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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

寺地拳四朗  7回TKOで統一王座へ!

2022年11月02日 | ボクシング

11/1 さいたまスーパーアリーナ「LIVE BOXING」
 ◇WBC&WBA世界Lフライ級王座統一戦 12回戦
  WBCチャンピオン         WBAチャンピオン
  寺地拳四朗(BMB) ○ 7回TKO ● 京口紘人(ワタナベ)
               2分36秒


激闘と呼ぶにふさわしい統一王座戦でした。

拳四朗は得意の距離、的確なジャブで1Rから京口に対して試合を優位に進め、
5R序盤には強烈なダウンを奪いました。

しかし意地を見せた京口は、
ここから5R後半に猛反撃。
逆に拳四朗を追い詰めて、観衆は大コーフンに陥りましたね。

しかし5Rを乗り切った拳四朗は、
6Rに体勢を立て直し、
7Rチャンスと見るや一気に決めにかかり、
ワンツー、右と的確にパンチを叩き込んで京口をロープに吹っ飛ばし、
レフェリーが試合をストップさせました。

それにしても。。。。

恐れ入りました。
強かったな~拳四朗。

彼の本当の強さを、
見せてくれましたね。

ベビーフェイスでにこやかに話す彼とは全く違うド迫力を、
見せてもらいました。

やはり強者は、
強者と戦った時に本当の強さを見せるのですね。

これまでも「強いなあ」と思ってはいましたが、
ここまでとは思いませんでした。

敗れた京口も、
ダウンを奪われた後の5Rの反撃、
胸が熱くなりました。
まだまだこれから、
彼のボクシング人生は輝いていくと思います。
捲土重来を期して、また我々ファンの前に姿を見せてほしいと思います。

今後の拳四朗、
まずはこの日セミで王座防衛に成功したWBOのライト・フライ級チャンピオン、
ジョナサン・ゴンザレスとの統一戦に向かう意向を示しました。
楽しみな試合になりそうです。


さて、
この日、メインと並んで注目された3試合、
どれも見ごたえ満点の好勝負でした。



◇WBO世界Lフライ級タイトルマッチ 12回戦
  チャンピオン                       同級2位  
  ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)○ 12R判定 ● 岩田翔吉(帝拳)
                      117-111
                      116-112
                      116-112

 ◇10回戦
  WBOフライ級王者         WBC3位
  中谷潤人(MT) ○ 10R判定 ● フランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)
            98-91
            99-90
            97-92


 ◇WBOアジア太平洋ライト級タイトルマッチ 12回戦
  チャンピオン           WBA世界10位
  吉野修一郎(三迫) ○ 6回KO ● 中谷正義(帝拳)
            1分14秒


まずはWBOライト・フライ級の世界タイトルマッチ。
岩田は序盤いい滑り出しかと思いましたが、
中盤からはほぼ完ぺきに試合をコントロールされ、
判定負けとなりました。

やはりゴンザレスの試合経験の豊富さ、引き出しの多さにやられた感じで、
ここを起点にまた頑張ってほしいと思います。


中谷潤人も、
苦戦しましたね。

もっと完璧に違いを見せつけて勝つのかなと思っていましたが、
相手の頭から突っ込んできてクリンチワークをうまく使う戦い方に、
彼の良さが引き出されずに終わった感じの試合でした。

しかし時折見せるキレのある攻撃は彼の持ち味。
スーパーフライ級に階級を上げて戦うこれからの彼の戦い、
ずっと追っていきたいですね。

だんだん良くなってくるでしょうから。

そして最初に行われた「日本人頂上対決」は、
戦前の予想に反して吉野がKO勝利。
あのティモフィオ・ロペスやロマチェンコに果敢に挑んで行った中谷正義に、
完璧なボクシングを見せての逆転勝ち。

ワタシはこの試合、
かなり痺れました。

ワタシも中谷の勝利を疑っていなかった一人なんで。

吉野はは完全に殻を破ったかもしれません。
世界の猛者が集まるライト級戦線ですが、
戦っていける確かな手ごたえを感じたのではないでしょうかね。


ということで、
昨日の4試合は、
面白かったですね。

ボクシングならではの面白さが凝縮された興行となり、
こんな感じのイベントが増えると、
世間の耳目も集めていくんじゃないかなあ。。。。と個人的には思っています。



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2 コメント

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痺れたね~。最高でした。 (hanahana)
2022-11-03 02:04:51
過去の日本人同士の世界戦は必ずどちらかを応援していましたが、今回はどちらも好きな選手なので複雑でしたね~。
なので、最後レフェリーに抱きかかえられ前のめりに崩れ落ちていくシーンはちょっと見てて辛かったなあ。


「左を制する者は世界を制す」とはよく言ったもので、ジャブの重要性がハッキリとわかる試合でした。
もともとジャブを丁寧に突き、出入りが早く、基本に忠実なボクシングでしたが、今回はそこに手数が増えました。
予想以上の圧勝でしたね。
京口はなかなか中に入れず、終始やりにくそうに戦っていたような印象です。

そういった中で迎えた5R。
いやあ痺れましたね~~。

さすがは何度もドアウェーの海外で倒してきたチャンピオン。
意地を見せてくれました。
6Rも一気に攻めたら逆転できたのではなかったかなあ?
ちょっともったいなかったですね。


拳四朗も敗北を経験したことによってさらにレベルアップしました。
村田も海外で限界を晒したかのような敗戦を経て、ボクシングスタイルが進化し別人のように復活し、
結果、GGG戦までたどり着くことになりました。
ですから京口ももう一度世界戦のリングに上がってきてほしいですね。
結構好きなスタイルなのです。華もあるし。

そんな二人のボクシング、地上波で見てもらいたかったなあ。


そんな試合でしたね。


反対に岩田選手は初めて見ましたが。なかなか好戦的で思いっきりもよく、面白いですね。
しかし、肝心のジャブがほぼ無かったですね。
序盤は良かったけど、まめちち様がおっしゃられてるとおり、
相手の経験値と引き出しの多さであしらわれてしまいました。
反対に岩田はその引き出しが圧倒的に少なく、足を使われたら何もできませんでしたね。
なんか帝拳のボクサーらしくなかった印象です。
人気は出そうですが。



ここ最近は日本シリーズを楽しみ、オールブラックス戦あり、そして今回。
そうこうしているとサッカーW杯です。おっとその前にラグビーのイングランド戦にフランス戦。
で、12月にはついに真打登場ですよおお!(なにげにその前の赤穂VSカシメロもワクワク)



PS
以前、地元のボクシングジムの興行があり、そのゲストとして拳四朗が高知に来てたんですが、
息子が偶然繁華街で拳四朗を見かけ、一緒に写真を撮ってもらってるんですね。
その時拳四朗が
   「こんな繁華街で、しかも土曜のアーケードで誰にも気づかれないのがちょっと残念。注目されるように俺頑張るから応援してね。」
と愚痴っていたそうです。
当時すでにチャンピオンで、井上とも一緒に世界戦で何度もTVにも出ていましたからね。

それ以来、ファンになったそうです。

今回の試合は京口のほうを応援していましたが。(笑)
返信する
ボクシングの面白さ凝縮 (まめちち)
2022-11-04 10:36:50
hanahana様、いつもコメントありがとうございます。
hanahanaさん、面白かったですね、今回のこの興行。
まずはメイン。拳四朗はサブで世界戦をやることが多くて何度も目にしていたのですが、矢吹戦(第1戦)からは見ていなかったので、この強さにちょっとびっくりしました。
まあ、矢吹との第2戦でも強さを見せていましたが、京口相手にこれだけしっかりしたボクシングを見せるとは。。。。。
しかし5R、攻められて下がった時に見せるもろさも、なんだか同時に目に焼き付いてしまいましたが。。。
一方京口。今までワタシは一度も生で試合を見たことがなくて、さほど気に留めていなかったのですが、海外で戦い出してからにわかに注目するようになって、昨日の一戦は注目していました。
昨日の一戦、やはり拳四朗とはボクシングスタイル的にかみ合わせが今一つ(京口にとって)だったなあと思いますが、5Rに見せた大反撃に彼のチャンピオンとしての矜持を、ビンビンに感じることができました。
彼は体格的にもこのクラスで戦っていくのでしょうが、捲土重来を期してほしいですね。また応援したいボクサーです。

岩田はhanahanaさんも言われている通り、なかなかいいボクサーに見えましたが、昔っからよく見る日本のボクサーの世界挑戦・・・・・って感じの戦い方でしたね。特に中南米のボクサーにあしらわれるという。。。。
しかしまだ若いですし、ここからがまた挑戦ですね。

中谷潤人は、スコアの上では快勝で、しかも各紙の記事などでは「楽勝」ととらえられているのですが、ワタシはスーパーフライ級戦線に躍り出ていくに際して、少しだけ不安を感じる内容でした。
相手は低く頭から突っ込んできてクリンチワークを駆使して・・・・・という、もし応援していたらうんざりするような戦い方でしたが、そんな相手に対して少し押し合いなどで優位を取られていたような気がしました。井岡のみならず、Sフライ級には猛者がたくさんい並んでいます。決して楽な戦いにはならないな、というのがワタシの感想です。

一方で中谷正義を破った吉野は、素晴らしい戦いぶりでした。ワタシは中谷正義のファンでもありますが、正直吉野にこんな戦い方をされて敗れるとは、露ほども思っていませんでした。
ライト級ですから、世界チャンプまでたどり着くのは並大抵ではありませんが、期待を持たせてくれるファイトでしたね。

ということで、今週はホント、忙しい週となりました。実は日本シリーズが第8戦までもつれ込んだら、チケットを取っていくつもりだったんですが、残念なことになってしまって、そこだけは少し余裕ができたのですがね。

これからも、高校野球は秋の陣が佳境を迎えるわ、サッカーのW杯が始まるわで、息つく暇がありません。今週末はJリーグ最終節。
オリックスにあやかって、フロンターレが最終節での大逆転を決めてほしいなあ。。。。。。というのがワタシの願いです。
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