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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲初場所の結果。そして、元常葉菊川の森下監督が急死。

2024年01月18日 | 高校野球

大相撲初場所は4日目。

また・・・・・・ではないですが、
高安に続いて大関・貴景勝も首を痛めて途中休場。

高安と貴景勝

非常に強いお相撲さんなのですが、
こうもケガがちになってしまうと、
もうなんというか、「最後まで出られたら儲けもの」みたいな感覚ですね。

ケガは慢性化して治ることはないのでしょうから、
うまく付き合って・・・といえば聞こえはいいですが、
要はだましだましやっていくしかないでしょう。

「無事これ名馬」
の言葉もあるように、
心身ともにタフでなければ、
その道の頂点を極めることはできません。

大横綱と言われる人たちは、
みんなタフだったもんなあ。

唯一の例外が千代の富士かな。
肩の脱臼癖があって出世も遅れましたが、
それを克服してから、
30代以降での快進撃は見事なものでした。

昔は小兵だったのが、
筋肉の鎧をまとって、
そりゃあまあ、見事な体に変身していましたからね、大関以降は。

高安はもう大ベテランの域に差し掛かっていますからいまさら体を作り替える訳にもいかないでしょうが、
貴景勝はまだまだこれからの力士。
本当は横綱・照ノ富士のように何場所かしっかり休んで体を作り替えるのがいいのでしょうが、
公傷制度がない現在の大相撲にあっては、
そんなことしたら朝乃山とか若隆景ぐらいまで下がっていってしまいますからねえ。
厳しいところです。

昨日は霧島が翠富士にまさかの黒星。
横綱を獲りに行く場所だけに痛い一敗になりましたが、
まあ霧島は優勝した場所も含めて、必ず序盤から中盤にこんな感じの負けはありますから、
気にせず1日1番に努めてほしいものです。

優勝争いで面白いとみているのは、
絶好調の関脇・琴ノ若ですかね。

ワタシはこの琴ノ若、
今場所後の大関昇進も十分にあるのでは・・・・・と見ていて、
期待しています。
この4日間については、文句のつけようのない相撲です。

下半身がどっしりして、
相撲が何か大きくなっているように見えますね。
期待は大きいです。

幕下では、
若隆景、伯桜鵬という、
本来であれば幕内上位の力士がケガで番付を落としたという二人が、
快調に2連勝。

あっという間に十両もすっ飛ばして、
夏前には幕内に復帰してくれていることを望みます。



さて、
相撲の話題はここまで。

昨日ちょっと驚くニュースが入ってきました。

高校野球の監督で、
甲子園の優勝経験もある元常葉菊川で現御殿場西の、
森下監督が急死しました。

その日の練習に参加し、
具合が悪くなって帰宅途中に急死されたそうです。
大動脈瘤破裂です。

森下監督といえば、
名門・浜松商で主将を務めて春の選抜を制覇。

そしてその後は指導者に転身。
07年、常葉菊川を率いて甲子園に凱旋し、
あの中田の大阪桐蔭を破る快進撃で選抜を制覇しました。

その夏も甲子園4強。
フルスイングの攻撃野球は、
静岡県の野球史に燦然と輝いています。

確かその時期に、
女性記者との関係を取りざたされたり周辺がざわついて、
ちょっと不本意な時期もあったと記憶しています。

しかしワタシが森下監督で思い浮かぶのは、
監督時代の鮮烈な印象とともに、
やはり現役時代の姿ですね。

昭和53年、
センバツに出場した浜松商が、
まさかの快進撃で甲子園の優勝をかっさらっていったという、
まさに鮮烈な記憶です。

浜松商といえば全員野球。
剛腕もいなければ強打者もいない中で、
全員がよく野球を知っていて、
試合をすると何だか強豪にも勝っちゃう。。。。。。
そんな印象のあるチームでした。

とにかくしぶとくて、
なんだか知らない間に「浜商ペース」の試合になっているということ、
ホントよくありました。

そしてその野球が結実したのが、
昭和53年の選抜でしたね。

昭和53年といえば、
夏はPL学園が初優勝、
あの「逆転のPL」の年です。

センバツにも、
優勝候補筆頭に上がっていたPL学園のほかに、
翌年に春夏連覇を達成する箕島も2年生の石井ー島田のバッテリーで出場していました。

関東からは小暮・阿久沢を擁する桐生、
強打が売りの早実など、
九州からは沖縄初の大旗を狙う豊見城・・・・・など、
多士済々の顔ぶれが揃う大会でした。
好投手では南陽工の津田、南宇和の田中、高松商の河地、印旛の菊池らがいましたね。

そんな中、
浜松商は秋の東海大会(その当時は中部大会)優勝校でもないし、
特筆した戦力があるわけでもないし、
とにかく目立たない無印のチームでした。

しかしそんな浜松商が、
大会に入ると大ブレーク。

しかしその試合っぷりは、
まさに「浜商野球」そのもの。

樽井ー青野の投手2枚看板での継投を基本に、
強打ではないがチャンスに強い打線が得点を奪い僅差で逃げ切る。

その戦い方で、
2回戦で優勝候補の早実を下すと、
準々決勝では東北、準決勝ではこれも快進撃を続けていた桐生を破って決勝へ。
そして決勝では、
完全試合男の前橋・松本、南陽工の津田、そしてPLを破った箕島を撃破してきた福井商と激突。

波に乗る福井商が有利かと言われていたこの決勝は、
2年生エース・樽井の見事なピッチングで2-0と浜松商が勝利。
見事に優勝を飾ったのでした。

まだまだ今と違って、
地元の野球小僧を集めたチームでも覇権争いに顔を出していた時代。
その選手たちを極限まで鍛え上げた浜松商の優勝は、
高校野球の古き良き時代を体現する出来事だったのではないかと思います。

「地元の名門商業高校」
の力は本当に強くて、
彼等の鍛え上げられた野球は見る者を魅了していました。

この浜松商に広島商、そして四国四商など、
上げれば枚挙に暇がありません。

そんな中で主将としてチームを引っ張り、
優勝インタビューでは確かしっかりと受け答えしていたんじゃないかなあ。。。。(そんな記憶があります)
直前の監督インタビューでは、
ベテランの名将・磯部監督が涙、涙でしたね。

そんな森下監督がチームを率いて甲子園に戻ってきたときには、
ワタシは一高校野球ファンとして、
本当にうれしさを感じたものです。

これはなにも森下監督に限ったことではないのですが、
「あ~あの選手が、今度は監督になって、戻ってきたのかあ・・・」
というのを知るは、
高校野球おやじにとっては、
何物にも代えがたい瞬間なのです。

そんな森下監督の、
突然の訃報。
まだまだ若いのに、
信じられません。

高校野球の監督さん。
苦労も多く、報われないことも多い職業。

しかし熱き情熱で、
苦労もいとわず選手たちを引っ張っている姿を見ると、
ホント頭が下がります。

しかしストレスも多いと思いますので、
どうか体をお大事にしてほしいと思いますね。

森下監督の訃報には、
ただ頭を垂れ、
そのご冥福をお祈りします。
合掌。



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