≪2015年 デビスカップ ワールドグループ≫ ~カナダ~
【1回戦】
カナダ 〇 3-2 ● 日本
第1日 S ラオニッチ 〇 3-0 ● 伊藤竜馬
S ポシュピシル ● 2-3 〇 錦織圭
第2日 D ポシュピシル・ネスター〇 3-2 ● 添田・内山
第3日 S ラオニッチ ● 2-3 〇 錦織圭
S ポシュピシル 〇 3-0 ● 添田豪
デ杯ワールドグループの1回戦がカナダで行われ、
日本は残念ながら2-3でカナダに敗れました。
『日本には錦織がいる』
ということで期待されていたようですが、
冷静に考えてみれば格上のカナダとの対戦で会場もカナダ。
勝てる見込みはほとんどない対戦だったと思います。
デ杯を敵地で戦い勝つというのは、
本当に難しいこと。
去年カナダに勝っているから・・・・・・
という希望的な観測記事がいくつか見られましたが、
冷静に考えれば至極真っ当な結果で終わったということです。
団体戦というものの、
5戦対抗で3戦先勝で勝利が決まるというデ杯の方式。
要するに『シングルスで2枚』のコマを持っていれば、
ほぼ勝利を持ってこられる戦いというわけです。
逆に言えば、
コマを2枚持っていなければ、
戦いは厳しくなってしまうということでもあります。
まあ、
往時のマッケンローのように、
シングルスでもダブルスでも世界ランク1位という『スーパースター』がいれば、
1枚のコマでも戦っていけますがね。
団体戦では時としてランキングには関係のない『大波乱』が起きるものですが、
それはあくまで『ホームチームが』ということ。
アウェーで戦いながら格上の相手に勝つということは、
ほとんど考えられません。
勝つために会場の選定から何から『ホームチーム』が行えるデ杯。
今回もビッグサーバーを揃えるカナダが、
ビッグサーバーに有利なものすごい速いサーフェースのコートを会場として選定しました。
案の定シングルスの2番手で出場した伊藤、添田は、
その速さに対応できず、
ほぼ何もできずに完敗。
彼らにしたってATPランキングでは2ケタのランクを持つ選手ですから、
実際にはあれほどの力の差はないはずですが、
コートが合わないということと会場の大声援に押され、
力が出し切れなかったと考えられますね。
そういった点も考えあわせても、
この厳しい戦いの中で2勝をもぎ取った錦織の凄さが、
またしても際立つ形となりました。
『何でもあり』
のデ杯アウェー戦。
集中力をかき乱されることも1度や2度ではなかったと思いますが(まあ、会場が紳士の国のカナダですから、あまり露骨なことはやらなかったと見えますが)、
そんな中で勝ちを拾っていける彼の技術とメンタルの強さは、
さすがに『世界のビッグ4に上り詰めた』凄味がありました。
日本が戦いに敗れたのは残念ですが、
錦織の凄さがまたもかいまみれたということで、
満足できる大会だったと思っています。
まあ、
テニスでは【デ杯こそがすべて】というわけではなく、
団体戦というのはランキングに反映されるわけでもないので、
単純に『国別対抗ということを楽しもう』というスタンスでいいんじゃないですかね、
我々ファンとしては。
『これに勝つために、こういった強化をして。。。。。』
なんて言ってみても、
本来が団体競技ではないわけですから。
黙っていても2,3年後には、
錦織を追いかけてくる新しい世代のテニス選手たちが、
続々日本から登場しますって。
そうなった時こそが、
本当の意味での『デ杯で世界を制するチャンス』になってくるのではないでしょうかね。
それにしても。。。。。
錦織圭の凄さ、
超絶です。
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