西武の中村剛也が、
昨日のオリックス戦の延長11回、
見事なサヨナラ弾を放ち、
通算400号ホームランを達成しました。
サヨナラというシチュエーションがそうさせた面もあるのですが、
大興奮の場面となりました。
中村剛也が399号を放ってから、
とにかく西武ファンは「中村の400号はまだかー」と一日千秋の思いで待ち続けていましたので、
スタンドの盛り上がり方もすごいものでした。
西武一筋にホームランを打ち続けた中村は、
西武のファンにとっては本当にかけがえのないプレーヤーですね、栗山と並んで。
ワタシにとって中村という選手は、
本当に華のあるホームランを打つ、
なかなかあらわれない選手という感じですね。
2000年代初頭に入団、
そして2.3年後から一軍の試合にで始めたという彼の球歴は、
西武というチームとリンクさせてみると、
チームが退潮傾向に向かうのと符合して、
厳しい時を過ごして来たプレーヤーという感じです。
ワタシの認識では、
球団創設からずっと、
堤オーナーの元とにかく「グラウンドで結果を出せ!そのために思考せよ!」というイズムが徹底していたのが、
90年代の終わり頃からだんだんなくなって、
チームも闇雲に勝つという路線から転換、
この00年代中盤からはスターを作って楽しめるチームに・・・
となっていった端境期だと思います。
そこにあらわれた国産大砲にして、
その愛されるキャラでも輝いていた中村剛也。
特にその頃ファンになった人たちにとっては、
特別な存在だと思います。
〝スター〟中島、
〝イケメン〟片岡、
〝職人〟栗山、
そして〝優しいホームランアーチスト〟中村が絶妙に絡み合ってチームの核を形作り、
新世代の新たなカラーを持ったチームに生まれ変わりました。
ワタシはかつての黄金時代がこびりついている世代なんで、
この頃からの勝負に淡白なチームカラーになかなか馴染めなかったのですが(今も馴染んでいませんが)、
それもまたプロスポーツの興行としては決して間違ってはいないチーム作りだとは思います。
そんな時代に、
まさにバンバンホームランを連発していた中村。
球界に「飛ばないボール」が導入された年は、
本当に中村以外のバッターは軒並みホームランが出なくて、
「本当のホームランバッターって、中村だけだったんだな」ということを、
強く認識しました。
あの年はすごかった!
そしてそれからは、
年を重ねるごとに怪我が増えて来て戦線を度々離脱、
かつての輝きはなくしましたが、
昨年引退が囁かれ始めてから自己変革に取り組み、
後半は全盛期以上の大活躍。
久々の優勝の重要なワンピースとなりました。
優勝した時、
山川、森、源田、外崎ら若くてチームの中心で活躍した彼らが喜ぶところを見ているのは嬉しかったですが、
それ以上に長くチームに在籍して、
次々にチームを離れるかつての看板選手たちを横目に見ながら、
チーム一筋で頑張ってくれた中村と栗山の喜びを見て、
本当に良かったなぁと思ったファンも多かったと思いますね。
そんな「愛されキャラ」の中村選手。
400号おめでとう!
それもあんなに劇的に決めてくれて、
喜びで発狂しそうになりましたよ。
これからもバンバン、
打てるだけ打って、
ファンに喜びを与えてちょうだいね。
さあ、
次は栗山さんの2000本だ!
盛大に祝うぞー。(まあ、来季以降だけどね)
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