SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第104回全国高校野球選手権大会 予選展望その8 【四国】

2022年07月01日 | 高校野球

≪第104回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望8 四国地区 -

 【香川】(参加38チーム)  
5季連続で決勝進出の英明が今年も本命。「夏に弱い」ジンクスを吹き飛ばせるか。

◎ 英明 
 
〇 高松商     
△ 尽誠学園 丸亀城西 大手前高松  
▲ 丸亀 四国学院大香川西 寒川 三本松

圧倒的な打力で今年の秋、春の県大会を制覇した英明が力的には断トツ。しかし夏はただ1回だけの出場があるだけで、決して夏に強いチームとは言えないところが波乱の要素だ。昨年もダントツと言われながら決勝で高松商に惜敗。今年も昨年同様どこからでも攻撃を組み立てられる県内屈指の打線が機能しており、エース寒川も安定感を増している。死角はその意識のみだ。昨年決勝でその英明を破ったのが高松商。今年のドラフトの目玉と言われる浅野は高校通算60本塁打に到達するスラッガーで、彼の前にどうランナーを置けるかがキーポイントだ。投手力は頭数こそ揃うが、安定感は今一つ。英明打線を抑えるには、もう一皮むける必要がありそうだ。しかし夏は、地元の大声援を受けて完全ホームの雰囲気で戦えるのがなんといってもアドバンテージ。2強に迫るのは尽誠学園。春敗れて今大会はノーシードからの出陣となるが、攻守に安定感のある野球が出来そうだ。丸亀城西は4強で春は出場辞退。丸亀は同じく4強だが高松商に完敗と、なかなか上位との差が縮まらない状況が続いている2校の丸亀勢にもチャンスはある。県内の強豪である寒川、大手前高松も上位の壁を崩すべく戦力を整える。このところ音沙汰なしの四国学院大香川西は選手の質は高く、これをどうチーム力として昇華させるかがカギ。




【徳島】(参加30チーム)  
2大会ぶりの夏へ、鳴門が盤石の体制を築く。名門・徳島商と連覇狙う阿南光が猛追する。

◎ 鳴門 
〇 阿南光 徳島商  
△ 鳴門渦潮 城南 
▲ 池田 生光学園 富岡西

センバツで大阪桐蔭に最も食い下がった鳴門が自信をつけ、夏は絶対の本命に上がる。もともと夏は強く、コロナ前の8年間に7回甲子園に出場。圧倒的な王国を築いていた。今年はそのどの年に比べても劣らない好チームに仕上がっている。大阪桐蔭を3点に抑えこんだエース富田は、左腕から140キロ台のクロスファイアーをビシビシ投げ込み相手に付け入るスキを与えない。打線も選抜の教訓から好投手を打てるようにブラッシュアップされた。その結果春の四国大会では高知、高松商、明徳を次々に破り制覇。一躍四国のトッププロスペクトに躍り出た。この鳴門相手では少し荷が重いが、阿南光は昨夏初出場を果たした際のエース森山が健在。同じ左腕という事で鳴門の富田に対する意識は高い。打線もかなり振れてきており、昨年に続く連続の夏を狙っている。徳島商は秋、春ともに鳴門に敗れたが、名門復活への手ごたえは十分な年となった。打線の破壊力が昨年来徐々に増してきており、打倒左腕(富田・森山)に向けて着々と仕上げの段階に入った。名門復活へは、あとは投手陣がどれだけ安定感を出せるかだ。鳴門渦潮もいい感じでチーム力がアップ。夏は戦えそうな雰囲気を醸し出す。名門復活を狙う池田は戦力的にはまだまだだが、全国のファンが復活を待ち望んでいる。県内私立校で初めての甲子園を狙う生光学園は昨夏の快進撃を思い出すべく、下級生中心のオーダーを組んできたが果たしてどうなるか。


【愛媛】(参加54チーム)  
名門・松山商の復活なるか。同じく名門の西条も覇権争いに参戦か。新興勢力はどこも問題ありのチーム事情。

◎ 松山商  
〇 西条 新田 松山学院
△ 松山聖稜 小松 今治西    
▲ 済美 今治北 帝京五 

名門・松山商の復活に「野球伝承の地」が沸いている。松山商は今治西で何度も甲子園の指揮を執った名将・大野監督の下、じりじりと名門復活への礎を築いてきた。これといった選手がいない代わりに、伝統の松商野球を徹底して教え込んでおり、元祖・夏将軍の戦いが今年はできそうだ。秋準V、春4強とこちらも一歩一歩頂点に近づく名門・西条の動向にも目が離せない。エース高橋賢は県内屈指の好投手。この右腕に春は打線がかみ合った。優勝へ、最後のピースを埋めれば悲願はかなう。連覇を狙う新田は、向井・乗松の投打の主役が健在。チームにがっちりと太い軸ができている。昨年の波に乗った戦いぶりを見せられれば今年も頂点が見える。松山学院は秋、春ともに4強進出。強打で松山商とも互角に渡り合った。春準優勝の松山聖稜は、近年の県高校野球界を引っ張る存在。今年も好選手が目白押しで、選手の質の高さは県下No1。しっかりまとまって最後まで戦っていけるか。小松も圏内に躍り出てきた。名門の今治西も復活に躍起。済美、宇和島東は上甲監督の遺産を受け継いで上位を狙う。今治北は元川之江で甲子園経験豊富な重沢監督がじっくり育ててきた好チーム。帝京五も初めての夏をつかみたい。



【高知】(参加24チーム)  
春は高知に甲子園への道譲ったが、夏はやはり明徳が強い。盤石の攻守携え、今年も候補の絶対的な一番手。

◎ 明徳義塾 
〇 高知
△ 高知商 
▲ 土佐 高知工 高知中央 岡豊

昨年は明徳と高知・森木の熱い対決に沸いた高知県大会。結果は明徳が森木を打ち崩して甲子園に出場、勢いに乗って8強まで進出。一方敗れた高知が捲土重来を期して臨んだ秋の大会で四国を制覇。選抜に出場して1勝を挙げ、意地を見せた。この両校の「夏の一騎打ち」はすでに何年になるのだろうか。しかしほとんどの年では明徳が高知を接戦で破り甲子園への道を切り開いている。それほど明徳はこの夏の大会にかける気持ちは強く、「どうしても」という戦いのときに真価を発揮するチームだ。今年も明徳は強い。昨夏甲子園で好投した変則左腕の吉村がしっかり仕上げてきていて、春はその吉村に成長した矢野が加わり投手陣は盤石の態勢を組んだ。正直24チーム出場の大会だけに、明徳はほぼ準決勝、決勝だけにターゲットを絞って対策を立てればいい夏の陣。明徳の情報力、そしてこの大会にかける気迫を上回るのは、かなり難しいことだと思われる。選抜で活躍、夏も連続出場を果たしたい高知は、ようやく陣容が整ってきつつある。エース山下に日野、中嶋らを小刻みにつないでくる投手陣は、失点だけでいうと昨年の森木とそう変わらない成績を残す。攻撃は鋭さを増しており、今年も明徳との「決勝対決」が濃厚だが、今年こその意気込みは強い。明徳と準決勝で当たる組み合わせになった名門・高知商はどうか。春の県大会では8強で高知工に敗れ、どうも今一つ戦力アップができていないように感じる。明徳の壁は分厚く、まして夏に破るのは至難の業。18年の夏のように、圧倒的な打力で粉砕したいところだが。。。そのほかでは春4強の高知工、名門の土佐らが間隙をぬっての甲子園を狙う。ともに線は細いチームだが、一発に賭ける。岡豊は春の初戦で明徳相手に健闘したエース浜口次第。秋4強の高知中央は戦力の底上げを図っており怖い存在か。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第104回全国高校野球選手権大... | トップ | 第104回全国高校野球選手権大... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事