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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

早稲田 大逆転で栄冠! 神宮の大空に高らかに紺碧の空

2020年11月09日 | 大学・アマ野球

東京六大学野球は最終週。

伝統の早慶戦の決着となり、
コロナ禍ではあるものの、
沢山の観衆が詰めかける雰囲気のある試合となりました。

早稲田は連勝すれば優勝、
一方の慶応は1勝すれば優勝という中、
第1戦は早稲田が早川、慶応が木沢という「両ドライチ投手」の投げ合い。

何しろ今年の六大学野球。
4球団競合の早稲田・早川をはじめ、
4大学のエースがドライチ指名を受けるという、
何ともレベルの高い戦いとなりました。

春季リーグ戦はコロナの影響で遅れて「夏季リーグ」のように8月に開催。
6月までどの大学も本格的に練習ができなかったということで、
正直レベル的にはいまひとつかなと思われるシーンも数々ありましたが、
この秋のリーグ戦は8月からあまり間が空いていないこともあって、
各大学ともにしっかりと仕上げてきて、
4年生にとっては最後のリーグ戦でもあり、
とても盛り上がったものになりましたね。

さて早慶戦。

第1戦は早川の超絶なピッチングで早稲田が先勝。
いよいよ優勝は、
この早慶第2戦で勝った方という、
これ以上ない状況となりました。

試合は終盤まで2-1で慶応のリード。

慶応は4年生を中心に投手をつなぎ、
9回はエースの木沢が連投のマウンドに上がっていました。

その9回。
連投にもかかわらず木沢は150キロ近い速球を連発、
早稲田の2人を抑えて「あと一人」までこぎつけました。

まさに大王のようにマウンドに「君臨」する風情だったので、
「これは慶応が逃げ切るな」
と思って見ていましたが、
ここで早稲田1年生の熊田がレフトへのヒットを放ち試合を終わらせません。

迎えるバッターは前日に木沢から澤からレフトへ決勝の一発を放っている2年の蛭間。
ここで慶応は左の抑え、生井をマウンドへ送る勝負手で試合の完結を目指しますが、
蛭間はその初球、
真ん中に入ってきたスライダーに「体が反応して」ジャストミート。

高々と舞い上がった打球は、
早稲田の歓声と慶応の悲鳴を乗せ、
バックスクリーンへ一直線。

まさかまさかの、
奇跡の大逆転2ランとなって、
スタンドに飛び込みました。

その瞬間。
早稲田ベンチでは歓声と涙声がないまぜになって、
早慶戦100余年の歴史の中でも「こんなシーンあったのか?!」
と言われるぐらいの鳥肌もののシーンが演出されました。

まさに、
『まさかが起きるのが野球』
という、
野球の【本質】を見せてもらったようなシーンでした。
しばらく震えが止まりませんでした。

少し前に朝ドラ「エール」での紺碧の空の誕生秘話の回で、
応援歌の制作を頼んだ当時の応援団長の口から語られた「早稲田を何とかして勝たせてくれ」という言葉、
ワタシの頭の中で反芻されていました。

そしてホームランの後に神宮の空に鳴り響いた「紺碧の空」。
「ああ、こういう事だったんだ・・・・」
深く感じ入ってしまった、
日曜日の午後になりました。

そして最終回の裏。
マウンドに君臨したのは、
早稲田の長い歴史の中でも語り継がれるであろう「エースで主将」の早川。

しっかりと最後の慶応の反撃を抑え、
その瞬間、
マウンドの上では幾重にも重なり合った早稲田の選手たちの、
歓喜と涙の輪が広がりました。

そして小宮山監督の優勝インタビュー。
その中でも監督は、
涙、涙で言葉が出ませんでした。

早稲田の野球部にとって、
本当に歓喜が凝縮された、
この早慶戦になりました。

敗れた慶応も、
それはそれは素晴らしい戦いでした。
まさに一片の恥じるところのない、
「大学野球のすばらしさ」を見せてくれた戦いに、
敬意を表します。


高校野球が実質「行われなかった」今年2020年。

最後の最後で、
大学野球を代表する、
東京六大学野球でこんな素晴らしいゲームが見られたこと、
学生野球ファンとして本当に誇らしいです。

来年は満員の神宮で、
皆で大声を張り上げながら、
この素晴らしいリーグを盛り上げましょう。


東都では亜大が優勝、
首都では日体大が栄冠に輝きました。

明治神宮大会は行われず、
春秋ともに「大学日本一」は決まりませんでしたが、
学生野球をやり切った4年生に、
感謝。


また神宮で、会いましょう!!!!!!



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