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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

新監督

2013年10月10日 | プロ野球

昨日プロ野球で、
2つのニュースがスポットライトを浴びました。

ひとつは、
中日の新監督に谷繁捕手が就任したこと。

谷繁は捕手をやりながらの、
野村(元楽天監督)、古田(元ヤクルト監督)に続く、
3人目のプレーイング・マネージャーとなります。

同時にあの落合博満氏がGMに就任。

中日は、
この2年の反省に基づき、
全く新しい体制で再出発を図ります。

そして中日を常勝軍団に育て上げた落合氏に、
GMというポジションを任せました。

この新体制がどのように機能していくのか、
注目して見守りたいと思います。


そして先ごろ発表された『サムライジャパン』の監督、
小久保氏による記者会見も開かれました。

若くて清新な体制へ・・・・・

プロ野球機構の大ヒットとされる今回の人事ですが、
とかく『なり手がない』とされるサムライジャパンの指揮官に、
指導者として【これからの人】をあてることは、
理解できます。

これ以降、
≪WBC≫に向けた【サムライ・ジャパン】に、
世間の耳目を向けさせるという効果を狙ったものという感じもします。

これまでは、
WBCの半年ぐらい前に体制が決まるということでしたからね。

しかしWBC,
そしてサムライジャパンについては、
『本当に【常設】しても意味があるのかな?』
ということが、
ワタシの中ではどうしても拭えません。

これまで3回のWBCを見ていると、
やはり『これが世界最高峰の戦い』であり、
『国と国が威信をかけて戦う大会』
ではないことは、
明白ではないかと思っています。

『めちゃくちゃ本気』
なのは韓国と、
キューバと日本ぐらい?

まあ、日本も100%かと言われれば、
決してそうでないのは明らかですが。
(MLB組は出ないし、日本選手の中にも出場を渋っている選手が多いですからね)

そんな中での試合。

中米組は実力は高いものの、
寄せ集め感はぬぐえないチームです。

『野球というものの本物の面白さが味わえ、素晴らしい技術の応酬になる。』
大会とは、
どうしても思えません。

本来中心であるべきアメリカの本気度は、
まあ20%ぐらいでしょうね。

このことをきっかけとして、
MLBの世界でのシェア拡大を狙うという、
戦略だけははっきりしていて、
良くも悪くも『ビジネス感覚』のぬぐえない大会運営ですよね。


こんな大会が【目指すべき最高峰の大会】であり、
オリンピック復帰がほぼ絶望的な中、
このWBCごときのために『サムライジャパン』を【常設】で編成するのであれば、
何を持ってこのチームを作るのかという、
その根源的なものが不明だと感じます。


他の競技と比べたらわかるでしょう。

サッカーは、
もちろん日本代表は【常設】されて監督やスタッフも【常駐】していますが、
サッカーの目指す【ワールドカップ】がどれだけ大きな大会なのかは、
言うまでもないところ。

どこからどう切っても、
サッカー・ワールドカップは世界最高峰の大会であり、
目指すべき大会です。


それを目指すための体制であるので、
ファンはいつも『日本代表』を話題の中心に持ってくることが出来ます。

国際大会も多数あり、
代表戦もたくさん組まれるため、
年間最低10試合ぐらいは、
『日本代表』
の試合を見ることが出来ます。

オリンピックにももちろん参加するため、
ユース年代での『日本代表』の強化も同時に行われています。


サッカーほどではないにしても、
ラグビーも【ワールドカップ】という大目標があります。

そのため【常設】でチームを組み、
世界の名将であるエディー・ジョーンズを監督に据え、
長期的視野で強化に取り組んでいます。



しかし翻って【サムライ・ジャパン】。

何を目標に、
どういった強化をするのでしょうか。

定期的に代表合宿を行い、
定期的に国際試合を組み、
WBCに備えるのでしょうか。

定期的に国際試合ったって、
『代表チーム』を編成している野球強国なんて、
どこにもありませんぜ。

定期戦で戦うったって、
相手はどこにいるのさ?

まさか毎年国威発揚のため『日韓戦』でもやりますか?


そして、代表合宿ったって、
日本シリーズが終わってからの『つかの間のオフ』にでもやるんですか?
選手には嫌がられるだろうなあ。


大体野球の代表って、
長期的視野で育てることが出来るのでしょうかね?

シーズンによって、
これほど大きく個人成績の違う競技って、
他の競技にはない野球の【特性】ですからね。
それだけ安定した成績を残すのが難しい競技ってことです。

今年活躍した選手で組む【代表】と、
昨年活躍した選手で組む【代表】、
選手は半分以上入れ替わるんじゃないの?

直近の例で言うと、
今年の成績を見て『来年』の代表に、
井端(中日)や中村(西武)なんかを招集するんですか?
ってことですよ。

野球の代表チームって、
なかなか長期的視野では組めないと思いますよ。
難しいですよ。


それよりもまず、
野球のファンで、
サムライ・ジャパンに『常に』興味を持っている人って、
どのくらいいるんでしょうか?


サッカーみたいに、
リーグ戦で好調な選手に対して、
『あ~この選手は代表として使えるな。ポジションはここだから~・・・・・』
なんて『サッカーと同じ目線』で見ているファンなんて、
ほぼ皆無だと思いますけどね。

みんなペナントレースとか、
MLBの方に夢中ですよ。

WBCは、
『やっているその時だけ見る』
感覚ですかね、今のところ。

まあ、その程度の大会ですよ。


だから、
『WBCの常設監督が小久保に決まりました~!』
って大層に記者会見ひらかれても、
『あッそう』
ぐらいの感想しか持てませんね、実際のところ。

まあ、
だからこそ『指導者の経験のない人に経験を積ませる場』と考えると、
非常に合理的だとは思えるんですがね。


昨日の記者会見をニュースで見て、
小久保には悪いけど、
本当に興味がわきませんでした。

毎度毎度おなじみの、
『騒いでいるのはマスコミだけ』
の状態でしたね。


やっぱり【中日・谷繁新監督】のほうが、
インパクト大でした。


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