≪第88回選抜高校野球大会≫ ~甲子園~
【第3日】
第1試合 明石商(近畿・兵庫) 3×-2 日南学園(九州・宮崎)
第2試合 東邦 (東海・愛知) 6-0 関東一 (東京)
第3試合 木更津総合(関東・千葉) 5-2 札幌第一(北海道)
3連休明けの甲子園。
さすがに平日とあって満員にはなりませんでしたが、
それでもたくさんのお客さんが詰めかけて、
いい雰囲気の中で3試合が行われました。
この”程よく空いた”中での試合、
現地観戦の時は最もリラックスして試合を見ることができるので、
大好きな雰囲気です。
第1試合に登場した明石商。
明徳義塾中で”中学日本一”に輝いた狭間監督が就任して初の甲子園。
期するものがあったのでしょう。
気合を入れながらもどこか不安げな表情がのぞく前半戦でしたが、
選手ともどもリラックスしてきた後半に、
存分に力を発揮しましたね。
2つのスクイズでの得点はさすが”中学軟式野球出身”という感じでしたね。
小技を駆使する采配、見事です。
結果的には事前のゲームプラン通りの試合展開になったのではないでしょうか。
この新顔、なかなかやりますよ!!
そして楽しみだった第2試合。
登場したのは今大会注目の東邦のエース、藤嶋。
一昨年夏の甲子園で1年生ながら140キロ台の剛球を連発して話題をさらった選手。
昨年1年間の雌伏の時を経て、
どのような投手になっているのか、注目していました。
速球は140キロ台は数えるほどでしたが、
何しろ彼の投げる球は、
リラックスした投球フォームから、
見事にキレの良い、スピンの効いた球でした。
見事な進化っぷりでしたね。
とかく『球速表示』に騙されがちな投手の評価ですが、
この日の藤嶋投手の投げる速球は、
球速表示だけでは絶対に測れない『豪球』というべき球でした。
球の質で言うと、
ワタシは西武のエース・岸投手を思い出しましたね。
既にこの藤嶋クン、
『プロ仕様の球を投げる』
という感じです。
そして野球頭も良さそうで、
相手打者への洞察力が長けているようです。
しかもフィールディングなどの動き、牽制などの小技も兼ね備えていて、
投手としての総合力は相当高い選手だと思います。
スカウトは彼の打者としての能力を高く評価しているようですが、
この日のピッチングを見ると、
『ぜひ投手として育ててもらいたい』
と思いますね。
かなりの投手に育つと思いますよ。
ドラ1で消える選手でしょうね。
対する関東一は、
昨夏のいい流れに乗って昨秋の東京大会を制しましたが、
今年のチームは、
まだまだチームとして仕上がっているというには程遠いチームでした。
昨日の試合は実力差がそのまま表れた完全な力負け。
監督も談話で語っていた通り、
このセンバツに出場したことは忘れて、
もう一度一からチームを作り直さなければならないでしょうね。
『春から夏にかけての成長』
こそが関東一のチーム作りの骨格のはずですから。
思えば昨年のチームも、
春は投手陣が不安定で、
『ちょっと夏は無理かなあ』という戦いをしていましたが、
見事に夏までに仕上げてきましたからね。
第3試合は、
『ひょっとしたら関東の6校は初戦で全滅?』
なんていうことも頭をかすめましたが、
木更津総合が札幌第一を破り、
やっと関東版のスポーツ紙にネタを供給してくれました。
2回戦の強豪に対して、
この日以上の戦いができるのか?
特にエース早川がこの日以上のスキを見せないピッチングをしないと、
苦しくなってくると思います。
そういえば札幌第一は、
臨時コーチに元横浜の小倉部長を招へいして”甲子園メソッド”をたたき込んでいると報道されていましたが、
昨日の試合を見る限り、
特にそんなところは見えませんでしたね。
『徹底したデータ野球』
ってことでしょうが、
関東のチーム相手だっただけに、
その神通力も薄かったってことでしょうか。
さあ、
出場校の半分が甲子園に登場しました。
何しろ今大会は、
近畿勢の出来が抜群。
どのチームも鋭い振りで、
冬場に鍛え上げてきたことが見て取れます。
左の山の16チームを見た中では、
龍谷大平安と東邦の実力が双璧かな?
何度も甲子園で優勝を飾った伝統のチーム同士の対戦になったら、
かなり面白い試合になりそうです。
今日からは右の山に戦いは移っていきます。
まだ優勝候補の双璧である大阪桐蔭と敦賀気比は出てきていません。
両校は勝ち進めば準決勝での対戦が濃厚。
一昨年夏、昨年春に続いて、
3度目の『4強対決』は実現するのか。
過去は1勝1敗だけに、
面白いことになりそうです。
もちろん過去2度の対戦、
勝ったチームが『全国制覇』していますので、
気は早いですが『優勝への大一番』となることは確かでしょう。
期待しています。
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