慾情

いけないことと分かっていても
あなたの瞳に翻弄させて
逢えない日々をもてあます・・

あなただけの女であった証・・
からだが全てを覚えてる・・

怒声

声から伝わる　心の涙・・・



多くを望めなくなった彼の　たった一つの思い


それさえ傷つけて・・・

永劫

切ない夜・・

流るる時を待つが如し

百夜を恋え

十六夜の月に何思ふ・・




十六夜の月また身を焦がし・・

殺意

音楽は聴かない..感情移入してしまうから..

言葉・状況

色鮮やかに　あなたを想い出すから..


涙を抑えるように歌を歌う

意味のない歌

心を元気づけるために

気持ちを保てるように..


感じる視線

冷ややかな目

そう彼は知っている

心をもぎとられたことを

ここにいる私は　ただの抜け殻であることを

視線に感じる殺意



あなたのために心を失ったなら本望..

桜

花びらが散りゆく如く

風の流れに　あなたは消えた・・・

私の胸の花びらは

散るすべさえ知らず

春の息吹に触れたまま　愛しい日々に身を委なり・・


あなたが摘み潰してくれたなら・・

私の花びらは　儚い歳月　終えることができるのに・・

約束

パンドラの箱は

ずっとずっと・・開けてはいけないものだった


そこに何はいっているのか

あなた自身が分かっていたから...


守り切れなくなる　深い深い　私の悲しみが詰まっていた箱・・

あなたには・・？


私の事を包み守ってくれた　遠い過去..


パンドラの箱は箱じゃない..

息づき　あなたの手を..心を待っていたのね..

　
私にとっての地雷なら

私が知らない　あなたの場所へ　そっと置いてほしかった..


私の手が　伸びないように..

パンドラの箱が動き出してしまわぬように...

　

相愛

相思相愛の　恋愛よりも　

もっともっと深い愛を経験してきた気がします...


それは憎しみとも紙一重..
でも私達は　紙ではない鋭い刃物のような緊迫感と紙一重..


それほどまでに身を焦がし..

愛し続けた相手であるはずなのに..


いつから私達の歯車は狂ってしまったのでしょうか・・

私が彼を愛したから..?

彼が私を愛したから..?



海よりも　空よりも

もっともっと深い愛を求め合ってしまったから..

なにを犠牲にしても...


相思相愛..

あなたへの想いだけで　私の心は満たされ続けました..

今世の想いは添い遂げられました..


あなたに愛されたこと...

それが私の蘇生の喜びであったから..





　

自縛

真実を知りすぎても　寂しさが募るだけ

泣くことしかできない私・・

愛することに精一杯で　愛することに身を焦がしながら

いつもあなただけを見てきたつもりでいたのに

あなたの心の蟠りも寂しさも

汲みとることもできなかった..

あなたは常にサインを出していたのに

自分の気持ちに一生懸命で..

あなたのサインにさえ気付かないふりしてた..

ごめんね..

愛を上手に伝えられなくて..

愛を上手に受け取りきれなくて..

悲しい想いをさせてしまったのは　私..

心の扉の前に鍵をかけさせてしまったのも　私..

あなたはいつも伝えようとしてくれてたのに..
　
　

懊悩

少しづつ・・寄り添っていた時間に　
他の女性の存在があったことを知る・・

寂しい・・

愛しい・・

不安・・

音信不通・・

一方通行・・

そんなやり場のない憤り・・

全て あなたにぶつけ

あなたの胸で泣いてきた・・

そのたび

私の過去の過ちを責め

今まだ一緒にいたいことを怒りながらも訴える

お前だけだよ・・ と 愛してる・・の言葉にのせて・・

そんな言葉を・・　

あなたを信じ・・

不安でも乗り越えてきたのに・・・


あなたの言葉は　いつから　その心を偽ってきたの..

いつから私だけの想いを偽ってきたの..

それさえ分からないほど

自分の気持ちにだけ一生懸命で

あなたを顧みてあげることさえできなくなってて

ごめんなさい...

私の愛したあなた...

それでもあなたは　こんな私の存在をも大切にしてくれていたのに...

笑顔

笑顔は　閉ざした心をほぐすもの・・

ちいさな喜びさえ与えてくれるもの・・

でも

あなたの笑顔は　

私の心を翻弄さえしてしまうもの・・