嬉しい!



一言スピーチも、体がこきこき(古希古希)と
笑いまでしっかりとられての素晴らしいものでした。

 誘ってよかった!

そして第一部が終了。
半分終わっちゃった!というのがこの時の心境。

実はいつもは楽屋に戻るのですが、
なんとなく舞台を見つめていたくて
ずっと舞台袖あたりにいたというのは今回初。

二部の開始までの時間もあっという間。
どんどん時が進んでしまうという感覚でありました。



ゲストとの共演。

編曲者でもある彼の楽曲は、
他のどのバンドも絶対演奏しない曲も交じり、
これこそがレアサウンズの特権でもあり、
私がこのバンドの魅力であると自負してきたこと。

今回も数曲そんな曲を演奏させていただき、
ゲストの後ろで楽しく吹くことができました。

 正直この辺り、本当に残りの曲を数えるありさま。

あー、あと4曲..3曲。
まさにカウントダウンのように過ぎて行き、
まったく何吹いていたのか記憶にございません。。

ただ、隣で吹く若者君に、
いろいろ臨機応変助けてもらったのは、
なんとなく老いた父親を支えてくれた息子のようで^^
本当にたくましくありがたかったのは事実。

 おかげで最終曲手前までやってこれました。

恒例により挨拶。

先に挨拶をしたお話の内容を記載すると、

 本日は行楽日和のお休みにもかかわらず、
 満席のお客様にお越しいただいた事心より感謝。

 50年、半世紀が過ぎた。
 この積み重ねは、当然メンバーの努力によるが、
 それを日ごろから支えてくださったメンバーの
 職場の仲間や家族のおかげであり、
 何よりもこうして起こし下さるお客様のお陰。

 重ねて皆様にはお礼申し上げたい。
 (副代表にサイン)

  メンバー起立!

 50年間ありがとうございました!

 先日40年前に開催された
 10周年記念のビデオを見直した。
 
 当時は最年長メンバーが30代前半の
 実に若いバンドであった。

 そのコンサートではメンバー一人一人に、
 今後のレアサウンズはどうあるべきか、
 尋ねるコーナーがあったが、
 ほとんどのメンバーが、
 20年30年、40歳50歳になっても続けられる
 そんなバンドでありたいと語っていた。

 今や30年40年を飛び越え、
 40歳50歳どころか私は62歳にもなった。

 こうして思うことはこのバンドは、
 60年70年、100年続いて行かなくてはと。


 本日のゲストフランシスコトレースさん。
 素晴らしい演奏と譜面を提供くださった。

 2013年に来日されたとき、
 私たちの社会人としての活動に共感し、
 敬意まで表してくれた事は今でも忘れられない。
 
 今回もほめてくれることを期待して、
 打ち上げに臨みたいと思う。

 こんな優しい人柄のゲストに
 あたたか拍手をお願いしたい。


 さて個人的な話になるが、
 レアサウンズを退団することとなった。

 この話が広まると、
 多くの方から「どうしたの」かと尋ねられた。
 時にはパワハラか?とか喧嘩したのか?とか。
 
 そういうことでは全くなく円満退団。

 まさしく60年70年続けていくためには、
 私はこのバンドでは十分年を取った。
 若手に引き継ぎその発展を見守りたい。

 ただ、相反するようだが私はまだ若いつもり。
 音楽活動をやめるわけではなく、
 今後とも音楽は続けていくので、
 またどこかでお会い出来たら幸い。

 最後に新しい代表は、
 すでにレアサウンズの顔でもある
 司会者君にお願いすることとした。

 今後もレアサウンズに声援をお願いします。

 
というものであったが、
挨拶をしようとした時、司会者君の様子が変。

何々と思ったらば、
客席奥から花束を持った孫とそれを引率する息子の姿。

 これはいかん。。

さすがにこみ上げるものがあり、
冷静に話を始めようと客席を見て

 これはもっといかん!



客席に書かれたプラカードの文字に、
本当にグッと来てしまい言葉を失いかける。。

それでもここでちゃんとご挨拶しないと、
本当の意味での有終の美とはならないと
今までに経験したことがない程に気を引き締めた次第。


な、な、なのに!

全員起立のコンダクトをあなたは全く忘れ去り、

加えて

 何? なんかあった?

ぐらいの表情で私を見つめ返すとは......。



一応ご挨拶はできました。遅れてですけど^^


最後の曲を吹き切り、
アンコールでテーマもソロを頂き、
ゲストさんとステージ上で抱擁。



最後の最後の音を吹ききったのでありました。



乾杯!



ドジャーズファンのゲスト氏に、
ドラゴンズのTシャツをステージでプレゼントしたのは、
新代表の司会者君のナイスな計らい。

打ち上げ会場へはその思いに応えて
着替えてきてくださったのには感激!

その後は50年を振り返っての大宴会となりました。

そしてメンバーからはこんな素敵なワインをはじめ、



あたたかなメッセージが込められた寄せ書きや、
お客様から募って書いていただいたメッセージ帳など、
本当に皆さんの心遣いが嬉しくて幸せでありました。

そして最後に一人一言全員からいただき、
本当の涙をこぼして私の最後を惜しんでくれたメンバー。
こちらまでがもらい泣きしそうで感激しましたよ!



連休の今池の街に
ドラゴンズ柳投手の背番号を付けた
本場ロサンゼルスのトロンボーンプレーヤー
フランシスコトーレス氏の姿が遠ざかって行きました。



ご来場いただきました皆様はもちろん、
メンバーの皆様には本当にお世話になりましたこと、
心よりお礼を申し上げます。

また、日ごろからリアルに繋がって下さってます皆様、
そしてブログを通じて繋がりを頂いている皆様にも
本記事お読みいただきましたこと感謝申し上げます。

 本当にありがとうございました!


私のレアサウンズジャズオーケストラの活動、完❗️
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