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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大記録続々! 全日本大学野球選手権

2011年06月09日 | 大学・アマ野球

【全日本大学野球選手権大会】

◇1回戦
  近大工学部 3-0 名桜大
  九州共立大 5-2 福井工大

◇2回戦
  東洋大    3-2 福岡大
  愛知学院大 5-4 東北福祉大
  慶応大    5-2 東農大生産学部
  東京国際大 3-1 東京情報大
  日体大    7-3 奈良産大


神宮・東京ドームで計7試合の行われた全日本大学野球選手権。
昨日は東京ドームで、
2つの快記録が達成されました。

まず一つは、
近大工学部のエース久保田。

初出場の名桜大に、
ついに1本もヒットを与えませんでした。
史上6人目のノーヒットノーラン。
しかも1四球のみの、
準完全試合での達成でした。

最速140キロ前後と球速はさほどでもありませんが、
プレースメントというか、
とにかく低めに球を集めての快投でした。

ケガに悩み続けた高校時代を経て、
大学野球で花開いた怪腕です。

甲子園には縁のない”並の投手”が、
大学での出会いやトレーニングで【大化け】する姿、
見ていて本当に気持ちがいいものです。

巨人に入団した澤村なども、
そういった投手ですね。

そして、
そういった投手の代表格である東洋大の藤岡も、
そのあとの試合で【大学球界屈指】の実力を存分に発揮しました。

何と福岡大相手に19三振の熱投。
厳しい戦いを制して、
準々決勝進出を決めました。

藤岡の良さは、
球持ちの良さと左腕にしては出色のコントロールですね。
上手く育てば、
プロを代表する左腕になる素質は十分です。

この藤岡も大学での【大化け組】。
高校時代も主戦で活躍していたものの、
≪〇〇県屈指の好投手≫のカテゴリーからは外れた投手で、
大学でこんなに成長するとは思いませんでした。

さて、
昨日の試合では、
なかなか興味深い対戦もありました。

福岡大の7番、
副島選手(佐賀北)との対戦です。

副島と言って思い出せない人も、
佐賀北が夏の甲子園で優勝した時、
”逆転満塁ホームランを打った男”
と言えば思い出すかもしれませんね。

その【甲子園のヒーロー】に対する、
【大学球界NO1】の左腕の対決。

これまでの対決をすべて三振に切って取った藤岡に軍配が上がりそうになった9回2アウト、
最後の対決がやってきました。
ランナーは1塁。

『あの時』のように、
レフトスタンドへアーチをかければ、
大逆転のサヨナラ勝ち。

そして、その初球。
福岡大応援団の祈りがこもった打球が、
大きな放物線を描いてレフトスタンドへ!

まさか!まさか!

しかし残念ながら、
打球はポールから10mほど左へ。
だが、
スタンドの中段まで運ぶ”あの日の打球”を彷彿とさせるようなあたりでした。

”副島の意地”を垣間見た思いがしました。

もし入っていれば、
斎藤祐樹投手ではありませんが、
それこそ【何かを持っている】選手になるはずでしたが・・・・・。

やはり野球はそんなに甘くはない。
現在の実力の差は、
いかんともしがたいものということを、
藤岡が最後に見せつけました。

最後はストレート。
『俺は大学NO1』
というプライドのこもった素晴らしい球で、
三振に打ち取り試合終了。

藤岡は涼しい顔をしてマウンド上で軽く喜びを表し、
落ち着いた様子でマウンドを降りてきました。
ある意味、
時の残酷さが凝縮されたシーンだったといえるかもしれません。


【遅い昼食】
をドームで食べながら・・・・・・
と思ってちょっと出かけて行った試合で、
凄いシーンに出くわしてしまい、目を離すことができませんでした。
*ちなみに、最初から見られたわけではないので、藤岡がまさか19も三振を取っているとは思いませんでしたが。


【高校野球好き】のワタシと、
【大学野球好き】のワタシが、
手に汗握ってワクワクしてしまったシーンでしたね。

それにしても、
優勝候補の筆頭・東洋大にとっては、
苦しい試合でした。

しかしこれを抜けたことで、
優勝への歩みは太~いものになってきましたね。

エース竹内を温存して快勝した慶応との対決が実現する公算は、
強くなってきました。



それから、
もう一つ触れておきたいのは、
初出場、古葉監督率いる東京国際大の”ミラクル”快進撃です。

1回戦をタイブレークで飾ったと思ったら、
昨日の2回戦でもタイブレーク勝ちです。

今回の特別ルールであるタイブレークとは、
9回終了後同点だった場合、
10回は特別ルールで両チームともに、
1死満塁から攻撃を始めるというものです。

少年野球に携わっている人ならば、
しょっちゅう出てくるシーンなんですが、
プロとかアマチュアの野球ではなかなかそういったことにお目にかかることも少ないので、
面喰っちゃうルールです。

目的は≪時間短縮≫
これしかない、
サッカーで言うところのPK戦のようなルールです。

「なんだかなあ・・・・」と思わないでもないんですが、
1死満塁から開始なんで、
そのドキドキさは半端じゃありませんけどね。

そのタイブレークでの連勝で8強進出の東京国際大学。
今日は第1試合で、
日体大との対決になります。

この日体大の堅塁を崩せるのかどうか。
注目が集まりますね。

週末の天気が気になりますが、
【梅雨の祭典】は熱く燃え上がっています。


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