SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

高校野球人気 極まれり

2018年03月16日 | 高校野球

読売新聞が行う、
年に一度のスポーツ意識調査。

毎年興味深く眺めているのですが、
今年は驚くような結果が出ました。

好きなスポーツという項目で、
高校野球がついにプロ野球を抜いて調査開始以来初めての1位となりました。
高校野球を好きな人が47%、プロ野球は46%と僅差ですが、
トップに立ったというのは紛れもない事実。

ワタシも最近の高校野球人気には驚いていますが、
かつての「汗と涙の甲子園」というよりも、
高校野球は「春と夏2度の、盛り上がるフェス」、
特に「夏フェス」感覚で見る人が増えたのではないでしょうか。

それでも内容を分析すると、
高校野球を好きな人の割合は、
70代以上で64%だったものの、
40~60代の中年層で40%台、
30代以下の若年層では30%台というところに、
「野球の危機」も見え隠れはしていますが。。。。

昨年まで20年連続トップだったプロ野球は2位へ。
近年では50%を超えることはなく、
若干数字を落としながら推移しているというのが、
現在の姿のようですね。

「観客数は増えているが、視聴率はじり貧」
というのがプロ野球の今の姿。
昔の「夏はビール片手にプロ野球観戦」というよりも、
「参加型のイベント」という傾向は強くなってきているようです。

最近は本当に、
プロスポーツ、アマスポーツ限らず、
現場に足を運んで楽しむ人が増えたように思います。
そういう意味では、
「スポーツ・エンターテイメントビジネス」
としての成熟が見られますね。

やはり一般大衆の興味が分散化し、
その分だけ各スポーツ(スポーツに限らずですが)にコアなファンが付いたということも言えそうですね。

昭和以来の「大衆の娯楽」としてのスポーツエンターテイメントは廃れ気味ですが、
いかに「その世界にどっぷりとつかってくれる人たち」のパイを増やしていくか、
そのことが求められる時代なんでしょうね。

この調査結果から見ても、
「高校野球」というのは、
すでに「高校生のやるいちスポーツ」という位置づけでは、
とうになくなっています。

日本におけるスポーツ文化の一翼を担う……
というよりも、
その中心にあると位置づけられるということです。

しかし、
見る方は増えても、
やる方、そう、主役であるはずの高校球児、
ひいては”野球をやる子供”が年々どんどん減っていっているのは、
由々しき問題だと思います。

環境の整備を含め、
抜本的に改革するべきこと、
そして今すぐに動き出さなければいけない問題が、
たくさん横たわっています。
高野連という組織自体の問題も、
もちろんあると思いますし、
この”大イベント”におんぶにだっこの新聞社やテレビ局が、
あたかも高校野球をバラエティのように扱っているのも、
本当に由々しき問題だとワタシは思っています。


さて、
ちょっと話がかたくなりましたね。

この調査結果では、
好きな競技で1位は高校野球、2位はプロ野球ですが、
3位にはフィギュアスケート、4位は駅伝となっています。
以下、マラソン、大相撲、バレーボールと続いて、
8位がサッカーですね。9位は体操、10位にテニスと卓球が並んでいます。


ちなみに「好きなスポーツ選手」第1位は、
もちろん「感動の金メダルを国民にプレゼントしてくれた」羽生結弦選手です。
調査した時期が1月下旬~2月いっぱいまでですから、
時節柄こう来るのは予想できますね。

2位はイチロー、
3位はテニスの錦織圭選手でした。
7位に巨人の坂本選手が入っているところはご愛敬。
だってこの調査、読売新聞のものですから。。。。。

イチロー人気、
今でも健在ですね。
ちなみに過去11回も、
好きなスポーツ選手の第1位に輝いています。

93年の初回の集計では、
好きなスポーツ選手の第1位は貴ノ花。
第2位が若花田(のちの若ノ花)ですよ。
隔世の感がしますね。


そんな興味深い調査結果のお話でした。


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