☆本記事は、Youtubeチャンネル『本の林 honnohayashi』に投稿された動画を紹介するものです。
ご興味を持たれた方は是非、動画の方もチェックしてみて下さいね!
●本日のコトノハ●
かつて鶏は農家の庭先で放し飼いにされ、土を掘り起こしてミミズなどを餌にし、育った。
健康的な自然のなかで成長したのである。だが、いまの鶏は狭い場所に閉じ込められ、
大量生産方式で人工的に育てられるものがほとんどだ。
そのように人工的に育てられた鶏の卵は水っぽく、卵の色も鮮やかな黄色というわけには
いかない。それにくらべると、自然に育った鶏の卵は濃厚な黄色である。
…〈中略〉…いずれにせよ、鶏卵を何個も割ってみると、一つとして同じ黄色はない。
『色の名前で読み解く日本史』中江克己著(2003)青春出版社より
今日食べた卵の黄身の色を覚えていますか?
黄色と答える人がいるかもしれません。
それは濃い黄色でしたか?それとも薄い黄色だったでしょうか?
そんなこと気にしたことがないかもしれません。
私は、ゆでたまごを食べることが多いのですが、黄身は少し半熟よりのものが好きです。
トロトロまではゆるくなく、それでいてしっかり固まるまではいかない微妙な弾力があるものです。
卵を茹でる時間によって、好みの固さにできる時とできない時があります。
今まで卵の黄身の固さを気にすることはありましたが、黄身の色の方にはあまり注目したことが
ありませんでした。「卵一つ一つの黄身の色が違う」というこの言葉を見た時、私はドキッとしました。
ごく当たり前のことですが、卵がやがて一つの生命体になるということを、あらためて知らされた
ような気になったのです。もちろん、それは卵以外の動物性たんぱく質全般について言えることで
菜食を採用していない限り、人はみな他の生物の生命を奪って生きているのです。
食べ物に感謝して食事をすること、それは何歳になっても失くしてはいけない感覚だと思います。
そのために、日本人は「いただきます」とことわりを入れてから、ご飯を「いただく」のです。
私はあまり自分の国を誇るような人間ではないのですが、この点についてだけは自身を持って、
日本人でよかったなと思います。
ヒトコトリのコトノハ vol.24
=====
▼本の林の管理人ハヤシさんがお送りしています。
☆X(Twitter) https://twitter.com/honnohayashi
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●本日のコトノハ●
かつて鶏は農家の庭先で放し飼いにされ、土を掘り起こしてミミズなどを餌にし、育った。
健康的な自然のなかで成長したのである。だが、いまの鶏は狭い場所に閉じ込められ、
大量生産方式で人工的に育てられるものがほとんどだ。
そのように人工的に育てられた鶏の卵は水っぽく、卵の色も鮮やかな黄色というわけには
いかない。それにくらべると、自然に育った鶏の卵は濃厚な黄色である。
…〈中略〉…いずれにせよ、鶏卵を何個も割ってみると、一つとして同じ黄色はない。
『色の名前で読み解く日本史』中江克己著(2003)青春出版社より
今日食べた卵の黄身の色を覚えていますか?
黄色と答える人がいるかもしれません。
それは濃い黄色でしたか?それとも薄い黄色だったでしょうか?
そんなこと気にしたことがないかもしれません。
私は、ゆでたまごを食べることが多いのですが、黄身は少し半熟よりのものが好きです。
トロトロまではゆるくなく、それでいてしっかり固まるまではいかない微妙な弾力があるものです。
卵を茹でる時間によって、好みの固さにできる時とできない時があります。
今まで卵の黄身の固さを気にすることはありましたが、黄身の色の方にはあまり注目したことが
ありませんでした。「卵一つ一つの黄身の色が違う」というこの言葉を見た時、私はドキッとしました。
ごく当たり前のことですが、卵がやがて一つの生命体になるということを、あらためて知らされた
ような気になったのです。もちろん、それは卵以外の動物性たんぱく質全般について言えることで
菜食を採用していない限り、人はみな他の生物の生命を奪って生きているのです。
食べ物に感謝して食事をすること、それは何歳になっても失くしてはいけない感覚だと思います。
そのために、日本人は「いただきます」とことわりを入れてから、ご飯を「いただく」のです。
私はあまり自分の国を誇るような人間ではないのですが、この点についてだけは自身を持って、
日本人でよかったなと思います。
ヒトコトリのコトノハ vol.24
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