SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

これほどまでに違うとは・・・・・

2021年02月12日 | ボクシング

昨日夕方から、
ボクサーたちのチャリティーイベント【LEGEND】が、
代々木第一体育館で行われました。

オリンピックの代表選手たちに交じり、
「あの世界チャンピオン」達も参加、
各々3Rのスパーリングで盛り上げてくれましたが、
なんといっても注目されたのは『モンスター』井上尚弥の参戦でした。

相手は元世界チャンピオンで、
ブランクはあったものの昨年大みそかのファイトでバンタム級の世界ランク入りした比嘉大吾。
「無敗の強打」で鳴らした世界の頂点を極めた若きファイターで、
今年世界チャンプ返り咲きを狙うボクサーです。

同じ階級であり、
ゆくゆくは戦うということもある相手ではありますが、
井上はこの階級の2団体のチャンプ。
WBSSも制しており、
正直この対決をすることの井上のメリットは何かな??
というのがワタシの感想でした。

失うものはなく、
千載一遇ともいえるこのチャンスに比嘉は怖いものなしに向かってくるだろうし、
ちょっと怖さも感じていたワタシですが(けがなどのリスクも背負うという意味で)、
始まってみるとこの”スパーリングファイト”、
想像をはるかに超えるものとなりました。

ワタシも十分に楽しめました。

そして「井上尚弥っていうのは、これほどすごいのか」ということと、
「まだまだ底を見せていないんだな、井上は」ということを感じさせてくれました。

1・2Rはヘッドギアを付けた「スパーリング」でしたが、
3Rは両者ヘッドギアを外しての「ファイト」の様相でした。

比嘉は距離を詰めて得意の接近戦に持ち込み、
持ち前の強打を振るう戦略のようでしたが、
井上は「この比嘉相手に、やれることは全部試したうえで、力の違いを見せつける」
という明確なコンセプトがあったように感じました。

距離を取って比嘉の突進、パンチを交わすシーンがあったかと思うと、
打ち合いに応じて速さの違いを見せたり、
わざと下がってコーナーにつまり、そこからどんな感じにさばくかということも試していたようでした。

そしてどんなシチュエーションでも、
なんというか「レベルの違い」みたいなものを見せてくれたように感じましたね。

比嘉は本当にいいパンチを持っていて、
速さもある選手ですが、
常に井上は1ポイント、2ポイント早く比嘉をとらえている感じがすごかったですね。
またディフェンスでも足を使った”かわし”だけでなく、
コーナーにつまった時のグラブを使った防御や、
相手のパンチが当たる瞬間に顔をすっと動かしてパンチの威力を殺すスリッピング・アウェーも駆使していて、ワタシはこの技術を見ていて、川島敦志の全盛期を思い出したりしていました。

要するに、
「井上尚弥を楽しむなら、この3ラウンドはサイコー」
という感じのスパーリングで、
ホントこのチャンプのすごさを思い知った感じでした。

相手の土俵で戦ってこれだけのものを出せるのであれば、
今後タイトルマッチでどんな展開になったとしても、
いろいろな引き出しがあるということですね。

今後のビッグマッチが、
ますます楽しみになってきました。

昨日の映像、
多分ボクシングファンの間で、
世界を駆け巡っていることでしょう。

ボクサーをはじめとしたボクシング関係者や、
目の肥えたファンであればあるほど、
「すごい技術」
に目が行くんでしょうね。

いろいろな人から、
昨日の解説を聞きたいものです。(赤穂選手のユーチューブ動画見たら、彼も感嘆していました。)

ああ、この井上尚弥という日本が生んだ最大のスーパースターの全盛期が見られる時代に生きる嬉しさたるや。。。。。

早くコロナは終結して、
井上のファイト、見せてくれ~~~~。





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