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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

来たぞ来たぞ! 前橋育英も富山第一も、”あの夏以来”をつかんだ!

2016年07月29日 | 高校野球

最終局面を迎えた高校野球地方大会。

昨日のたくさんの決勝の中で、
ワタシがひそかに注目していた2大会がありました。
それは、群馬大会と富山大会。

群馬では前橋育英vs健大高崎という、
まさにライバル同士の決勝対決。
そして富山では、
富山第一vs富山商という、
新旧の強豪対決でした。

なぜ注目していたかというと、
2013年の大会以来、
ワタシは前橋育英と富山第一の、
大ファンになってしまっていたからです。

あの年の甲子園の準々決勝。

目の前で繰り広げられたあの激闘4試合の素晴らしさ。

その時の記事⇒
http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/6905e9e157e6d0c26e4775278a29d999

 

目の前で繰り広げられるプレーの素晴らしさに、
本当に『改めて高校野球のとりこになってしまった』と言えるような、
そんな1日でした。

その第3試合。
常総学院を9回2点のビハインドから逆転で破り、
波に乗って『初出場初優勝』の偉業を成し遂げたのが前橋育英。

高橋光成(西武)の豪快なピッチングや勝負強い打線ももちろん見事だったのですが、
それよりなにより、
見たこともないようなアグレッシブな守りに魅了されました。

相手にバントすら許さないというあの攻撃的な守備。
それが荒井監督の『凡事徹底』の日常から熟成されていったということを知るにつけ、
ワタシは『このチームの次の甲子園が、早く見たい』
と思うようになりました。

しかしその後、
なかなかそのチャンスは巡ってこず。

今や関東一レベルの高い大激戦となった群馬県の高校野球界において、
県の盟主となっているのは『機動破壊』の健大高崎です。

前橋育英も十分に甲子園で上位に行けるレベルを保ちながら、
この健大高崎の厚き壁に阻まれ、
なかなか甲子園への道を切り開くことはできませんでした。

その間に全国制覇経験もある名門・桐生第一の復活もあり、
ますます混迷の度合いを極めた群馬県大会で、
今年は前橋育英が、
ギリギリの勝負を制して甲子園をつかみ取ってくれました。

エース佐藤に2年生の吉沢。
『あの夏』に勝るとも劣らない強力な投手陣を、
相変わらずの見事な守備が支えます。

春の関東大会では、
花咲徳栄、関東一、横浜といった関東の名うての猛者たちを堂々と寄り切り、
まさに『全国制覇が狙える』戦力だと思っています。

荒井監督のあの、
甲子園のベンチでメモ帳を持ちながら采配を振るう姿が見られるのかなあと思うと、
楽しみでしょうがないですね。

もしかしたらあの球界のレジェンド、
荒井監督の1年後輩の山本昌(元中日)氏も、
応援に足を運ぶかもしれませんね。
現役を引退したことだし。


そして同じ2013年の甲子園準々決勝。

カクテル光線に照らされた第4試合、
延長の激戦の中美しく散っていった『輝く敗者』富山第一もあれ以来の甲子園です。

あの大会の富山第一は、
『もう富山を弱いとは、決して呼ばせねえ。。。』
という気合が満々の好チームでした。

延岡学園との準々決勝は、
中盤から後半にかけて本当に盛り上がった、
いい試合でした。

最終回にゲッツーでチャンスがついえたかと思ったら、
プレー開始前にタイムがかかっていたことから仕切り直しになった・・・・・
なんていうトピックスもあった、
両県の高校野球史に残る好試合でした。

その富山第一。
今年も何か大型チームの雰囲気の漂う、
いいチームのようです。
期待は大きいですね。


そして東北も7年ぶりに聖地に帰ってきます。
選抜を合わせると、2011年以来です。

2011年というと、
あの震災直後の大会。

あの大会でほとんど練習もままならないままプレーをした選手たちを、
甲子園は大声援とともに迎えました。

しかしながら、
その後はいろいろと大変なこともあったのでしょう。
東北は甲子園をつかめないどころか、
かつてでは考えられないような県大会での負けなど、
甲子園からは遠く離れてしまっている印象がありました。

そしてその間に、
ライバルの仙台育英が着々と力を伸ばし、
昨年は甲子園で優勝まであと一歩に迫りました。

明治神宮大会では、
2度の”全国制覇”も経験して、
押しも押されぬ『全国の強豪』に君臨しています。

東北高校としては、
なんとか捲土重来を期したいところでしたが、
その差は開く一方という感じがしないでもありませんでした。

しかしこの春、
県大会では準優勝ながら出場した春季東北大会で久しぶりの優勝。
巻き返しへの機運が高まったこの夏、
仙台育英との直接対決を制して、
ようやく甲子園への切符を手にしました。

どんな戦いぶりを見せてくれるのか、
こちらも楽しみです。


選抜優勝の智弁学園は、
大苦戦の連続ながら、
なんとか夏の甲子園にもたどり着きました。

プレッシャーからか選抜時のようなのびのびとした戦いにはなれなかった県大会でしたが、
甲子園ではプレッシャーから解き放たれて、
また快進撃を期待したいところです。

初出場を決めた松山聖陵には、
昨年のオコエに続き身体能力の高さが魅力のアドウワ投手がいます。
196センチの角度から投げ込まれる剛球は、
注目を浴びそうです。

この松山聖陵、
監督さんに懐かしい名前を発見。
あの沖縄尚学が選抜初優勝したときの、
荷川取監督です。

あの感動の『沖縄初V』の戦士から、
母校の比嘉監督に続いての甲子園です。
どんな采配を見せてくれるのか、楽しみです。

東東京では関東一が2年連続。

今年は選抜で東邦の藤嶋に何もできず1安打完封負けを食らい、
そこからが本当のスタートでした。

今年のチーム、
能力的には関東一が過去出場したときのチームよりも劣ると思いますが、
何しろ野球をよく知っていて、
『試合に強い』ことが特徴。

特徴のないチームカラーなのに、
秋・春、そしてこの夏と東京では結局無敗で1年を戦い切りました。
今大会では3試合のサヨナラ勝ち。

甲子園で上位に行ける力はないと思いますが、
その粘り強い戦いぶりは、
とかく淡泊といわれる東京代表のイメージを変えてくれるかもしれません。

果たして昨年に続いて、
接戦を勝ち上がっていけるでしょうか。


神奈川では準々決勝の残り2試合が行われ、
『優勝候補の大本命』
横浜が打線の大爆発で勝ち上がりました。

藤平・石川の超高校級の2枚看板を擁しているので、
まずは順当に神奈川を勝ち上がりたいものです。

横浜高校については、
神奈川県で戦っているときのような自信に満ち溢れた試合ぶりを披露すれば、
全国でも十分に上位進出が可能と思うのですが、
何か県外勢との戦いのときはそんな戦いができないまま敗れ去るというのが多いのが、
最近の特徴です。

今年も2度の関東大会では、
両方ともに『ダントツの優勝候補』と言われながら、
常総学院、前橋育英という『野球をよく知っているチーム』と対戦すると、
何か力が出せずズルズルと敗退しました。

横浜の真価を問う本当の勝負は『甲子園に行ってから』だと思います。
神奈川は順当に勝ち抜きそうな気配になってきていますが、
果たしてどうでしょうか。


ということで、
大阪、神奈川、愛知という3つのマンモス大会がまだ残っていますが、
ほぼ代表校が出そろいつつあり、
『今年はどんな甲子園大会になるのか?』
ということを頭の中でいろいろ趣味レーションし始めました。

今が一番楽しい、
高校野球おやじです。


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